聴覚情報障害&相貌失認の私がやらかした失敗談
こんばんは、最近、記事作成がまた楽しくなり始めたアドバイザーのこうたです。
私は相貌失認症という、人の顔が記憶できない障害を持っています。
聴覚情報処理障害は、聴力そのものは問題ないが、人の発する言葉が聞き取りにくい難聴の一種です。
今回は、双方のあるあるが重なった失敗談です。
私は今でもたまに、販売員の仕事をしています。
土日に入るため、土曜日に一旦持ち帰ったお客様が、日曜日に戻ってくることは珍しくありません。
戻ってくるかどうかは、案内内容ももちろん重要ですが、何よりも販売員を気に入ってもらう必要があります。
翌日の場合は、基本的に来店の予約を入れます。
さすがに顔は忘れても名前は忘れません。
予約時間と名前から、昨日案内した人だと分かります。
しかし、たまに時間よりだいぶ早く来店されることがあります。
来店者は店の入り口で立ち止まり、中の様子を伺います。
空いているスタッフが声をかけに行きますが、この時は私がお伺いに行きました。
「いらっしゃいませ。ご用件をお伺いします」
「え…………?」
私も心の中で「え…………?」となりました。
確実になぜか驚いています。
まあ何度も経験があるので、おそらく過去に接客をしたことがあるんだろうなと思っていました。
「少し早いのですが、予約した者です」
「お名前をお伺いしてもよろしいですか?」
「………………ごにょごにょです」
聞こえない!
来店予約をされた人に名前を必ず確認するのですが、9割以上の人が聞こえない声量を発します。
なんとなく音は分かるので、聞こえたことにして予約表を確認し、聞いた音と一致する名前を見つけて把握する感じです。
同時刻の予約はそれほど重ならないので、これで苦労したことはあまりありません。
そして同じ音の名前を、予約表の直近の時間帯から見つけると、私は全て納得しました。
「あ、昨日俺が接客したお客様だ」と。
昨日の今日で、しかも明日お待ちしておりますとまで言った販売員が、自分のことをまるで覚えていない。
名前を言っても気づいた素振りを見せず、他人のような反応。
そりゃあ頭の中が「?」にもなります。
最低でも1週間は経っていれば、「ああ、思い出しました! ○○のご案内をしたお客様ですね!」などと言って誤魔化しますが、昨日の今日。
しかも2回スルーしてしまっています。
席にご案内して、「昨日私がお渡しした資料はございますか?」と何事もなかったかのように振る舞うしかありませんでした。
人によっては「忘れてたでしょ?」と突っ込まれることもありますが、今回は合わせてくれました。
気まずいのもありますが、普通に失礼です。
しかし難しいのは、「私は相貌失認なので覚えられなくて……」と言い訳ができないこと。
実際、お世話になっているお店の人にも言っていません。
私と同じ立場で稼働する友人は知っているので、たまにフォローしてもらうことはありますが。
機会はないでしょうけど、私はたまに、ハイブランドの接客もしたいなと思うことがあります。
でも、まず無理でしょう。
むしろ接客業自体ができているだけ奇跡です。
高学歴じゃないとなれない職業があるのと同じで、健常者じゃないとできない仕事もある。
そんな認識で生活しています。
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