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詩集おんなのうた

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アメブロで長年投稿していた「ポエム酒場いづみ」を2021年6月から、こちらにお引っ越しします。 心の中の影や底の部分を詩にして投稿します。 2021年中に三度目の自費出版「おんな…
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記事一覧

そのまんまで

そのまんまで

今朝めずらしく

娘が号泣した

保育園に行こうと

階段を降りてるとき

急に顔を歪ませて

ポロポロと泣き

やがて絶叫

なにがそうさせたのか

聞いても泣くばかり

抱き寄せ

落ち着いたところで

いろいろ聞いてみる

「一緒に階段降りたかったの?」

「抱っこしてほしかったの?」

「寂しかったの?」

「なにか嫌だったの?」

ふと思いついて

「プールが嫌なの?」

すると

深く

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★絵を描く理由

★絵を描く理由

心の中を見てほしかった

此処にいるって

表現したかった

海や花や生き物を描くと

たいてい人に喜ばれたけど

わたしが表現したかったのは

心の中で

それじゃなかった

心の中をさらけ出して

かき集めたから本にして

そしたら なんと

命が芽生えた

そばで眠るこの子の眼には

まだ見ぬ世界がたくさんあって

わたしもまだまだ見てない世界を

一緒に見に行こうと思う

描きたいものが

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★カントリーロード

★カントリーロード

初めて来たのに

懐かしくなる

古びた細い道を行く

行けば行くほど懐かしくって

まだ見ぬ景色も恋しく想う

道の途中で行き先示す

優しい人が教えてくれる

君がもともと居た場所は

ずっと昔から君を待ってる

怖がらなくていいんだから

そのまま真っ直ぐ進みなさい

忘れっぱなしの記憶が覗く

古本持って古着にサンダル

そこはいつか来たはずの海

カモメが自由に飛び立つ海辺

わたしはそ

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★流れ

★流れ

ありきたりだけど

これまで巡り合った

沢山の別れと出会いの

流れの延長線上に

今があるんだと思う

なるようになる

駄目なものは駄目だし

捩曲げようとするのは欲望で

もし必要なら

自然と繋がったままだと思うから

焦ることも残念がることもないのかも

思い返してみて

あの時のことは、このためだったんだと気づいた時

また誰かと出会って

別れることがあっても

寂しいだけじゃない

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★戦争したくなる気持ち

★戦争したくなる気持ち

昨日の夜、夢を見た

わたしは高校生で

友達と下校してたんだ

朝雨が降ったのか

傘を持って歩いてる

道路は濡れていたけど

空は晴れて気持ち良かった

ふと通り過ぎたお店の前で

野良犬が二匹いた

強そうな野良犬が

弱そうな野良犬の首に咬みついていた

弱そうな犬の首は

血で真っ赤に染まってた

咄嗟にわたしは持ってた傘で

その強そうな野良犬に向かって振り上げた

すると

その野

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蝶々

蝶々

蝶々はたましいをのせてひらひらと舞う

お気に入りの音楽を聴きながら歩くと

空も草花もアスファルトさえも

天国のように光る

蝶々がわたしに近づいてくる

歩くのとおんなじリズムでひらひらと舞う

ああ そうか

世界を美しいと思った心に寄り添っているんだ

家からお線香のにおいがしてくる

優しい澄んだにおい

その家の周りを

ひらひらと蝶々が舞う

ああ そうか

亡くなった人が会いにき

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サイン

サイン

朝日も夕日も

目に見えないもの

大きな存在からの

サイン

わたしも昨日

受け取った

そのまま

進みなさい

応援してるから

そう

言われた気がした

おおきな

おおきな

ひろい

ひろい

目に見えない存在から

YES

そう

言われた気がした

あなたも

サインを受け取った?

きっと

受け取った

YES

そのままで

行きなさい

そのままで

生きなさい

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自信

自信

ある作家が

エッセイのあとがきで

「自分に自信がないのは自分だけだと思っていた」

と書いていた

有名で才能あふれる彼女が

まさか自信がないなんて

驚いた

そして

思った

わたしも自信がない

わたしも自信がないことを

わかってる人は

どれだけいるだろう

わたしは人が好きだから

誰かに会えただけで

うれしいから

いつも元気で明るい

だから

自信がないなんて

気づか

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夏至

夏至

今日は

一年で一番

日照時間が長い日

パワーが

切り替わる日でもあるという

昨夜

ワイングラスの水滴を

ライトにかざすと

新しい世界が見えた

それは

夕暮れのような

朝焼けのような

眩しくて

神聖な世界

きっと

こんなふうに

いつだって

日常のなかに

新しい世界があって

気づいた人だけが

そこへ行ける

古い荷物を手放して

新しい世界へ

きっと

こんな

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ひこうき雲

ひこうき雲

ユーミンの
この歌を聴くと

あの子を思い出す
あまりにもぴったりすぎて
苦しくなる

若くして
死んでしまった
あの子

あまりにも若すぎた

そう言うのは
簡単すぎる

全うしたのよ
わたしはわたしで
精一杯
生きたのよ

あの子にかわって
そう言いたい

ひこうき雲
なのに
いつもイメージするのは
紙ひこうき

あの子を想うと
空に飛んでゆく
真っ白な
紙ひこうきを想う

飛んでそのまま

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海

寝不足でも
疲れてもないのに

海に行くと
眠くなる

それはもう
強烈な睡魔

海は
胎内にいた頃を
思い出すという

泣いたあとみたい
泳いだあとみたい
とにかく
だるくて眠い

それがとても
心地いい

わたしは
ううん
だれもが

ただただ
生きているだけで

誰かを
幸せにしている

胎内にいた時から
ずっと
今でも
これからも

生きているだけで
誰かを
幸せにしているよ

だから

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