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Cannes Lions事例メモ

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記事一覧

Cannes Lions事例メモ #55 creative data部門篇「GO BACK TO AFRICA」

GO BACK TO AFRICA
2019年creative data部門グランプリ作品
Brand:Black & Abroad(カナダのアフリカ系アメリカ人向けの旅行サイト)
Agency:FCB/SIX

概要背景・目的:Twitterなどで「Go Back To Africa」といった人種差別・軽蔑的な言葉を投げかけるユーザーは一定数存在する。北米地域では平均3分に1回「Go back

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Cannes Lions事例メモ #54 creative data部門篇「Care Counts」

Care Counts
2017年creative data部門グランプリ作品
Brand:Whirlpool(家電メーカー)

概要背景・目的:Whirlpoolが発掘したデータによると「汚れた衣服は、児童の引け目となり不登校につながる」「定期的に不登校となった生徒は、通常通り投稿している児童の7倍の確率でドロップアウトする」という背景があった

アイデア:
・自社で製造している洗濯機と乾燥機を

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Cannes Lions事例メモ Direct部門篇 #53「Google Home of the Whopper」

Google Home of the Whopper
2017年direct部門グランプリ作品
Brand:Burger King
Agency:DAVID The Agency

概要背景・目的:

アイデア:
・CMの最後に「What is the Whopper burger?」と呼びかけることで、各家庭にあるGoogle Homeを起動し、ワッパーについて詳しく説明させる

効果:
・Go

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Cannes Lions事例メモ Direct部門篇 #52「THE SWDISH NUMBER」

THE SWDISH NUMBER
2016年direct部門グランプリ作品
Brand:SWEDISH TOURIST ASSOCIATIO/TOURISM
Agency:INGO Stockholm

概要背景・目的:世界で初めて言論の自由を確立したスウェーデンが実施した、「検閲制度廃止」250周年記念

アイデア:
・スウェーデンの代表番号「+46-771-793-336」(THE SWDI

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Cannes Lions事例メモ Direct部門篇 #51「Interception」

Interception
2015年direct部門グランプリ作品
Brand:Volvo
Agency:Grey New York

概要背景・目的:自動車メーカーのボルボはスーパーボールのCMに毎年出稿していたが、それは他社も同じであった。そことの差別化

アイデア:
・その年のスーパーボールへのCM出稿を取りやめ
・他社のCMが流れている最中限定で、自分がクルマをプレゼントしたい人の名前を#

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Cannes Lions事例メモ Direct部門篇 #50「Magic of Flying」

Magic of Flying
2014年direct部門グランプリ作品
Brand:British Airways
Agency:OgilvyOne Worldwide London

概要背景・目的:

アイデア:
・上空にブリティッシュ・エアウェイズが差し掛かった瞬間、画面に男の子が現れ、空を見上げ飛行機を指さし追い掛けるビルボード広告を展開
同時に、飛行機の行き先と便名が表示される(仕組み

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Cannes Lions事例メモ Direct部門篇 #49「Small Business Gets an Official Day」

Small Business Gets an Official Day
2012年direct部門グランプリ作品
Brand:American Express Open
Agency:CP+B

概要背景・目的:アメリカでは11月の第4金曜日がブラックフライデー、その翌週月曜日がサイバーマンデーと呼ばれており、アメリカ全土の小売りが一斉に盛り上がる日。しかし「ユーザーの集中が大手の小売り企業に偏っ

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Cannes Lions事例メモ Direct部門篇 #48「The American Takeover」

The American Takeover
2011年direct部門グランプリ作品
Brand:Rom
Agency:McCann Worldgroup Romania

概要背景・目的:1989年のルーマニア民主化以来、「ROM」はパッケージに国旗をモチーフとしたデザインを採用し、長らく多くの国民に愛されてきた一方、近年、若者にとっては「ダサいお菓子」の典型となり支持が薄れつつあった。その状

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Cannes Lions事例メモ Direct部門篇 #47「The Whopper Detour」

The Whopper Detour
2019年direct部門グランプリ作品
Brand: Burger King
Entrant: FCB New York

概要背景・目的:公式アプリのダウンロードを促進するため

アイデア:
・Burger King 公式アプリをダウンロードする。
→最寄りのマクドナルドに向かう。そして、 マクドナルドから 600ft (フィート)まで近づく
→すると、ワ

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Cannes Lions事例メモ outdoor部門篇 #46「BREWTROLEUM」

BREWTROLEUM
2016年outdoor部門グランプリ作品
Brand:DB ECPORT

概要背景・目的:ビールの消費量が低下する中、ビールを飲む新たな理由が必要だった

アイデア:
・ビールができる際にできる副産物からバイオ燃料を製造し、ガソリンスタンドでそれらを販売
・ビールを飲めば飲むほど、環境がよくなるという理由を生み出した

効果:
・前年比6%減少していたビール市場において

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #45「THE BIGGEST SECRET DIET」

THE BIGGEST SECRET DIET
2015年PR部門作品
Brand:ALBERT HEIJN WITH SUPPORT OF THE DUTCH DIABETES FUND

概要背景・目的:様々な食品に入っている砂糖。より美味しくするために添加される砂糖だが、それによる消費者の健康被害は深刻な問題となっている。しかし、ただ単純にその含有量を減らそうとすると、消費者からは強い反発を

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #44「NAZIS AGAINST NAZIS」

NAZIS AGAINST NAZIS
2015年PR部門作品
Brand:ZDK GESELLSCHAFT DEMOKRATISCHE KULTUR

概要背景・目的:ネオナチからの離脱者支援団体であるEXIT- Deutschlandは、社会的に重要な役割を担っていたものの、認知は十分でなく寄付によって賄われる活動資金も不足していた。バイエルン州にヒトラーの副官、ルドルフ・ヘスの墓があるヴンジ

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #43「TEDDY GUN」

TEDDY GUN
2017年PR部門作品
Brand:ILLINOIS COUNCIL AGAINST HANDGUN VIOLENCE

概要目的・背景:銃業界に対する規制の緩さに光を当てて、銃に関する法律や政治的圧力に対抗するため

アイデア:
・銃としてテディベアを製造した
(テディベアは、非常に厳しい安全規制に従う必要がある。それに対し、銃の規制はほとんどないに等しい。
銃として製造され

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Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #42「SMOKING KID」

SMOKING KID
2013年PR部門作品
Brand:THAI HEALTH PROMOTION FOUNDATION(タイ健康振興財団)

概要背景・目的:無料電話相談窓口「1600 Quitline」を設置し、喫煙習慣をやめたい人の支援をしてきたが、相談件数は月に7千件程度とタイの喫煙者人口の約0.05%に過ぎなかった。ストレートな広告で相談窓口への連絡を呼び掛けても、人々には届かない。

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