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「精神病」

紅顔の哲学者を目指して#11

2024年5月1日(水)

精神疾患、HSP、鬱病、社交不安障害。
いつまでこの精神の病は続くのだろう。
一度治ったと思ったらまたぶり返す。
なんどでも蘇る悪魔のよう。
しつこい。鬱陶しい。早く消えて欲しい。
でも、ずっと付き合っていくのかもしれない。
それが僕のなのかもしれないし。
その傷を愛すことで僕らしさ(自己)は現れるのだろうか。
まさかこうなるとは思っていなかったから人生本当に何があるかわからない。
今日載せる哲学日記にも書いてあるが、それのおかげで僕は哲学と出会えたのかもしれないから案外憎めない卑怯者だ。
日記の中では、哲学する意味と僕の精神疾患とを絡めて書いている。
正直、この日記を載せるのは少し躊躇ったけれども、自分自身の〈ケア〉のためにも載せようと思う。


2023.11.24

昨日の日記では、哲学することの意味について自らの持論を述べた。
なので、今日の日記では前回の日記の最後にも言ったが、自分の経験に基づいて再度哲学する意味について考えていく。
まず、その経験とは何かというと、現在も完全に治ったわけではないが、社交(会)不安障害のことである。
ただ、自分が抱えている症状について正確に言うと、HSPであるともうつ病であるとも社交不安障害であるとも言えるような具合である。
どのような症状かを説明する際には社交不安障害と言っているだけだ。
さて、この社交不安障害と哲学にどのような関係があるのか。
この症状ではいつもできていたような当たり前かつささいなことができない。
もちろん精神的な病であるので身体的な病、例えば手や足が不自由というようなものよりは症状が軽いが、例えばどのようなことができないかというと、人と人が直接会って会話をする時、特に意識することもせず目と目を合わせて話をするだろう。
だが、この症状を患っている場合それができない。
他にも外(特に人通りの多い場所)を歩く時向こうから歩いてくる人達の目線が気になり精神的な負荷が大きい。
ある程度人のいるカフェで本を読みたいと思った時に下を向いていても視界に入ってくる人の像が気になってしょうがない。
他にも映画を観る時や教室で講義を受ける時、図書館で勉強をする時など日常生活に支障をきたすような症状ばかりだ。
もちろん、対話による治療や薬物療法のおかげでかなり良くなったが、あたり前のことをあたり前と思ってはいけないのだという意識が強くなる。
それはもちろん自分が身をもって体験したからである。
そういう意味ではこういう表現が適切かは分からないが、良い経験だったのかもしれない。
哲学に話を戻そう。
哲学は世の中に存在する当たり前に対して疑いをかけ(疑問をもち)、問いを設定し、それを解明していくことであると思っている。
そういう意味でいうと哲学の当たり前を根本的に考えなおすというところは自分が社交不安障害から得た経験と似通っているところがある。しかし哲学は学問であって、また自分の場合やりたくてやっていることであるから、なりたくてなった訳ではないしかなりつらい思いをした社交不安障害と比べるのは違うかもしれないが。
哲学で学問として存在とは何かとか時間とは何かということについて考えるが、それはあくまでも頭の中で考えることであるため、現実的にそのような問いについて体験することは難しいように思う。
だが、僕は当たり前のようにしていたことができなくなるということを身体を通して体験した。
なので、一番最初の日記でなぜ自分が哲学に興味を持ち始めたのか分からないと書いたような気がするが、今この日記を書きながら分かった。
自分の精神疾患を患っているという背景(状況)自体が僕の哲学への関心を高めたのだろう。
だから、あの時図書館で哲学の本を探し求めたのだと思う。今これを書いていてすごく納得がいった。
ただ、これまで書いてきたことから精神的もしくは身体的な病を経験した方が良いと言っている訳ではない。
仮にそのような病と日々闘っている人がいればそれをネガティヴに消極的に捉えるのではなくむしろポジティブに(といったらおかしいかもしれないが)考えても良いのではないかと思う。
もちろんそれ以上につらいことは十分承知である。
かなり長々と書いてしまったので、今日はここで終わりにしたい。
とりあえず、今日日記を書けただけで良かった。
明日も書ければ良いのだが。


まだ今も症状は治っていないし、定期的に通院もしている。でも、いつかこの病とも仲良くできる日が来ることを待ち望む。そして、普通の生活を送りたい。
自分でも、それらの症状についてまだわからないことがたくさんある。だから、精神分析についても学びたい。
日本人だと河合隼雄や木村敏、海外だとフロイトやラカンらの本も少しずつ読んでいきたい。
今はジャック・ラカンの入門書を読んでいる。ちなみに、めちゃくちゃ面白い。またどこかの日記でそれについて書きたい。
あと、3つほど哲学日記があるので明日以降も載せていこうと思う。

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