「英語力だけでは通用しない」という言葉の意味。
「海外で働きたい!」とお考えの皆さん…
「英語力だけじゃ通用しないよ!ドヤッ」
☆こんな言葉を過去に先生から1度は聞いたことありませんか?
そして、先生はその「言葉の意味」をちゃんと教えてくれましたか??
私も学生時代、「英語力だけでは〜」と何度も聞かされたので「先生は海外で働いたことあるんですか?」と聞くと「え、無いよ(^^)」と返され「言葉の意味」を尋ねてもいつも濁され、「偉そうに言う割にその程度かよ?」と思わず言いかけた表面上優等生の私でした(笑)
「短期・長期滞在」「旅行・留学・ワーホリ・インターン」などに関係無く、1度でも海外に出て日本の生活とのギャップを感じたり、様々な困難に直面する経験があれば、誰でも「英語力だけでは通用しない」の意味を説明できるはずですが、言葉を濁してごまかす先生方は恐らく、「海外の良い部分しか知らない」「海外経験が無い」「そもそも海外に興味ない」…と考えられます。
ならば、私が解説します!
☆実際に学生時代、海外就職に対する憧れや理想を持っていた私ですが、大学卒業後に永住権を目指しカナダ🇨🇦の北極圏近くの山奥で働いた結果、「海外就職の現実」がかなり見えてきて「英語力以外に大事な要素」は想像以上に多いものだと気付きました…。
【前提として…】
「英語力はあって当たり前!」という言葉をよく耳にすると思いますが概ね正解です。しかし、清掃、倉庫作業、ファーム、日本食レストランなど、あまり英語を使わない仕事は最低限の英語力(英検2級/IELTS4.0)があればOKです。
【ハンデ問題】
・体格や体力の違い
→ 一般的に白人や黒人は体格が大きくパワーもあるので、アジア人の中でも特に細身で小柄な日本人は力作業や体力仕事ではかなり不利になります。「普通」の意味合いも日本人とはかなりかけ離れています。
・ネイティブ優先主義
→ 自国民の雇用確保のため、スキルが同等ならネイティブがなるべく優先されるので抜きん出たスキルが必要です。
・超学歴社会
→まず、現地の大学を出てないと就職活動でかなり不利でスタートラインにも立てない。もちろん、現地の一流大学は就職活動で優遇される。
・ロースキルでは将来厳しい
→ ロースキル、いわゆる「単純労働」のことです。高い学歴もスキルも英語力も不要、外国人でも簡単に就ける仕事でカナダ🇨🇦ではロースキルから永住権も取れますが、賃金が低いので常にギリギリの生活になり将来的に不安定になりがちです。
【適応力問題】
・治安の違い
→ スリ、置き引き、車上荒らし、詐欺などの犯罪率は基本的に日本よりも明らかに高いです。特にアメリカ🇺🇸では銃撃事件も。人種差別だって経験します。日本の感覚でボーッと生きていたら非常に危険なので常に周りに気を張っている必要があります。
・衛生面の違い
→ はっきり言って、店や公衆トイレがめちゃくちゃ汚いです。あと、消費期限切れの商品がスーパーに普通に並んでいたり、野菜が腐っていたり、消費期限前の肉なのに腐り始めたり、レストランで謎の食あたりだったり…綺麗好きな日本人が特に苦労するポイントです。
・食文化の違い
→ 食の選択肢がめちゃくちゃ少ないです。肉は塊肉、ミンチ肉、骨付きチキンしか売っておらず「薄切り肉」は売ってません。(一応、頼んだら薄切りしてくれるみたい…) あと、魚を食べる習慣が無いからか種類が少なく値段も超高いです。想像に任せますが、肉も魚も日本と品質が全然違います…。お惣菜の種類も少なく、日本みたいに弁当など売ってません。冷凍食品の質も…(以下略)
食の違いで痩せる人、太る人など「健康・体型維持の難しさ」は誰もが直面する困難です。
※ 都市部なら簡単に日本食が手に入ります。
・何事も正確ではない
→ 海外あるあるですが、バスの時間とかめっちゃいい加減です。ちゃんと来たらラッキー程度に考えましょう。10分遅れは早い方で30分遅れ、1時間遅れ、なんならバスが来ないこともありました(笑) タクシーも指定時間に普通に遅れてきます。
・気候・環境の違いに適合する難しさ
→ 気候や環境の違いは無意識のうちに体調に異変を来すこともあります。乾燥した空気、高地の息苦しい薄い空気、−40℃の真冬、凍傷、半年近く続く冬、短い日照時間で起こる冬季うつ、森と高い山々に囲まれた閉鎖的な環境、夏の強い紫外線でボロボロになる肌、雨が多すぎor少なすぎ、常にジメジメして熱中症のリスク…などなど、もちろん地域差もありますが、私の滞在した国々の気候環境の例を少し挙げてみました。日本みたいにバランス良い四季って実は当たり前ではありません。
・健康を維持する難しさ
→ 上記で触れた生活面での苦労の蓄積でストレスが気付かぬうちに溜まり、急に身体に異変が…なんてことも珍しくありません。日本以上に健康管理は難しいです。
・医療制度の違い
→ 医療費ですが、アメリカ🇺🇸だと1度の診察で数百ドル、数千ドルとか当たり前でめちゃくちゃ高いです。カナダ🇨🇦なら大抵は無料です。しかし、医療が安い or 無料の国と言っても「医療の質」という別問題があります。都心部なら良いですが、田舎や僻地だとあまり期待はできません…。医療機関の選択肢も少ないです。
また、総合病院なのに胃腸科・精神科・眼科など別れていないパターンも珍しくありません。当然、担当の先生が自分の症状の専門家でない場合もよくあるので、話が全く噛み合わないことも。常に満員なので1人5分で終了〜!も普通にあります。
・薬が日本人に合わない
→ 体格の大きい白人向けに作られているからなのか、日本で使わないような強い薬も平気で出してきて、副作用がキツいのも多いです。なんでこんな成分が入ってるの?と驚く薬も売ってます。薬が合わなくて症状が余計に悪化するケースも珍しくありません。(実際に経験しました…。)
よっぽどの大都会でない限り、日本の薬を手に入れるのは不可能です。日本から郵送してもらうしかないです。
【まとめ】
今回、なぜこの記事を書いたか?
それは、実は自分自身が「英語力さえあれば海外でやっていけるぜ!」みたいな考えで海外で実際に働き、「適応力不足」で見事に撃沈した愚か者だったからです(笑)
長々と書きましたが、これらの例はほんの一部に過ぎません。「厳しい現実」ばかりで暗い内容の記事でしたが、海外就職のメリットもあります!やはり、「労働環境が最高」です。
【結論】
色々と不安を煽るような事も書きましたが、私は海外就職希望者を引き止めるつもりは全くありません!海外就職が合うかどうかは自分にしかわからないので、この記事の内容はあくまで「厳しい現実」の参考程度として頭の片隅に入れつつ、どんどん行動を起こしてみることをオススメします!!
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
あなたの海外就職がうまくいきますように!!
(*´ ³ `)ノバイバイ〜
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