#261 共感を求める人は自己決定が苦手

さて、今日のテーマは「共感を求める人は自己決定が苦手」です。

「たまにこういう人いるよね」って話です。

自分が問題と思うことに共感を求めることってあります。

それ自体が悪いとかいうわけではないんです。

ただ、共感することを理由に自己決定を放棄している人を見ることがあります。

おそらく自分の正しさをどこかに求めて、自分の意思がどこにあるかを確認しているんだと思います。

自分の正しさの存在を認識することは確かに容易ではありません。

何をもって、自分の思考を正しいと思うかの基準の違いだと思いますが、それを他者に求めようとすることは多少危険性があることは理解しておきましょう。

今日はそんなことを思った内容をまとめていきます。


自己紹介とお知らせ


僕は、某リハビリテーション病院で作業療法士の中堅管理職として働いています。対象者の課題と向き合うことはもちろんですが、スタッフのストレスやチームの運営にも日々向き合っています。

このnoteでは、幸せな生活の考え方や医療者としての働き方、コミュニケーションや人間関係、ストレスマネジメント、作業療法に関するさまざまなテーマを取り上げ、日々の感じたことを自らの解釈として記録しています。
読んだ方の何かお役に立てれば幸いです。

以下お知らせ。
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それでは本題に戻りましょう。


他者に答えを求める危険性


他者に答えを求めるということは、自分の意思を他者に委ねるということになります。

なので、その他者の考え方が自分と一致しているかどうかを確認したり、理解することが必要になりますよね。

だから、

「これってこう思うけどあなたもそう思うよね」
「あの人はダメだと思うんだけどそう思うよね」

と、自分の中では確定的に思っていることを、他者にも共感をしてもらうことで安心感を得ようとしているんじゃないかと思います。

まあ、愚痴をこぼしたり、話を聞いてもらう程度なら、ストレスマネジメントの観点から、そんなに問題はないと思います。

ただ、たまにこの共感的な姿勢をとっている相手に倒して、同じように責任を求めるようとする人がいることがあります。

つまり、共感以上のことを求めるということです。

「あなたもそう思うんだったら、それを伝えてよ」
「あなたもそう思うんだったら、行動してよ」

そういうふうに、本来は自分が考えて、自分が問題として捉えていることを、共感してくれた相手にも責任を背負わせるような行為です。

これは、言われた側としては巻き込まれたような感覚になり、少し避けたくなりますよね。

こういうふうに相手に共感以上を求めようとする人は、自分自身にかかるリスクを回避しようとしているんだと思います。

何か物事を変えようと行動することはかなりの労力を伴いますし、それだけの思いや行動力が必要になります。

前に立って何かを変えようとするということはその分痛みを伴うということでもあります。

その覚悟が決まっている人というのはそんなに多くはないと思っています。

相手に共感以上のことを求める人は、その危機感からどうにか逃れて、自分にメリットを作るための方法をとっているということになります。

ただ、これ自体はとても危険性があることは理解していた方が良いと思います。

いくつか危険性があるパターンがあると思います。

① 共感を求めた相手から避けられる

これは十分想像がつきますね。相手に必要以上の責任を求めたことによって、共感してくれた相手があなた自身を避けようとする状況です。これは単純に話を聞いてくれる人が減ってしまうということになります。あなたの思いを吐露する先はそんなに多くはないと思います。それができなくなると結局ストレスはあなたに返ってきます。

② 共感を求めた相手が失敗したら寝返る

共感以上の行動を求めた結果、相手のその行動を行なってくれて失敗したとします。そうなったら、共感を求めた人はきっとそこからそっと離れるんじゃないでしょうか。相手に共感以上の行動を求めるということはリスクを分散することが目的です。だからこそ、自分にリスクが降りかかってきた時はそれを避けようとします。それこそ信頼を失う行為です。

③ 自分で行動できないから何も変わらない

相手に共感以上のことを求める人は、結局自分で何も成すことができないということです。一人で全てを行うことは難しいのは事実です。協力者がもちろん必要です。でも、それは問題意識を持っている当事者が船頭に立って行動しているからこそ「ついていこう」と思うのであって、いつまでも外野にいる気分では、自分が思うことはいつまでも達成できないんだと思います。何も変わらないです。


結局は、自分の信頼を失う行為です。

あなたの考えたことはあなた自身が責任を持つべきです。

それを行動に移すか、そのまま見過ごすか、それは自分自身が考えればいいだけの話です。

いつまでもそこにいても何も変えられません。

あやかってもいいし、人を頼ってもいいんです。

でも、そこには自分自身の行動が伴っていることが大前提です。

何かを変えたいなら、ある程度傷つくことは避けられません。

でも、それもネガティブなことなのかは改めて考えてみると良いと思います。

自分の成長や何かを変える力をそんなにみくびらないでください。

最後に何かを変えるのはあなたの一歩なんですから。


今日は以上になります。

頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

よろしかったら、スキ❤️&フォローをよろしくお願いします。

ではまた。
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