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#エッセイ
結局どうしたって引きこもり
僕は昔から自分の部屋にこもるのが好きだった。「現実が嫌で嫌で、逃げた先が自室だった」というわけではない。自室というのは、自分の好きな漫画やグッズに囲まれていて、ひとたびPCの電源を入れればWelcome to Underground、ダークウェブ()に足を踏み入れることができる。なので、現実逃避のための防空壕というよりかは、どちらかというと秘密基地のような感覚が強かった。当時のネットのアングラ感に
もっとみる行き過ぎた関心のその先に
アベプラの「固食」にまつわる動画が流れてきたので見てみました。
固食というのは、食事のメニューを毎回変えずに固定化するということ。最近の日記で、食への関心がどうのこうのという話題を何度も挙げてきましたが、そんな僕を狙いすましたかのように当該の動画をおすすめしてくる。相変わらず、YouTubeの優秀なんだか奇妙なんだか分からない謎アルゴリズムには驚かされます。
動画内では、毎食卵かけご飯を食べる
ヤリモクならぬメシモク
マッチングアプリをやっていると、とにかく数多くの人のプロフィールを見ることになる。秒単位でスワイプをしていくので、実際に見ているのは自己紹介の一言くらい。大企業の人事担当ってこういう感じなのかな。んで、さながら履歴書の自己PRやガクチカのように、マチアプの自己紹介欄にもパターンがある。「気軽に喋れる友達がほしい」「今日飲みに行ける人〜」「◯月◯日まで出張で来ています」とか、MBTIの診断結果を記載
もっとみる大好きだった彼女は今
大好きだった彼女は今、べつの人のところにいる。
身体も、気持ちも、精神も、すべてが僕と彼女とで離れ離れ。
きっと、僕のことがつまらない人間に思えてきたのだろう。それがすれ違いというやつなんだろう。
初めのうちは、少しずつ離れていく彼女の影にしがみつくように、なんで、なんで、なんで、と問い続けた。誰に?彼女に?自分に?わからない。この世界に、かも。
時が経つと、彼女はどんどんと様変わりしてい
とうとう人間関係を減らす時が来た
いよいよ、人間関係をこれまで以上に絞る時がやってきたのかもしれない。元から人付き合いは多くない僕ですが、先月のお盆辺りに旧友と会う機会が何度かあったり、最近はマッチングアプリチャレンジによって交際費が嵩んでいる。そこで僕は悟ったのです。身の丈にあった人付き合いをしなくては…と。
とにかく大人になると人間関係にお金がかかって仕方がない。公園で遊び尽くした後、100円玉を握りしめて駄菓子屋に直行して
令和を生きるオタクの3ヶ条
誰に憚ることもなく「趣味はアニメや漫画をみることです」と言えるようになって久しい。今の若い子たちは、躊躇せずに自分はオタクですと高らかに宣言するのでしょう。昭和よりもマシだったとはいえ、それでも白い目で見られがちだった平成のオタクとして、この現状は拍手喝采モノである。ただ、同時に自らの立場が脅かされているのではないか、という不安もある。なぜなら、後ろ指を差されながらも、深夜アニメに熱中していること
もっとみるそれは明らかに秋でして
よく晴れた新涼の候。すっかり夏らしい夏も終わりを迎えつつある。昨晩などすこぶる涼しく、久々にエアコンをつけずに過ごしました。そうした気候の変化もあってか、今日はとても調子がよい。あまり眠れていないのですが「とにかく何かをしたい!」という気持ちでソワソワして早起きしてしまった。1年のうち8割くらいは鬱々と過ごしているため、こういう気分になるのはレアケースだ。近いうちにまた沈み込むことは分かっているの
もっとみる幸せになるために騙される
ここ最近、寝る前にはいつも同じことを考えています。思うに、今後の人生において10代や20代の頃に経験した幸せを超えることはできないのだろうと。結局、感受性の豊かな若い時ほど刺激に敏感で、色々なことに挑戦すればしただけリターンが得られる。ありがたいことに、それを自覚できるほどには恵まれた環境にいた僕は、20代までの間にあらゆる幸せを享受しきった気がしているのです。傲慢、でしょうか。この世に存在する幸
もっとみるオタク、マッチングアプリで女性と会う(序)
人と人との社交の場、出会いの場はリアルからどんどん減っている。事態に拍車をかけたのはコロナ禍…と、なんでもかんでもコロナのせいにするんじゃあない。ときは令和、マッチングアプリ黎明期。
現代社会をひた走る僕も、ひっそりと断続的にマチアプを続けています。とはいえ無課金ユーザーだし、気が向いた時にアプリを開く程度。窓拭きをするように画面を左右にスワイプし、1〜2分ほどでアプリを閉じます。そんな日々の積