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破天荒な父。犬の散歩

僕と父親の、破天荒で少し笑える話です。

■■■ 犬の散歩 ■■■

父は動物が大好きだった。飼っている愛犬(オス)は自分の子供のように大事にしていた。

散歩に行くと、愛犬が行きたい方向に行くのだ。決して無理に引き紐を引っ張ろうとはしない。

そうすると愛犬はメス犬のところに行ってはカクカクしてしまうのだ。もちろん止めようとはしない。父はそれを自然の成り行きだと言っていた。

だから、父が散歩するルートには愛犬に似た子犬が産まれていた。

それを見た父は、「うちの愛犬は父ちゃんにそっくりだなぁ」と呟いていた。

町内で僕にそっくりな人間が何人かいると思っていたが、もしかしたら気のせいじゃ無いかもしれない。
僕は中学生ながらに覚悟した。

父からは自然とは何かということを学んだ。

続く

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