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ファジアーノ岡山 J1昇格への道(2021シーズン)

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2021年4月の記事一覧

『モデルケースにしていきたい今季ホーム初勝利』~第10節ファジアーノ岡山VSギラヴァンツ北九州~

 試合前、ファジアーノ岡山の選手たちの円陣が解かれるまで1分ほどの時間があった。ホーム初勝利を掴むために、選手たちがやるべきことを整理して戦いに挑む。難しい状況を自分たちで変えていく、強い決意を感じた。

スタメン

覇気を感じるプレッシング ボールを持つ北九州、ボールを持たれる岡山、という構図になると少なからず予想していた。しかし、岡山は北九州にボールを持つことを許さない。

 北九州のひし形ビ

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【プレビュー】『浮上のきっかけにしたい両者』~第10節ファジアーノ岡山VSギラヴァンツ北九州~

過去の対戦成績 過去5試合の対戦成績を見ると、岡山が2勝、北九州が2勝、引き分け1、と五分五分。両チームが複数得点を取る、打ち合いのような試合はなく、1点が持つ重みは大きい。先制点が勝敗を左右するゲームになるだろう。

予想スタメン

ファジアーノ岡山目線ボールを持ちたい北九州に対して 北九州は前節山口相手に引き分けに終わったものの、前半はパスを274本繋いで、ボールを保持しながら、主導権を握って

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『ゴールを決めるためにできること』~ザスパクサツ群馬VSファジアーノ岡山~

『ゴールを決めるためにできること』~ザスパクサツ群馬VSファジアーノ岡山~

スタメン

少ない枠内シュート数 またしてもゴールは奪えなかった。今シーズン5試合目の無得点試合。60得点を目標に掲げているチームが上手くいっていないのは明らかだ。得点こそ決められなかったが、放ったシュートは19本。攻撃はしている。ただ、枠内シュートはたったの3本。これでは、正直物足りない。個人の力でゴールを決めてしまうストライカーがいるのなら、3本の枠内シュートの内、1本はゴールネットを揺らすこ

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『流れを変えるカードと若手の台頭』~第8節ファジアーノ岡山VS水戸ホーリーホック~

スタメン

「相手を押し込む」の徹底 ファジアーノ岡山の試合の入りは今季の中で一番良かったと言えるものだった。FW山本大貴とFW齊藤和樹が相手の背後をどんどん狙い、その動きに呼応するように、右SHでの起用となったMF上門知樹も裏に飛び出していく。背後を突く前線の選手に、後ろの選手が良いタイミングでパスを出す。縦に速いサッカーを徹底することで、主導権を握り、相手を困らせていく。『まずは背後を狙ってい

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『個性を引き出す最適解の正体』~第7節愛媛FC VS ファジアーノ岡山~

スタメン

最適解が見つからない2列目の配置 最下位に沈み、監督が代わった愛媛FCとの一戦に、ファジアーノ岡山は2列目の配置を変えて臨んだ。左サイドでの起用が多かったMF上門知樹をトップ下に、右サイドでの起用が多かったMF木村太哉を左に、前節に続きMF宮崎幾笑を右サイドに配置。この2列目の配置変更が、選手の個性を引き出し、試合を優勢に進めるものだと思っていたが、結果的に己の良さを殺してしまっていた

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『ワンチャンスをものにされての惜敗』第6節ファジアーノ岡山VSジュビロ磐田

スタメン

縦関係の2トップがもたらした恩恵 2トップもしくは、1トップ+トップ下という前線の組み合わせを使うことが多かった岡山。この試合では、有馬賢二監督がFW山本大貴の後ろにFW齊藤和樹を置く縦関係の2トップを採用。この縦関係の2トップは攻守において、3つのメリットをもたらした。

 攻撃のメリットは2つ。ひとつはFW齊藤和樹が起点になるためのスペースを作ることだ。最前線で屈強な相手CBと体を

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