Cannes Lions事例メモ PR部門篇 #9「Fearless Girl」

Fearless Girl

2017年PR部門グランプリ作品
CL:State Street Corporation
Agency :McCann Worldgroup

概要

目的:
企業の役員会における女性比率の低さや、金融業界における女性の給与の不平等に注目を集めるため

アイデア:
3月8日の「国際女性デー」に合わせ、ウォール街の象徴である雄牛の銅像「チャージング・ブル」の前に、手に腰を当てまるで睨みつけるような少女の銅像を設置した

効果:
・SNS上でのエンゲージメント数が590万を超える
・通称「SHE」と呼ばれる「性別の多様性を実現するために女性役員・要職の比率が高くしている企業に投資する投資信託」の株価指数が374%も増加

感想

・2016年同様本当にシンプルな施策だが、その効果が数値として圧倒的。
・PRはタイミング。国際女性デーじゃなければダメ。
・すでにあり、象徴化しているものを絡めてというのがポイント。
・女性の地位向上は特に日本においては一番根の深い問題であるが、このような施策は炎上を恐れてなかなか挑戦しづらいのではないかと思う。(PRする企業の実際の女性役員がどうだとかの批判が出るのはもう必然になっている)

抽象化

◎主張には「すでに存在し象徴になっているもの」に対して、対立構造を生む型がある

参照


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