#80 高校野球は全てが全力投球だからドラマチックに感じる/野球部マネージャー時代の思い出
シンママ起業家のタキマユコです。noteで毎日記事を書き、メンバーシップを運営しています。stand.fmとPodcastも毎日配信しています。
高校野球の熱戦が続いていますね。高校野球の経験者や関係者でなくても注目してしまう高校野球、そして春よりも夏のほうが盛り上がりますよね。
実は私、高校時代に野球部のマネージャーを務めていました。どちらかというと進学校で、決して甲子園に行けるような学校ではなかったのですが、ほとんどの人は一生懸命練習していて、文武両道が当然、というような環境でした。
夏の大会は、3年生にとっては最後の大会。負けたらすぐに、本格的な受験モードに入らなければいけないこともあり、部活に熱中できる最後の期間でもありました。
マネージャーは同期に4人いました。県大会では、マネージャーは各試合1人しかベンチに入れなかったので、ジャンケンをして、順番にベンチ入りを決めた記憶があります。
私がベンチに入ったときにすごく感動したのは、高校野球って1つ1つの場面がとてもドラマチックだということです。プロ野球のように1年にたくさん試合ができるわけではなく、目の前の1試合1試合が最後だと思って望むので、色んなドラマが生まれます。
・3年間怪我で1試合も出られなかった選手がバッターボックスに立ったとき
・その試合で全く打てなかった選手が、チャンスにヒットを打ったとき
・アウトになるかと思った内野ゴロがヘッドスライディングでセーフになったとき
書いていたら、色々な場面が思い出されてきました。有名な選手など1人もいないので、内情を知らないと全く感情移入できないのですが、マネージャーの私には、1人1人の頑張りがものすごく感動的だったのを覚えています。
「甲子園を目指すぞ!」という言葉を言いながらも、それが現実的に難しいことは誰もがわかっています。それでも、目の前の試合に勝つため、少しでもチャンスを掴むために全力で挑む姿は、すごく感動的でした。
全ての努力に結果が伴うわけではないことは、ある程度の年齢になったら、誰しもが実感することです。でも高校野球には、何故か無限の可能性を感じるのが不思議です。
それは良い意味でもあれば、悪い意味でもあります。どんなに結果が出てない選手でも、結果を出す可能性があったり、逆に優秀な選手でも、エラーをしたり、失敗してしまうこともあるわけです。そういう不安定さがあるからこそ、ドラマが生まれますし、完璧でない不安定さこそが、一生懸命さとして感じられるのではないかと思います。
高校野球を見ると、そんな1つ1つに全力投球していた時代を思い出し、ちょっと甘酸っぱい気持ちになります。そして、どうしてもメジャーなスポーツがフューチャーされますが、どんな分野でも、全力で取り組んだことは、結果に関わらず、無駄にはならないと思っています。
起業家としても、全力で取り組んだ結果なら、失敗しても後悔はありません。不安定ながら全力で戦う高校生を見ながら、またエネルギーをもらい、自分の糧にしようと思いました。
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