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Cannes Lions事例メモ

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2021年2月の記事一覧

Cannes Lions事例メモ Outdoor部門篇 #20「Signs of Love」

Signs of Love2019年Outdoor部門Gold作品
Brand: Anz bank
Entrant: TBWA\Melbourne

概要目的:
「シドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディグラ・パレード」はオックスフォード・ストリートなど中心街が盛り上がるのに対して、LGBTIQ+ コミュニティの 84% は自分たちが安全でないと感じる地域があるという感覚を持っている。
オック

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Cannes Lions事例メモ Outdoor部門篇 #19「THE DANCING TRAFFIC LIGHT」

THE DANCING TRAFFIC LIGHT2015年Outdoor部門作品
CL:独・ダイムラー
Entry:smart

概要目的:
歩行者の信号無視を減らすこと

アイデア:
歩行者用の赤信号を楽しく待てるように、「赤信号の中の人」が踊る仕組みを作った

効果:
・信号を待てるようになった人が81%増加

感想・ただ信号を見ている歩行者だけでなく、「赤信号を作り、人の命を守る人」を作り

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Cannes Lions事例メモ Outdoor部門篇 #18「HIDDEN FLAG」

HIDDEN FLAG
2019年Outdoor部門作品
CL:FELGTB/eldiario.es
Entrant: LOLA MullenLowe Madrid

概要目的:
ロシアでは同性愛者は迫害され、未成年に対する同性愛の宣伝が法律で禁じられている。街中でLGBT の社会運動を象徴する「レインボーフラッグ」をただ掲げるだけでも、白い目で見られ時に暴力を振るわれるほどであった。
そうした状

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #17「ALL TOGETHER CEREAL 」

ALL TOGETHER CEREAL2019年PR部門作品
CL:米・ケロッグ

概要目的:
アメリカではLGBTQの人々の80%近くがいじめを経験している。
そうした状況への問題喚起

アイデア:
・10月の第3木曜日である「Spirit Day」には、著名人や学生がレインボーカラーのうち「Spirit」を象徴する紫色の服を着て、LGBTQの啓発活動に参加する。
・ケロッグは多様性を支持するた

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #16「THIS COKE IS A FANTA」

THIS COKE IS A FANTA2018年PR部門Gold作品
CL:ブラジル・コカコーラ

概要目的:
LGBTへの偏見に対しての問題提起

アイデア:
・ブラジルではもともとLGBTの方を揶揄する意味の「THIS COKE IS A FANTA」(このコーラは中身がファンタのようなものだ)という言葉があった
・これを逆手に取り、LGBTの祭典である「プライドバレード」の日に、外見はコー

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #15「Black Supermarket」

Black Supermarket
2018年PR部門Gold作品
CL:Carrefour(仏・スーパー)

概要目的:
適正な化学肥料や化学農薬を使用した農作物であっても、それらが違法になっていた現状があり、その結果、ヨーロッパでは97%もの農作物が合法的に市場に出すことができなかった。
こうしたEUの農作物に関する法律に意義を唱えるため。

アイデア:
「Black Supermarket(

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #14「The most German supermarket」

The most German supermarket2018年PR部門Gold作品
CL: EDEKA(独・スーパー)

概要目的:
移民排斥論争や人種差別が大きくなるドイツ国内に対しての問題提起

アイデア:
スーパーに並ぶ商品から、ドイツ国外からの輸入商品を全て排除すること(結果90%近くの商品が棚から消えた)

効果:
・世界各国で約10,000記事が書かれる
・SNSで900万view

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #13「Harmless Guns」

Harmless Guns
2019年PR部門Gold作品
CL: Dagoma(仏・3Dプリンターメーカー)
Agency: TBWA\Paris

概要目的:
3Dプリンターで作成できる銃の設計図がネット上に溢れている。
これらは素材が金属でないので金属探知されず、製品番号がないので追跡などもされない。
こうした3Dプリンターで作成できてしまう銃を無くすことと、簡単に銃が作成できてしまう状況へ

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #12「Second Chances」

Second Chances
2019年PR部門Gold作品
CL:Donate Life California
Agency: Casanova/McCann Costa Mesa

概要目的:
カリフォルニア州においてのドナー登録者の確保

アイデア:
交通違反をしたドライバーに「Second Chances」として、

効果:
・新規ドナー登録者 110,609 人を獲得(前年から 38%

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #11「The tampon book」

The tampon book
2019年PR部門グランプリ作品
CL:The Female Company(独・タンポンのサブスクスタートアップ企業)
Agency :Scholz & Friends Berlin GmbH

概要目的:
タンポンは生活必需品にも関わらず、19%と高い税率がかけられていた。
このことに対しての問題喚起

アイデア:
タンポンを、7%の軽減税率が適用される「本」と

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #10「Trash Isles」

Trash Isles
2018年PR部門グランプリ作品
CL:Plastic Oceans(海洋環境保護団体)

概要目的:
海洋問題に対しての問題喚起
(毎年800万トン以上のプラスチックごみが海に流出しており、このまま行けば2050年の海は、魚よりプラスチックの方が多くなる)

アイデア:
プラスチックごみで作った島を国として認めてもらうこと
(国旗や通貨、パスポートを準備。さらに国として認

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #9「Fearless Girl」

Fearless Girl
2017年PR部門グランプリ作品
CL:State Street Corporation
Agency :McCann Worldgroup

概要目的:
企業の役員会における女性比率の低さや、金融業界における女性の給与の不平等に注目を集めるため

アイデア:
3月8日の「国際女性デー」に合わせ、ウォール街の象徴である雄牛の銅像「チャージング・ブル」の前に、手に腰を当て

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #8「The Organic Effect」

The Organic Effect
2016年PR部門グランプリ作品
CL:coop(スェーデン・スーパー)
Agency :Forsman & Bodenfors

概要目的:
オーガニック食品が体にいいことを訴求する

アイデア:
2週間オーガニック食品だけを食べ続ける実証実験を行い、ファクトをもとにその重要性を示す。
(実験開始前、体内からは、殺虫剤などの化学物質が検出された一方、実験終了

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #7「Like a Girl」

Like a Girl2015年PR部門グランプリ作品
CL:P&G「Always」
Agency :Leo Burnett Chicago

概要目的:思春期に入って自分への自信を失った女性が多く、またほとんどの人が「女の子らしく」という言葉に好意的な印象を持っていなかった。
そうした状況に対して「女の子らしく」いることをポジティブに捉えられるような発信をすること

アイデア:年齢別・性別で「女

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