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たかぱん
2023年3月30日 08:00
出エジプト記はあまりに古い時代のことを描いており、学問的に調べた人によると、書かれた時点から考えると、千年前の出来事を筆記したのではないか、ともいう。事の真偽はさておき、それだけ古い内容だと、書かれてある記事も相当に奇想天外なことも多い。 果たしてこの出エジプトの出来事そのものが、たとえ脚色されていたにせよ、起こったのかどうか、それを確かめる術もない。信仰者は、神学的な問題意識で読むことが許さ
2023年3月28日 11:58
この2月に、礼拝のレスポンスとして「要石なるキリスト」のことを綴った。そのときの説教は、「家を建てる者の退けた石が/隅の親石となった」は、ルカによる福音書と、その根拠となる詩編とが引かれていた。そのとき、「隅の親石」に関して私が聴いたことから、次のように記していた。 ★エルサレムのような中東の町は、城壁で囲んで身を守ることが多いであろう。内外の出入りのためには門が必要であり、厳重に管理されてい
2023年3月24日 10:43
アウグスティヌスの『神の国』を読み始めた。ふと、読みたくなったのだ。あまりにも高価だと手が出ないし、大きな本の塊の購入は、家族に叱られる。これは五巻あるが、文庫本である。お許しを戴こう。古いものなので、定価よりも安く手に入るものが多い。第一巻は、少し質の悪いものしか買えなかったが、読むのには何も差し支えない。 これが、なかなか面白いのだ。ドイツ観念論や現代フランス哲学と比べると、あまり深く考え
2023年3月23日 01:15
WBC(最高の世界野球)大会が終わった。やはり自国チームが勝つと盛り上がる。私も片手間ではあったが、楽しませてもらった。ただ今回は、質的にも教えられることが多かった。 年長の経験者が、へりくだり、よく選手全体の世話をしたこと。その場にいられなかった仲間との一体感すら伝わってきたこと。監督も選手とのコミュニケーションをよく図っていたこと。その監督が選手を、選手が監督を強く信頼していたこと。目標は
2023年3月16日 12:00
耳ざわりのよい言葉について考えてみる。 などと言うと、クレームの嵐が襲ってきそうである。「流れに棹さす」とか「気の置けない」とか、正反対の意味に勘違いして使われる言葉が、毎年言葉の調査で報道されるが、「耳ざわり」もその部類であるかもしれない。推測するに「耳触り」だと思い込んでの誤用であり、「耳障り」という意味を思いつかない人たちの使い方ではないか、という気がするが、的を外しているかもしれない。
2023年3月14日 12:14
礼拝説教とは何だろうか。信仰の仕方は人それぞれでもあるし、最近は「多様性」をやたら強調する教会も現れてきた。 しかし、礼拝説教の場で、聖書翻訳の言葉がけしからん、というような説明をしきりにするというのは、明らかに錯誤しているとしか評しようがない。それを聞いて、私たちは一週間(あるいはもっと長きにわたって)、何を以て神の言葉を受け、神の言葉がここに実現していくという経験をすることができるのだろう