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Nida
2021年2月28日 23:24
向こうの仕事終わりに居酒屋で会うことが決まった。お互い田舎の実家暮らしで家と家が離れているため各々がマイカーで現地集合になったのでノンアルコール居酒屋緊張の初対面でお酒の力に頼ることができないのは辛い。しかし前にも述べたようにLINEのやり取りを通して私の部長への気持ちが少し変わっていた。なんとか気に入られたい!から会ってみて合わなさそうならやめておこうに変
2021年2月26日 22:31
やり取りを初めて1週間ほど経つ頃にご飯でも行きませんか?とLINEがきた。わかる。私は部長を知っているけれど部長は私を知らない訳で会ったこともない人と連絡をとるのは気がのらないだろうし高校生じゃないんだからいつまでもLINEだけのやり取りを続けている場合ではない。1度会ってお話ししてみるのが30手前の私達にとって最善で最速である。会ってみてなんか違
2021年2月23日 22:55
しかしよくよく考えたら現状、私には失うものが何もなかったし一生関わる事がないはずだと思っていた人とあわよくばお友達になれるかもしれない。それだけでも十分だという結論に至り私は憧れの部長と連絡をとることになる。初めましてから始まって何回かLINEのやり取りした感想はあ、この人、違うかもだった。なんだろうコミュニケーションの取り方が下手なのか私に興味が
2021年2月22日 22:55
夢みたい!こんな偶然ってある!?で再会して恋に落ちれば少女漫画や映画になりそうな女子が憧れる展開だが実際は少しずつ違う。まず、これは偶然ではない。友人は高校の同級生で私が部長に憧れていた事を知っていた。友人はたまたま共通の友達を通して数年前から部長と友達だったらしい。部長も長年付き合っていた彼女がいて他府県にずっとお住まいだったそうだが数ヶ月前に家庭の事情
2021年2月21日 23:03
一緒に見ていた軽音楽部の友達にあの人は誰かと尋ねると軽音楽部の3年生の部長だという情報が得られライブが終わるまでずっと私は部長を目で追い続けた。当時最先端だったドコモのガラケーの粗すぎるカメラでライブの動画を撮っていたので帰宅後もニヤニヤしながら何度もその動画を見た。私はそのお気に入り動画を何人かの友人に見せたがあまり良さを理解してもらえないことが大半だった。部
2021年2月21日 22:26
高校1年生の1学期とても素敵な人を見つけた。 ほとんどの生徒が自転車通学時に学校指定のヘルメットをしっかりと着用して登校するような田舎の中学に通っていた私はほんの少し都会に出たくて大半の同級生が行く自転車で通える近くの高校ではなく電車を乗り継いでいく少し離れた高校に進学を決めた。私の中学から同じ高校に行ったのはほとんど話したことがないようなまじめな同級生1人だけだっ
2021年2月21日 06:52
初めての婚活パーティーはストレスでしかなかった。会場に着いた段階で全体を見渡したけれど私が求めているような人はいなくて横にいる友人も私と同じ顔をしていたので無言でアイコンタクトをとって早急に切り上げることが決まった。人見知りの私にとって興味のない知らない相手と話すのは想像以上にストレスで初めのうちは相手に合わせるよう頑張れたが途中から相手への興味のなさがモロに
2021年2月20日 02:39
長い間恋を初めていなかったので新しい相手の探し方がわからなくて友人に相談した。友人も彼氏がいなかったので一緒に婚活パーティーに行くことになったがそうなってくるとプロフィールの職業欄が完全に足を引っ張ってくる。28歳趣味なし無職こんな女を嫁にしたい人なんてきっといない。慌てて就職活動を始めた。一生独り身でいることも考慮し長く続けられそうな福利厚生のしっか
2021年2月19日 23:26
1人の私がまず行ったのは就職活動ではなく1人で生きていくための準備だった。長い年月を彼と過ごしていたので、私は1人でご飯を食べに行ったことがなかった。運転もほとんど彼に任せていたので自分で運転して行ける範囲が職場とかスーパーとか生活に必要な最低限の場所しかなく買い物に行きたいのに映画を見に行きたいのに連れて行ってくれる人がいないのはとにかく困った。なんとかしな
2021年2月18日 22:12
両親は2ヶ月弱で出戻った娘を何事もなかったかのように普通に迎え入れてくれた。私の部屋は変わらずにあったし持って行った荷物も少なかったので引っ越しの片付けはすぐに終わりまるで私は少し長めの旅行にでも行っていだぐらいの感じてなんの違和感もなく以前の日常に戻った。年の瀬に祖父が亡くなった。私が帰ってくるのを待ってたんだよと母は言った。葬儀や片付けでバタバタした年末
2021年2月18日 21:31
彼は私が許すとでも思っていたのだろうか。ない。絶対にない。私はタバコを許さない。タバコをやめてくれたことが愛されている証だと思っていた。私は愛されていなかった。彼に別れを告げた彼は泣いていたが最後までタバコをやめるとは言わなかった。いつから彼の優先順位が変わっていたのだろう。全く気が付かなかったけれど、よく考えてみたら8年も一緒にいてプロポーズ
2021年2月17日 22:33
2人共なにも言わずいつもの毎日を装っているはずなのに部屋の中の空気は重たかった。耐えきれず切り出した。「なにか言うことはない?」「タバコのこと?」「そう」「なんでバレたって気付いたのに何も言わないの?」「何も言ってこなかったから」「普通謝ってくるよね?」「ごめん」「いつから吸ってるの?」「ずっと前から」「前から?やめてなかったの?」「うん
2021年2月16日 23:10
彼とは別れる。答えはとっくに出ているのに踏み出す勇気がなかった。私はタバコを吸う人とは絶対に結婚しないと決めていた。彼との同棲は結婚への助走段階であったので結婚する予定のない相手と28歳の私がこれ以上一緒にいる理由は少しもない。私は彼の事が好きではなかった。彼から好きだと言われたら「ありがとう」と返した。彼に好きかと聞かれたら「嫌いじゃないよ」と答え
2021年2月16日 22:46
それからはとにかく最悪だった。彼は絶対に私にタバコが見つかったことに気付いているはずなのにその事について全くなにも言ってこなかった。私も何も言わなかった。ただ、前回の一件以降私は毎日彼の鞄にタバコが入っていないかを確かめずにはいられなくなった。彼が寝たあとにこっそりと鞄の中身をチェックする日々が続き鞄からは何も出てこずこのままなかった事になるのかなと思っ