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こころ

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ひとのこころ、見つめてみます。自分のこころから、誰かのこころへ。こころからこころへ伝わるものがあり、こころにあるものが、その人をつくり、世界をつくる。そんな素朴な思いに胸を躍らせ…
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#アニメ

義妹生活

義妹生活

4月を年度初めとする習慣の中で、10月はそれから半年ということで、テレビ番組も新しいクールに入る。最近はドラマもアニメも、三か月が1クールとなって、12話程度で終わるものが大半だ。昔のアニメや特撮ものは、短くても半年はあったし、二年くらい続くものも少なくなかった。特にセル画を遣うアニメーションは、大変な労働だっただろうと思う。いまのCGスタイルでも、過剰労働が指摘されているのだが、手塚治虫さんが日

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「すずめの戸締まり」と「火の鳥」

「すずめの戸締まり」と「火の鳥」

「すずめの戸締まり」がテレビ放映された。地上波で初放送だった。「君の名は。」のヒットから、「天気の子」も、夫婦で映画館でまず観た。それまで地味な活動を続けていた新海誠監督は、これらの作品でメジャーになり、アニメ界でトップクラスの地位に就くこととなる。
 
いずれも、災害がモチーフになっている。その災害に向き合う方法の主軸として、神道色の強い作品である。神楽が重要な意味をもったり、稲荷神社や気象神社

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アニメのファンタジー

アニメのファンタジー

アニメは好きだ。テレビアニメは、必ず何か見るものを決めている。ここのところ、ネットで見ているものもある。福岡でテレビ放映されるアニメは、それほど多くない。話題のものがないとなると、アマプラなどで見ることになる。
 
アニメは、すべて人間が考えて作った画である。計算され尽くした画にこめられた意味などを考えることもできる。生まれたときからマンガ(昔はそう呼んでいた)は好きだった。
 
もちろん好みのタ

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響け!ユーフォニアム

響け!ユーフォニアム

インターネットが使える時代というのは、なんともありがたいものである。かつてテレビ放送を見逃したら、もう二度と見られないというのが当たり前だった時代があった。それが録画できるようになり、たいへん便利になったが、録画しそこなうと、もう終わりであった。その後、見たい映画やアニメが、レンタルビデオで見られるようになったことは画期的だった。しかしいまや、インターネットが当たり前になった。外に借りに行ったり返

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であいもん

であいもん

2022年春から始まったテレビアニメでは、『SPY×FAMILY』が際立って注目されているが、じっくり見るタイプの人々から非常に評判がよいのが、『であいもん』だという。京都の和菓子店を舞台に、ひとの心が集まって、美しいハーモニーを呈する物語だ、と一応しておこう。さすがKBS京都(とほぼ同一の神戸のサンテレビ)はテレビ放映しているが、ほかはネット配信ばかりであり、私もその恩恵に与っている。地味な物語

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平家物語にハマっている

平家物語にハマっている

アニメーションが、今年1月から放映されている。幸い福岡の地上波テレビでも放送され、欠かさず見ている。もちろん、日本の古典文学と言えるあの『平家物語』であるが、語り手たる架空のキャラクターを入れて、巧妙なアレンジを呈している。
 
語り手は「びわ」と呼ばれるようになった、琵琶弾きの少女。平家の武士に父を殺されるが、清盛の長男の平重盛に拾われて平氏と共に暮らすようになる。母を探す目的もあったが、平家の

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