木藤大輔 / 社会保険労務士 / クローン病(IBD)

難病クローン病の社会保険労務士。「自分らしく働く」をデザインする。社労士として難病患者…

木藤大輔 / 社会保険労務士 / クローン病(IBD)

難病クローン病の社会保険労務士。「自分らしく働く」をデザインする。社労士として難病患者の治療と仕事の両立支援、就労支援、創業支援を行う予定。両立支援コーディネーター。ケアストレスカウンセラー。2011年行政書士試験合格。2023年11月、多摩平あおぞら社労士事務所を開業。

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最近の記事

研修が忙しいので、ブログはすこしお休みしています。

    • エゴストレングスとEQの育成 【ボクの治療と仕事の両立支援について】

      「治療と仕事の両立支援」とは、何でしょうか? 働く意欲や能力のある労働者が、 病気を抱え、適切な治療を続けながら、 仕事を諦めることなく、 仕事を続けられるサポートのことです。 日本では、まだあまり浸透していません。 社会保険労務士は、その独占業務において。 ・働きやすい雇用環境整備の提案、就業規則の作成・変更 ・休業のための各種手続き、サポートを含む労務管理 ・治療と仕事の両立支援についての研修 ・医療機関との連携、相談窓口としての役割 ・職場復帰プラ

      • 星のカービィから学ぶ「デキる大人の仕事術」

        ボク、「星のカービィ」が大好きなんですよ。 「星のカービィ」とは。 1992年にゲームボーイで発売されて以来、世界売上で500万本以上。シリーズ累計では全世界で3800万本以上を売り上げたハル研究所開発のアクションゲーム。 カービィをつくった桜井政博さんは尊敬するゲームクリエイターのひとりです。 スマブラとか、パルテナも大好き。 ピンクのま~るい体に、おっきなおめめ。 (バボちゃんではない) いつもはグーグー寝て食べるだけだけど、 みんなのピンチにはきっちり世界

        • 孤独にならない「ゆるいつながり」のススメ ~ひとりぼっちこそ情報発信しよう!~

          クローン病になってから、人が離れていった。 仕事にもなかなか就けなかった。 遊ぶことすらままならなかった。 でも。 ボク、思うんです。 周りに自分みたいな人がいなくても。 過去にも、未来にも、どこかで。 同じことで悩む人がいる限り、ひとりじゃない、と。 だから。 きっと、みんなも大丈夫。 ひとりじゃない。 100人いたら、100人から好かれる 「誰からも愛される人」が幻想のように 「本当にひとりぼっち」になることは、難しい。 だって、その愛される人

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        • みんなに知ってもらいたい難病
          3本
        • 治療と仕事の両立支援
          2本
        • 多摩平あおぞら社労士事務所について
          4本
        • ゲーミフィケーション
          2本
        • EQの育成
          1本
        • 生きやすさのための障害受容
          2本

        記事

          心のセルフケアにも役立つ「感情を言葉にする力」~上沼恵美子さんのラジオから学んだ表現力~

          「感情を言語化できる」能力は、大切です。 うれしい。たのしい。また会いたい。 つらい。苦しい。悲しい。 感情を知ってもらうことは。 相手に自分自身を知ってもらうためのきっかけとなるからです。 どうして自分自身を知ってもらうことが必要か?って。 自分自身を理解してもらえると、周りの協力が得やすくなるからです。 どういった人間かということを知ってもらえれば、どのような支援が欲しいのかということも周りに自然と察してもらいやすい。 言いたいことが仲間に上手く伝わらなく

          心のセルフケアにも役立つ「感情を言葉にする力」~上沼恵美子さんのラジオから学んだ表現力~

          病気、障害、困ったことの上手な伝え方 ~サポートされやすい環境作りのコツ~

          みんなは困ったとき、素直に「助けて」と言える? 僕は言えない。 自己肯定感が低すぎて、自分のために誰かの時間を奪っていることに罪悪感を覚えるから。 自分のことは自分でやりたい。 誰かといるより、ひとりでいるほうが気持ちは楽なんだよね。疲れない。 あまり他人に自分のことを意識してもらいたくなくて。 モブキャラでいるほうが好きなんだ。 誰にも知られずに、ひとりどこかでのたれ死ぬ人生でいいと思っていた。 だけど。 はじめて働いてみて。就職が失敗して。振り返ってみて

          病気、障害、困ったことの上手な伝え方 ~サポートされやすい環境作りのコツ~

          弱者の世渡り術 ~ランチェスター戦略からつくる選ばれる人材~

          はい。 今回は、クローン病という難病だけでなく、ぼっちで、陰キャで、ゲーヲタで、コミュ障で、元ニート、中二病まで患ったイタイ最弱社労士の僕が贈る「弱者の世渡り術」です。 難病、障害がある人が「普通の人」と同じように生きていくのは容易なことではないと思います。 そこで、世の中を生きやすくするため、ちょっとした知恵をみんなと共有したいなと考えました。 「弱者の生存術」と言い換えてもいいかもしれません。 難病、ハンデ、不幸を抱える人が「普通の人」と同じように「普通の努力」

          弱者の世渡り術 ~ランチェスター戦略からつくる選ばれる人材~

          クローン病、潰瘍性大腸炎のマスコミ報道で困っていること【難病患者への偏見を生まないために】

          クローン病、潰瘍性大腸炎のマスコミの報道のされ方に思っていることがあります。 マイクロアグレッションがなされているのではないかということです。 「マイクロアグレッション」とは、無意識の偏見や思い込みが言葉や態度に現れ、否定的なメッセージとなって伝わり意図せず誰かを傷つけてしまうことを言います。 「誰かを叩く」ために、クローン病、潰瘍性大腸炎の病気の特性を利用しているのではないか。 クローン病、潰瘍性大腸炎の誤解を招く報道をしていないでしょうか? 典型的なものが安倍元

          クローン病、潰瘍性大腸炎のマスコミ報道で困っていること【難病患者への偏見を生まないために】

          スーパーマリオから学ぶ「失敗の克服術」

          Trial and Error 「失敗から学ぶ」ということは、大切なことです。 僕自身、難病のクローン病の身でありながら、社会保険労務士になれたという成功にみんなの注目が集まりがちだけど、社会保険労務士になるまで数多くの失敗を重ねてきました。 自分自身に原因がなく、クローン病のせいで不条理を感じた失敗もたくさんありました。 努力が踏んだり蹴ったりになったり、徒労に終わることも多かった。 しかし、過去にたくさんの失敗を乗り越えたから、今の成功があるんだと思います。

          スーパーマリオから学ぶ「失敗の克服術」

          難病患者のボク流「影響力の武器」~自分らしさの磨き方と障害受容~

          影響力の武器 「自分らしく」あることは難しいことだと思います。 僕が障害者雇用で働いた時は、周囲から病気の特性に対する理解が得られず、スキルアップやキャリア形成を否定されました。 その中で、上司に「障害者らしくないから、障害者らしくしろ」と言われたことは今でも嫌な記憶として残っています。 明るく振る舞えば、明るく振る舞うほど、苦しんでないとか楽をしていると誤解され。 クローン病や潰瘍性大腸炎の病気は総理大臣になるような恵まれた人がなる病気だ。恵まれない人は世の中にもっ

          難病患者のボク流「影響力の武器」~自分らしさの磨き方と障害受容~

          「病気でも働く」みんなの声 【治療と仕事の両立支援アンケートから見える現状と課題】

          テストマーケティング 2023年12月に、TOKYO創業ステーションの協力を得て、「病気の治療と仕事の両立」についてのアンケートを取らせていただきました。 今回は、その結果をお知らせします。 TOKYO創業ステーションTAMAでは、製品・サービスの実地検証・仮説検証の機会を提供することで、事業可能性を高め、より着実な創業が行えるよう「テストマーケティング事業」を無料で実施しています。 僕もこの事業に参加させてもらいました。 事業確度向上に向け、製品・サービスの各開発

          「病気でも働く」みんなの声 【治療と仕事の両立支援アンケートから見える現状と課題】

          難病患者、障害者のSTART-UP 【仕事がなければ「創る」という選択肢】

          障害者創業 「はたらく」ことって、どうして就職だけを意味するんだろう? クローン病で入退院を繰り返し、思うように仕事に就けなかった僕はずっと思っていました。 そして、働けないことで、口さがない人たちには、陰で「ニート」や「甘え」と言われていることも知っていました。 就職してみても「障害者はバカだ」と言われたり。 「障害者らしくしろ」とも言われたり。 自分らしくいることが許されず、仕事で活躍することも嫌がられたりしました。 「障害者」ということより、「私」のことが嫌い

          難病患者、障害者のSTART-UP 【仕事がなければ「創る」という選択肢】

          弱者の勉強法 ~不利な状況をスキルアップで乗り越える~

          資格試験の勉強法を尋ねられることが多いので、まとめてみました。   前半に資格試験やスキルアップに対しての取り組み方、後半に社会保険労務士試験の具体的な勉強法を書いています。   僕自身がなにも取り柄のない人間なので、「弱者の勉強法」と銘を打たせてもらいました。 難病患者、障害者だけでなく、心に傷を抱えている人、環境に恵まれない人など、「今を変えたい」と思っている人たちのヒントになったら、うれしいです。   1度の試験で合格しようと思うな! まず、難病患者、障害者の資格試

          弱者の勉強法 ~不利な状況をスキルアップで乗り越える~

          ボトル型エレンタールの廃止問題【難病患者のQOLを考える】

          難病患者のQOL このブログを読んでいる皆さんは毎日、服用している薬がありますか? もし、ある日、突然、その薬の仕様が変更されたら、どう思いますか? 例えば。 錠剤の飲み薬が粉薬に変更になった。 粉薬で飲んでいた薬が、いきなり注射になった。 多くの人が戸惑ったり、面倒くさいと感じたり、困ることが多いのではないかと思います。 現実的にそんなことがあるワケないじゃないかと言う人もいるでしょう。 しかし。 今、この問題が現実に起ころうとしています。 クローン病、潰瘍

          ボトル型エレンタールの廃止問題【難病患者のQOLを考える】

          障害者雇用と障害受容 ~個性を大事にする就労~

          僕の1番好きな相田みつをさんの詩です。 難病患者の就労や障害者雇用で最も大切なものは「自分らしさ」ではないかと思っています。 「個性」を大事にできる就労支援を行いたい。 かつて、短い間ですが、僕も障害者雇用で就職したことがあります。 ですが、その就職活動に「自分らしさ」なんてものはありませんでした。 僕は行政書士の資格を所有していたので、法務の仕事を希望していました。 しかし、障害者雇用の転職エージェントには、法律の仕事では障害者の求人はあまりないから、プログラミング

          障害者雇用と障害受容 ~個性を大事にする就労~

          多摩平あおぞら社労士事務所の名に込めた想い

          雲外蒼天 僕のこれまでの人生は難病のせいで「あきらめること」が多かったような気がします。   勉強も。仕事も。恋愛も。遊びも。   だから。 若い頃は、いつも心が曇っているというか、晴々とした気持ちにはなれなくて。受け入れられないことばかりでした。   それでも。 年を重ねていくうちに、あきらめることが多過ぎて、自分の中で「あきらめることが当たり前」になっていきました。慣れてくるんだと思います。   そうなると、いつの頃だったか、いつまでも失ったものを数えていたってしょうが

          多摩平あおぞら社労士事務所の名に込めた想い