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#58 サポートとあまやかしの違いに気づけるか

さて、今日のテーマは「サポートとあまやかしの違いに気づけるか」です。

子育てや後輩指導などにも活かせる考え方だと思います。


他者の行動に対して、ついつい先回りして手を出してしまう。

あなたのその行動は、誰のため、何のために行なっているんでしょうか。

他者を支援するときに気をつけることを考えてみましょう。



自己紹介です


お題の話の前に、自己紹介します。

僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。

日々の実践はもちろんですが、中堅管理職として、
管理の視点や現場の視点から様々な相談を受けることが多くなりました。

これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。


このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。

・組織での働き方
・健康の考え方
・自分を大切にする生き方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えこと
・日々、感じたこと など


それでは本題に入っていきましょう。


支援される他者の特徴


支援される他者というのは、ここでは学生・新人・子供などに当たると思います。

まだまだ未完成で荒削り。

やる気はあるけど、まだスキルが足りない。

そんな若手に対して、スキルアップのための課題を与えることがあると思います。

「これ勉強してみて」
「この取り組みを任せたよ」
「自分でやってみようか」


そのように課題を設定することは職場などではよくあることだと思います。

しかし、待てど暮らせど行動に移さない。


「勉強は進んでるんだろうか」
「あの取り組み大丈夫なんだろうか」
「なかなか行動できないな」


そんなふうに感じてしまうことないでしょうか。

期待するほど裏切られた気持ちになる。

それが支援する側の心理です。

これは相手のことも随時気にかけないといけないので、

意外とストレスたまります。

他者が思う通りに動いてくれないことは、ストレスなんです。



支援するときによくある行動


他者が思う通りに動いてくれないとき、

支援する側の人間はどのような行動を取るでしょうか。

優しいあなたは、

「勉強するための資料を作ってあげようか」
「先に僕がやってしまおうか」
「どんな行動をしたらいいか教えようか」

とついつい先回りして行動をとってしまうんじゃないでしょうか。


相手に任せるよりも、自分が動くことで物事を進める。

支援する側が先に動いてしまうと、

相手もそれが当たり前になってしまうことがあります。

そうなると、主体的な行動は育まれにくいと思います。


もちろん、それが適切な時もあります。


ただ、明らかにその相手の能力でクリアできる課題である時も、支援する側が先に動いてしまい、結局、支援する側がほとんどのことをやってしまっている。

気がつけば、相手は受身的にしか取り組めなくなっていることもあります。

これは「あまやかし」と言われても仕方ないと思います。


意外とこんな経験する人はいるんじゃないでしょうか。


あなたの問題かも


では、支援する側の人間はなぜ先回りして動いてしまうんでしょうか。

それは「他者が思い通り動かないことがストレス」だからです。

「なんでやらないんだろう」
「どうして行動しないんだろう」

そうやって、自分ならできることを他者に重ねてしまい、ストレスを作り出している。

相手がうまくいかないことに耐えきれなくなっているのは支援者自身なんですね。


つまり、相手より先に行動してしまう人は、一時的な自分のストレス発散をしているという側面があります。



待つこと、見守ること


では、「相手が思う通り動いてくれない」ときに僕たちはどのように行動すればいいんでしょうか。


それは「待つこと」「見守ること」であると思います。

この2つを「放置すること」と混同してはいけません。


相手を無視する(放置する)のではなく、

相手の行動を確認しながら(見守る)、行動の選択を待つことです。


相手には相手の事情があります。


どのような段取りで進めるか
どこまで自分でやるのか
何から始めらいいか

きっと彼らの中でも葛藤があります。

この葛藤と向き合うにはどうしても時間がかかってしまいます。

でも、その葛藤と向き合う過程にこそ成長があるんじゃなでしょうか。


だからこそ、支援する側のあなたは「待つこと」心がけて、相手の反応を確認するようにしましょう。


僕はそれが「相手に期待する」ということで、

「サポート」と「あまやかし」の違いはここにあると思います。


ただ自分の都合で行動することは「あまやかし」ですし、
相手の成長を願い、自制しながら関わることを「サポート」というんじゃないでしょうか。


ここを意識して支援する側は自分の行動を振り返ってみるといいかもしれません。



頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

よろしかったら、スキ&フォローをよろしくお願いします。

ではまた。



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