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カブキのすすめ

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3月のおすすめの歌舞伎?!

3月のおすすめの歌舞伎?!

久しぶりの歌舞伎note
一回も歌舞伎を観たことがない人でも、この演目、いやこの響き?は知ってるはず…

"義経千本桜"

私の注目ポイントは2つ
1つ目は、義経千本桜の主人公は義経じゃないところ
2つ目は、人間が動物を演じるところ
3つ目は、江戸時代からやってるらしい宙乗り

まず1つ目、義経ってあの源義経のことで、義経とか言うからきっと義経が主人公なんだろうな〜って思うけど、主人公は義

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大変なのは主役か、それとも…〜vol.33〜

大変なのは主役か、それとも…〜vol.33〜

昨日は9月秀山祭大歌舞伎へ。

寺子屋と勧進帳を拝見。古典を観るのは久しぶりでした。

寺子屋って歌舞伎座で観劇するの3回目なんですけど、やっぱ面白いですね〜。何回見ても面白いのが古典…

さて、その次は勧進帳、これは大変ですね〜。
富樫や弁慶は良いですが、それ以外の方々はみんな待機です。座ってじっとしている。合引を使ってる役者さんはまだ良いですが、富樫についてる子供や家来はたぶん合引なしなので、

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歌舞伎役者の運動会?!〜vol.32〜

歌舞伎役者の運動会?!〜vol.32〜

今日は團菊祭(5月歌舞伎座)で観た、「め組の喧嘩」が歌舞伎役者の運動会にしか見えなかったっていう話。。。です。

め組の喧嘩の話の内容は、一言で言うと鳶と力士の喧嘩のおはなし。それだけ!!話が単純明快でとても楽しい!わかりやすい!

何がすごいかって、登場人物の多さ。だいたい、その月の役者みんなが勢揃いで演じます。
歌舞伎座の舞台にあの大人数。何事っ?!て感じ。

威勢のある怒号!菊五郎の掛け声と

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新作歌舞伎だったらこれでしょ。〜vol.31〜

新作歌舞伎だったらこれでしょ。〜vol.31〜

久々の投稿…
久々に観た歌舞伎は、、、まさかのシネマ歌舞伎、、、桜の森の満開の下、、、

勘九郎や七之助、中村屋兄弟の演技はとても素晴らしかった。

でも、、、わかりずらい。難しくて寝てしまいました。阿弖流為を思い出します。阿弖流為もまんまと寝てしまいました。

はっきりしない演目はどうにも苦手みたいです。もしかしたらそういう人、私以外にもいると思います。

新作はワンピースとあらしのよるにがツー

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幸助餅レポ〜vol.30〜

幸助餅レポ〜vol.30〜

先日、歌舞伎座昼の部を観て参りました。海外旅行の帰国後すぐと大変な仕事の次の日に歌舞伎を観に行くのはいけませんね。お目当ての幸助餅はしっかり観ました。そして30分の休憩で鰆の西京焼き弁当を食べると寝不足と相まって、次のお染めの七役では爆睡…。最後の舞踊の部分だけ辛うじて観劇できました。

幸助餅は歌舞伎座では初めての公演のようですね。もとは落語から来ているとか。確かにちゃんとオチがあって面白い+感

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梨園ってダメなの?〜vol.29〜

梨園ってダメなの?〜vol.29〜

ロシアも寒かったけど、日本も寒い時期になって参りました。今日は火曜日ではないですが、番外編とさせて頂きます。さて今回は…

「歌舞伎って、決まった家の人しか良い役にならなかったりするけど、それどうなの?」という質問に対する答えです。
この質問をいただいた時、咄嗟にちゃんと答えられなかったので、この場を借りてお答えしたいと思います。

確かに決まった家の御曹司が大きな役を貰いやすい事について、不信感

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文楽「鎌倉三代記」 〜vol.28〜

先週から始まった12月の文楽公演へ。
「鎌倉三代記」を観るために、行きました。鎌倉三代記は私にとってとても思入れのある演目でして、これは行かねばと待ちに待った公演でした。

歌舞伎でもよくかかる「鎌倉三代記」、三姫の一人、時姫が登場する物語です。
歌舞伎では、時姫の夫である三浦の助義村が母が病で今日明日の命と聞いて手負いの姿で戦場から戻ってくる所から始まります。初めて観る人にとっては、結構分かりづ

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心動く瞬間〜vol.27〜

心動く瞬間〜vol.27〜

卒業旅行ということで10日間ほどロシアに行ってきました。観光のほかにニクリーンサーカスとボリショイ劇場でバレエを観劇しました。サーカスは道化師?!や動物のパフォーマンスが始めて見るものばかりで、びっくり!そしてとても楽しませてもらいました。バレエはバレリーナ、とくにプリマバレリーナの肉体美といったら、観てるだけでうっとりしてしまいました。

サーカス、そしてバレエこの2つを観て、歌舞伎のことを思い

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きっかけは“ただ観たこと”それだけvol.26

なんで歌舞伎を好きになったかって良く聞かれるのですが、やはりきっかけは実際に歌舞伎を観に行ったことなんですよね。

私はすべての日本人に、そしてとくに若い人に歌舞伎や伝統芸能を観てもらいたいと思ってます。ですが、その機会はあまりにも少ないと思います。

歌舞伎側がいかに素晴らしい芸をしようとも、歌舞伎に誘う“誰か”が居なければ、難しいものです。

とはいえ、全く歌舞伎を観たことがない人に歌舞伎を観

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東京で役者を近くで観られる歌舞伎があるってよ!〜vol.25〜

東京で役者を近くで観られる歌舞伎があるってよ!〜vol.25〜

歌舞伎好き歴?4年目にして初遠征!

私が今回訪れたのは博多座。何を隠そう、今月は私の大好きな…“あらしのよるに”がやっている!(あらしのよるにと言えば、歌舞伎初心者におすすめするナンバーワンの演目です。)

あらしのよるには、絵本が原作で、わかりやすく、しかしながら歌舞伎の要素が詰まった、すごい演目です。初めて観た2年前の歌舞伎座の時もそうでしたが、最後の幕切れでは割れんばかりの拍手が起こってい

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歌舞伎について発表してきた〜vol.24〜

歌舞伎について発表してきた〜vol.24〜

こうやってここ数ヶ月、noteに歌舞伎についてのことをアウトプットしていると歌舞伎や伝統芸能についてより詳しくなった気がします…ね…いやたぶんそうなった。

そんなこんなで先日、ゼミの発表でも歌舞伎のことをテーマにしてしまいました…(経済学部…)先生が自由すぎる人なので…。

noteでアウトプットしてたお陰で、ほとんど用意することもなく、発表を終えることができました。今回はそこでゼミ生から出た質

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清元栄寿大夫初お目見得〜vol.23〜

清元栄寿大夫初お目見得〜vol.23〜

いつからか不定期の更新になっていたのですが、今回からは毎週の投稿にしていこうと思います。続けることに意味がある!ということで。

本日すごく雨が降っていたのですが、暇だったので幕見に行きました。観たのは「十六夜清心」。なんと言っても、今月は清元栄寿大夫の初お目見得なんです。

清元栄寿大夫さん、又の名を尾上右近丈は歌舞伎役者でもあり、清元でもある二足の草鞋を履いている、とても珍しい方です。

歌舞

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わかっちゃった。毎日続けるのは難しいから、毎週にしよう!じゃあ今日火曜だから、毎週火曜にカブキのすすめを更新する!

伝統芸能を失くさない鍵〜vol.22〜

伝統芸能は観るだけではダメ、やってみて本当の芸がわかる…

こんな未熟者の私が言うのも難ですが、前から思ってたことです。先日、私の教わってる日舞の師匠とこの話をして、自分の思ってることは当たっていたのかなと思い、ノートに書いてみようと思いました。

えー、私は2年前から日本舞踊を習っています。週に一回、マンツーマンでお稽古をつけて頂いております。きっかけは学生歌舞伎をしていて、自分には難しいお役を

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