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日常

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猫と、ごはん。なにげない日々のこと。 デザインの仕事のこともすこし。
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#京都

瞬間、瞬間、瞬間

瞬間、瞬間、瞬間

昨年の秋ごろまで働いていた会社の同僚ふたりと、春が来たら会おうね、それまではそれぞれにがんばろうねと約束していた。

朝は選挙へ行くので昼からでもいい?と連絡を入れてすぐに、ふたりのうちのひとりAは海外から日本へ来ているので参政権がないのだということに思い至り、落ち込む。ぽろっと発した言葉がもしかしたら誰かへの暴力になっているかもしれないと、いつも気をつけているつもりなのに、やってしまう。

そん

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船屋のならぶ、伊根町へ

船屋のならぶ、伊根町へ

京都の北の方、宮津市・伊根町へぴー太とその親友とその奥さんと4人でいってきた。

わたしは車に乗ること自体とてもひさしぶりのことだったので、それだけでうきうきして、どんどん街中から田舎の風景へと移りかわる車窓を眺めてはうれしくなり、山が赤くなってきたねぇ、あれは緑のままだから松ばかり生えた山だねぇと、なんとも返事しづらい話題でぴー太の親友の奥さんへ話しかけていた。(帰ってから、あのこは楽しめていた

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センスオブワンダー

センスオブワンダー

昨日は朝から、はじめての長唄三味線を聴きに京都嵐山へ。職場の人が長唄のお稽古を習っていて、その定期演奏会だったのだ。

京都に住んでいると、観光客の多い嵐山へはあまり行かない。久しぶりに歩いてみるとたのしいもので、一緒に行ったインドネシア人の後輩ちゃんは好奇心旺盛、自然でも建物でも細部に目を向けて、ひとつひとつ目についたものに感嘆するようなこなので、一緒に歩くとひとりの時には見つけられないものが見

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京都と舞妓と月とちょうちん

京都と舞妓と月とちょうちん

おおきに、おおきにー
舞妓ちゃんの京言葉が頭からはなれない。

舞妓ちゃんが同席してくれるような、京都らしいごはん食べの会にお呼ばれしてきたのだ。

人通りの少ない祇園町、ひっそりと並ぶ黒い格子の町屋、軒先のちょうちんは赤く、ぼぅと月が浮かぶ。通りは静かで、歩くだけでもわたしなどにはもったいない、身分不相応という気がしてくる。
Googleマップで調べたその場所は、一見客不可とはっきりと記されてい

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