記事一覧
【年の瀬短歌】思い馳す今までのこと歩き方変わってないねと君が言うから
10年ぶり会って面影変わらずに腹からの声がますますでかく
「スミレちゃん早く結婚ばせんとね」92歳にゃ腹も立たない
喋る姿動画で残しておきたいと思うほどのネイティブ方言
差し入れのぜんざいの甘さをヨーグルッペで流す糖尿病予備軍
本当はね足の小指は折れてたの隠し通すから彼は知らぬまま
我が家には餅もおせちもお雑煮もサンタクロースもないけど幸せ
孫の顔見せてやれずにごめんねと泣いたって孫が
澪つくし番台に立つあの顔のやっとあなたに追いつきました
ある映画の感想文
2019年11月15日
主人公を、社会に適応できない人間として見ていた。前半の彼女を自分に投影し、お前は「喋らないことで自分を守っている」この子だと突きつけられているようでとてもとても苦しかった。すごく狭い捉え方をしていたと思う。私を典型的な現代の若者であると仮定すると、現代の若者にとっては、彼女という社会に適応することが難しい人間ですら、向こう側の人間なのだ。
銀次が恋した人
シロと呼んでくれる友達
犬みたいに呼ばれる。
私の大学の同期は、私のことをシロちゃんと呼ぶ。
人見知りだった私が他人に覚えてもらいやすいかなと思い、
高校の限られた友人から呼ばれていたあだ名を
自己紹介のときにふれて回っていた。
シロと呼んでくれる友達に久々に会った。
旦那さんの有休消化一人旅中に、家に招いてもらった。
よく彼女の左側から話しかけてくるという旦那さんへのモヤモヤを聞きながら、
同じく左側を歩いていた
Ⅲ ちいのさん Tokyo
2022年6月
朝が来ると、まずカーテンと2カ所の窓を開ける。ふとした瞬間に、世界はこんなに美しいんだ、と感じる。
部屋の片付けついでに古いパソコンを処分しようと、久々に開いてみた。初期化したら、リサイクル業者に持って行こうかな。パソコンを開くと、「ちいのいち」というタイトルの原稿がデスクトップに入っていた。
その原稿は、元恋人からもらっていた脚本に上書きする形で、5年前に書いたものだっ
ちょっと思い出しただけ
仕事終わりに目黒シネマへ行った。
「ナイト・オン・ザ・プラネット」
ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキ。それぞれの街で、5人のタクシー運転手が客を乗せる。同じ地球という星の、同じ夜空の下、5つの人間模様を載せて、タクシーは走っていく。
そして今年公開された映画の2本立てだった。
受付で、監督の次回作のフライヤーが配られていた。家に帰ってからフライヤーを見て気づいた。あれ?この
幸せすぎた1日が
終わってほしくないけれど
きっと明日も幸せ記念日🫶
COCOROSTOREに出会った大学生の私と、美術が嫌いな中学生の私と、錫皿を愛でる社会人7年目の私
誕生日プレゼントに、錫の丸皿をもらった。
偶然同じお店「COCOROSTORE」が民藝の100年展に出展していたときに迎えた、八角長方形の錫皿を既に持っていた。
お皿は、同じものを持っていると却って嬉しいという、特殊なプレゼントかもしれない。
一目惚れして買ったお皿の妹がやってきたようで、すごく不思議な気分になった。
私の好みドンピシャに合わせてくれた彼女には、感謝しかない。
「ここってど