見出し画像

心のセルフケアにも役立つ「感情を言葉にする力」~上沼恵美子さんのラジオから学んだ表現力~


感情を言語化できる」能力は、大切です。




うれしい。たのしい。また会いたい。


つらい。苦しい。悲しい。




感情を知ってもらうことは。


相手に自分自身を知ってもらうためのきっかけとなるからです。




どうして自分自身を知ってもらうことが必要か?って。




自分自身を理解してもらえると、周りの協力が得やすくなるからです。



どういった人間かということを知ってもらえれば、どのような支援が欲しいのかということも周りに自然と察してもらいやすい。



言いたいことが仲間に上手く伝わらなくてプンプンしちゃう。


気持ちがわかってもらえず、イライラして家族に当たってしまう。



そんな人がいたら、ぜひ、参考にしてみてください。



自分の気持ちを言葉にしてみませんか?




今回は、みんなと「感情を言語化する方法」を情報共有したいと思います。



難病、障害を伝えることだけでなく、家庭や職場の人間関係のコミュニケーションにも使える技術だと思います。




僕は難病のクローン病患者です。



自分の病気を説明することが難しかった。


ちょーーームズい。



難病って、発病の機構が明らかでないものを言うんですよ。


そんな自分でもわからない病気を、他人にうまく説明できるわけもなく、理解してもらえず。



絶望って言ったら大袈裟かもしれないけれど。


真っ暗で強い孤独を感じたときがありました。



大腸全摘の手術をした直後くらいだったかな。



今までの努力が灰燼に帰したというか。



10年以上、炎症性腸疾患のつらい食事制限をずっと守って。


友達とも遊びに行けず。そのせいで、友達もなくして。


家族ともうまくいかない。


仕事では障害者と小馬鹿にされ、嫌がらせを受けた挙げ句、辞めることになって。


縋った障害者雇用の転職会社には追い返され、ブラックリスト入り。



とにかくがんばって。がんばって。がんばってきたはずなのに。



なにひとつ報われることなく、大腸全摘の憂き目に遭って。


術後の生活もなかなか復調せず、思い通りにいかない。



流行りの音楽を聴いても、つまらない。


大好きだったTVゲームを遊んでも、楽しくない。


誰の話を聞いても、笑えない。



心療内科を受診してみたら、一時的な適応障害と言われて。




そんな時に、たまたま聴いたのが上沼恵美子さんのラジオでした。



「こころ晴天」。



暗い気持ちだった大腸全摘の手術後に、上沼さんの会話で、はじめて大笑いしちゃって。



それからしばらくは、聴き入るように上沼さんのラジオを聴いていた時期がありました。


ちょうどパーソナリティの入れ替わりのタイミングだったらしくて、まだ不慣れな新しいパーソナリティさんに上沼さんが笑いの取り方や話し方、マナー、コミュニケーションなんかをあれやこれやと番組の中で教えていて。


新しいパーソナリティさんはその話を聞き流してたみたいなんだけど。 


もったいない。 笑



毎週、ラジオを聴いてた僕のほうが、笑いや間の取り方、言葉の裏にあるものがすこ~しだけわかるようになってきて、それが自分の荒んだ心の立て直しにすごく役立ちました。




いつも笑える気持ちの余裕をつくることが大切だと、上沼さんから教えてもらったような気がします。



その中で、感情を言語化できることが心のケアにもつながると感じました。



そこで今回は、僕が上沼さんのラジオから学んだこと。



みんなで共有していきましょう。


レッツゴー!



日々の違和感を言葉にする


上沼恵美子さんのラジオを聴いて、1番衝撃を受けた言葉がこの言葉でした。




新しいパーソナリティさんが

「上沼さんって、どうしてそんなに面白いことばかり言えるんですか?」

という問いに対して。



「なにも難しいことないやん。

 毎日のちょっとした違和感を言葉にできれば、笑いにできる

 みんな思っていても、うまく言葉にできないんや。」





もうこれ聴いたとき、鐘で打たれたように。


僕の心にガーーーーーーーーーーーーンと響いちゃって。




確かに、上沼さんの笑いって、シモネタや特別なことを言ってるわけじゃないんですよね。



暮らしの中のちょっとした困りごとや関心事のたとえが上手くて。



そんな簡単なことなの?と思ったんだけど。


実際にこれをやってみようとするとすごく難しい。

気持ちばかりモヤモヤして、なかなか言葉に出来ない。


やっぱり、スターと呼ばれる芸能人の才能なんだろうね。




フロイトの研究なんかでもあるけど。

人はたくさんのことを無意識に感じています。

だけど、認識して意識できる感覚は氷山のようにほんの一握り。


なにかを感じても9割のことは心の奥底で眠っていて、みんな無意識にスルーしてしまう。


「エス」「自我」「超自我」と言われるものなんだけれど。




でも、その90%以上の無意識の感覚を言葉にできれば、「伝える力」は格段に上がる




じゃあ、どうすれば無意識を言語化できるか?




僕の出した答えは、「小さな事でも考え抜くこと」。




自分の中で「どうして?」を何回も繰り返していく



たとえば。


日常で「この人、ちょっとイヤだな」と思ったら。



どうして、この人イヤなの?
    ↓
他人の批判や嫌味ばかり言ってるから
    ↓
どうして、批判や嫌味ばかり言ってる人がイヤなの?
    ↓
攻撃的で自分のことを言われているような気がするから
    ↓
どうして、攻撃的で自分のこと言われるのがイヤなの?
    ↓
些細なミスすら許されない気がするから



「どうして?」を繰り返していくと、自分でもわからなかった心の靄が晴れていきます




だんだん「伝える言葉」が見つかってくる。




器用な言葉だったり、上手な表現でなくてもいいんですよ。



上沼さんの笑いは「ストレートで的を得ている」。


これは「思考力の深さ」じゃないかと思うんですよね。


普段から些細なことでもよく考え抜いているから、パッと的確な言葉が出てくるんだと思います。



「事実+感情」で話す


上沼恵美子さんの会話を聴くと。




事実+感情」でお話されていることが多いなと気がつきました。




会話の最後に自分の気持ちをきちんと必ず付け加えている。




だから。


悲喜こもごも。言葉の表情が豊かなんですよね。




喜怒哀楽がよく伝わるから、言葉が記憶に残りやすい




感情のない言葉は敵をつくらない。


でも、同時に。


感情のない言葉では仲間もできない。




みんながみんなに好かれる人はいない。


嫌われたって、いいんですよ。


上沼さんだって。

強い言葉で一部の人たちには嫌われてるから。(おい)




大事なことは味方をつくることだと思います。




「事実」は、出来事、状態をそのまま話せばいい。


これはカンタン。


僕のクローン病だったら。


お腹が痛くなる、とか。


高熱がよく出る、とか。




難しいのは、「感情」の言語化です。


上沼さんは歌謡曲が好きだそうで、言葉にしづらいときは、歌詞に例えてみるといいと言ってました。


都はるみさんや谷村新司さんのファンで、お二方の歌詞を意識することがあるそうです。



僕も学生時代、中古のCDを漁るのが好きで、100円とか200円で買ったシングルやアルバムのCDが1000枚以上あって、雑食でいろいろなアーティストの曲を聴きます。


ですから、僕も好きな曲の詩のように言葉を例えるとうまく話せるようになりました。



ただ、僕は表現の才能があるわけではないので、それだけでは足りない気がして。

さらに、次の2つのことを行っています。




1つめは「感情辞典」の導入



僕が使っているのは、学研さんの「感情ことば選び辞典」。

こーゆーの。

700円くらいかな。


もっと高級なものも探せば、いくらでもあると思います。



言い表せないモヤモヤした気持ちを感じたときは、この辞典で自分の気持ちがどの言葉に当てはまるのか調べて確認したりしています。


例えば、「かなしい」だったら。

哀感、感傷、愁色、沈痛、悲壮、不憫といった30個以上の言葉が出てきます。


その言葉と意味を自分の気持ちと照らし合わせるようにすることで、感情を言語化できるようにトレーニングしています。




2つめは。

好きな映画、ドラマ、小説の台詞をメモする」こと。



映画やドラマ、小説で良いなと思った言い回しは必ずメモするようにしています。

好きなTVゲームの台詞、よく聴く音楽の歌詞なんかも、とりあえずメモ。


書くと言うことは、めんどくさい、非効率だと感じる人もいるかもしれません。



しかし。

メモは後から「新しい気付き」を与えてくれます



最初はメモした好きな言葉を同じようにしか使えないのだけれど。


半年、1年経ってくると、自分の言葉で似た表現ができてくるようになるんですよね。




「事実+感情」で話すと、相手によく気持ちが伝わります。



これに、前段の「日々の違和感を言語化+感情」ができるようになると効果てきめん。


きっと、あなたのことを理解してくれる人が増えますよ。



痛みを共感する


上沼恵美子さんのトークを聴いていると、「共感力」が高いと思います。


相手の気持ちがわかるというか、客観的な認知力が備わっていると感じます。


特に「痛みの共感」がよくできるんだと思います。



上沼さん自身が芸能界や家庭でたくさんつらいこと、苦しいことを経験してきたんだろうなと推察しました。




足を踏んづけた人間は

 痛くないから覚えてないけど、

 足を踏まれた人間は

 痛いからずっと覚えてる

と、上沼さんがおっしゃったことがあって。




本当にその通りだと思います。


僕もこの言葉、めっちゃ使わせてもらっています。




痛みを感じた数だけ、他者の痛みがわかるようになる


より多くの痛みを知っている人間は、他者に優しくなれます




このブログを読んでくれているみんなには、あまり必要がないかも。


きっと、つらいこと、苦しいことが多かったでしょ?




「他者への優しさ」は感情を言語化するときに武器となります



ぜひ、その優しさを伝えてみてください。



上沼さんが生き馬の目を抜くような盛衰の激しい芸能界で生き残ってこれたのは、やはり、その言葉の裏に常にファンへの愛情があったからのように思います。



上沼さんは、過去のつらかった話、苦しかった話を笑い話として喋られます。



相手に話を聴いてもらうには「笑い話」にすることは最良の手段です。


話を聴いてもらう相手に負担をかけず、嫌な思いもさせない。




でも。


つらかったこと、苦しかったことを笑い話にするには。


過去と向き合う「強さ」も必要。




上沼さんは乗り越えてきた辛さ、苦しさの数が勲章のように輝いて強さになったのかなと思っています。


ちょっとだけうらやましいな。

僕もそうなりたい。



自分流のスタイルで


僕は上沼恵美子さんのラジオを聴いて、笑えるようになって、自分を取り戻せました。




「笑う」ということは、悲しみや苦しみを吹き飛ばす力があるように思います。




上沼さんの「こころ晴天」と出会わなければ、今でもひとりぼっちの暗い世界の中に閉じこもっていたかもしれません。


社会保険労務士のような難関試験に立ち向かう勇気なんぞありませんでした。




人を笑顔にできることは、すばらしい。




今は上沼さんのラジオを昔ほど聴かなくなりました。



僕は人前で話すことも下手だし、自己肯定感が低くて自分に注目が集まることも苦手です。



上沼さんのように「会話」で人を笑顔にすることはできないから。




だけど。


僕は「知識」で人を笑顔にしていきたい。




だから。


役立つ「知識」を伝えていきたい。




冒頭で難病のことは自分でもよくわからないから説明することが難しかったと言いました。




しかし、感情は嘘をつかない。





感情を伝えられれば、自分の病気のすべてを伝えられなくても、病気の苦しさ、つらさを通して周囲にあなた自身をわかってもらえます




感情を言語化することは、心の中に地図を描くようなものです。


言葉を使って自分の感情を表現することで。

心の迷いに明かりを照らし、自己理解を深めることができます。



自分を知れば、自分の癒やし方もきっと見つかる。


日々の違和感を言葉にする
「事実+感情」で話す
痛みを共感する


僕が上沼恵美子さんから学んだ3つの表現力が、みんなの役に立つように。




今回もブログを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



関連ブログ

ボクのX(Twitter)
https://twitter.com/tamabluesky777


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?