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梨園ってダメなの?〜vol.29〜

ロシアも寒かったけど、日本も寒い時期になって参りました。今日は火曜日ではないですが、番外編とさせて頂きます。さて今回は…

「歌舞伎って、決まった家の人しか良い役にならなかったりするけど、それどうなの?」

という質問に対する答えです。
この質問をいただいた時、咄嗟にちゃんと答えられなかったので、この場を借りてお答えしたいと思います。

確かに決まった家の御曹司が大きな役を貰いやすい事について、不信感を抱く人も少なくないと思います。しかし私はしょうがないことと考えます。なぜかというと、決まった家柄=梨園で育った人というのは、子供の頃から踊り、義太夫、三味線といったお稽古を積み、いつでも一流の芸が観られる環境におります。つまり小さな頃からスポーツの英才教育を受けたオリンピック選手の伝統芸能版と言えます。

このオリンピック選手たちに敵う人というのは、そう簡単には現れません。

私としては歌舞伎の排他的な所も好んでいる部分のひとつです。中にはこの役者にこの役はまだ早い!と思う方もいらっしゃると思いますが、伝統を継承する上で若い役者の挑戦を見守らなければならないなと…役者の芸の成長を見守るというのも歌舞伎の楽しみのひとつではないでしょうか。

あ〜長三郎くんや眞秀ちゃんはどんな役者になるんだろうか😘

ちなみに今月歌舞伎座の12月大歌舞伎では、若手花形役者の挑戦を観ることができますよ。

今日はこの辺で…

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#エッセイ #日本 #japan #若手花形 #役者 #梨園

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