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#48 他人に期待する前にやること

さて、今日のテーマは「他人に期待する前にやること」です。

先輩、上司という立場の人は、後輩や部下にあたる人に期待してますよね。

でも、熱心に指導しても答えてもらえない。

「なんで伝わらないんだろうか」

そんなふうに感じる人は、なぜ伝わらないかを少し考えてみましょう。


自己紹介です


お題の話の前に、自己紹介します。

僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。

日々の実践はもちろんですが、中堅管理職として、
管理の視点や現場の視点から様々な相談を受けることが多くなりました。

これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。


このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。

・組織での働き方
・健康の考え方
・自分を大切にする生き方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えこと
・日々、感じたこと など


それでは本題に入っていきましょう。



期待するのはなんでなのか


まずは「期待する」とはどういうことかを考えてみましょう。

僕は、期待するということは、「自分以外の他者の成果・成長する姿をみたい」という願望と考えています。


僕たちは、社会で経験する成果や成長を通して、手応えのようなものを感じています。


そのため、周囲の人を見て、


「こうやれば成果が出るのにな」
「こういうふうに成長してもらいたいな」

と、それを他者に当てはめて考えてしまうんですね。


人が成長していくには他者から学ぶことはとても有効です。

働いていく中で教科書だけを読んで成長することはありえません。

現場で周囲の人を見てその思考や方法を体験しながら学んでいくことが必要です。


そう考えると、指導にあたる立場の人が「他者に期待する」というのも自然なことです。

おそらく、自分もそうやって成長してきたはずですからね。



期待によるストレス


ただ、一つだけ問題になってくることがあります。

それは、「他者が自分が思う通りの方法を実施しない」というストレスです。


「せっかく教えたのにできてないな」
「なんのために時間を使ったんだろうか」


そんなふうに感じることがあると思います。

他者の行動を見ながら感じるもどかしさがここにはあります。


なんで他者の行動にこんなにストレスを感じるのでしょうか。

それは、先ほども述べたように期待するということは「自分以外の他者の成果・成長する姿をみたい」という願望だからです。

そう、「期待」は「願望」でなんですね。


「子供にこういう成長をしてもらいたいな」
「後輩たちにはこんな成果をあげてほしいな」
「チームとして成長してほしいな」


これらは全部、個人の経験をもとに他者に対して「こうなってもらいたい」と思う願望です。

つまり、期待とは自分が抱いているものであって、他者がそう思っているかは別の問題だということです。


期待によるストレスの原因はここにあります。


自分の視点を他者に当てはめた結果、それが思う通り行かなくてストレスを感じてしまうんですね。

それは考えれば当たり前のことです。


自分の視点は自分の経験の中で培われたものであって、それと同じものを他者が体験するとは限らないからです。



期待に応えるかは相手が決める


では、僕たちの願望や経験は他者に伝える必要はないのでしょうか。

それもまた違います。

社会や組織で生きていると、その環境自体の成長は必要です。

それが、家庭であっても会社であってもです。


そのためには自分たち自身の考えを伝える機会は必要ですし、それがなければ成長することにはつながりません。


ここで大事なのは「意思決定の主体が誰か」ということだと思います。

他者の人生はその人のものです。

それがより良くなるように、個人の経験を伝授していくことに問題はありません。


ただ、それをやるかどうかを決めるのは、指導した側ではなく、指導された側の問題です。


人生の選択において、「何を優先して実行すべきかはその人自身が責任を持って決めるべき」だと思います。


他者の人生の選択を指導する側が強要することはできないということです。



指導することは自由です。

ただ、その指導受けて入れて、実践するかは相手が決めることだと思います。



期待するのは自分だけ


それでも、もしあなたが何かを他者に伝えたいと思っているなら、

その期待は他者ではなく自分に向けて行われるべきです。


「自分が何に取り組むか」ということに焦点をあて、その行動の結果としてどういうことが起こるかを実践を通して伝えましょう。


学んでほしければ自分が学ぶ
行動してほしければ自分が行動する


言葉ではなく、あなたの行動にこそ周囲の意思決定を促すきっかけがあると思います。


人のことよりまずは自分のこと。


それが結果的に、環境を大きく変えるきっかけになることもあります。




頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

よろしかったら、スキ&フォローをよろしくお願いします。

ではまた。


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