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読書にまつわる話

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人格を形成する小説を読みたい

人格を形成する小説を読みたい

表題の通りです。僕はもう若くはないのですが、残りの人生の中で、できるだけ「人格を形成する小説を読みたい」と考えています、

例えば「罪と罰(ドストエフスキー著)」を読めば、人間の本質を嫌でも知ることとなります。落ちついて話をしいた人が、とつぜん饒舌にしゃべりだす。下品なわらいが漏れる。かとおもったら落ち込む。環境や状況に影響され、一瞬一瞬で変化していく人間のこころの性質を見事に表現しています。フィ

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「今、読むべき本」を間違えない方法

「今、読むべき本」を間違えない方法

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

「本を読みたい!」と欲求が高まり本を手にとったものの、読んでみたら期待していた内容とは違ってた。そんな経験は誰にでもあるかとおもいます。

だからこそ、多くの人がネットの評価や書評を気にしながら本を選んでいますよね。でも、それらは他人の意見ですし、中には評価を操作しているような人もいます。だからこそ、自分で本を選べるようになることはとても大切です。

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【原文の読書】で著者が生きる時代へ

【原文の読書】で著者が生きる時代へ

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

現在、講談社学術文庫の「五輪書 (鎌田茂雄著) 」を読んでます。以前パラパラと目を通したときは難しく、理解が及びませんでしたが、今回は腰を据えてとりくんでいるので、なんとか読みすすめられています。

この本は硬い本にありがちな、まず最初に「原文」、そのあとに「訳文」、そのあとに「解説」が続くというスタイル。

できるだけ原文を読んでから解説と訳文を読むよ

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「本を読めない日」にこそ本を買う

「本を読めない日」にこそ本を買う

こんばんわ。しびれる古本屋でございます。

「今日はなんだか本を読む気分にならないな〜」どなたにでも、そんな日があるかとおもいます。

実はそれ、古本屋ではたらく僕もです。

とはいえ、僕の本をめくる手は止まりません。それは本に囲まれているという環境によるものが大きいのですが、いろいろ試行錯誤した結果でもあります。そこで、今日は僕が見つけた読書が止まらない小さなアイディアをご紹介したいとおもいます

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読書にも修行が必要

読書にも修行が必要

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

スポーツは練習をしてから試合に臨みます。仕事も研修をうけてから実務につきます。試験だって勉強してから受けるはず。なのに、読書は難しい古典作品をぶっつけ本番で読む人は少なくありません。

僕は自分の店にならぶ本をガムシャラに読み挫折を味わった(なにも身につかなかった)経験もありますし、実直に読書にとりくみ徐々に成果がでるようになった経験もあります。その結果

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【スタンバイ】が読書を夢中にさせる

【スタンバイ】が読書を夢中にさせる

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

昨日は体調が優れず、読書ができなかったのですが、今日はその反動でめちゃくちゃ本を読みました。お店の棚から気になった本を抜き、夢中になって読みました。

でも、大人が「夢中になって本を読む」と言ってもピンとこない人もいるかとおもいます。いや、もしかしたら普通の本好きの人でも淡々と読む人が多く、僕と同じようにいい歳して夢中になるタイプの人は少ないかもしれませ

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挫折しやすい長編小説を最後まで読む方法

挫折しやすい長編小説を最後まで読む方法

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

皆さんは長編小説好きですか?僕は好きだか嫌いだか自覚はありませんが、とにかくいつも読んでます。なので…大好きなんだとおもいます。きっと恋愛のように好きになっているというより、もう家族のようなものですかね。

ただ、僕が長編小説を読めるようになったのは最近のこと。以前は「鹿の王」でも挫折してました。中学生が読める本でも途中でなげだしていました。でも、そのと

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古典を読んで目を覚ます!

古典を読んで目を覚ます!

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

もし読書していて眠くなったら、みなさんはどうされますか?

仮眠をとる。体を動かしてリフレッシュ。コーヒーを飲んで目をさます。などなどの方法で眠気をさますかとおもいます。でも、今日は古本屋の僕がとっておきの眠気解消の方法をご紹介します。

それは、「古典を読む」です!

…ちょっとドン引いてるかたもいらっしゃるかと思いますが、本当です。もう少し読んでくだ

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読まなくなった原因を分析する

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

僕はつねに5冊から8冊ほどの本を読んでいます。小説でもビジネス書でも学術書でも古典でもです。それだけあちらこちら読んでいるわけですから、途中で読まなくなる本も出てきます。

そのような途中で読まなくなる本を、そのまま放置しても構わないのですが、僕はそこでひとつ頭をはたらかせるように心がけています。それにより、「読みはじめたら最後まで読みたい病」の症状が改

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読了。そして読書は戦い

読了。そして読書は戦い

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

以前から読みすすめていた岩波文庫を、やっと本日読了しました。毎日少しずつ辞書をひきながら読んで、おそらく3週間ほどかかったと思います。読了後は感想をシェアしたいという欲求が高まりますが、友達がいない僕は1人で悦にはいり、noteを執筆。

一般的な娯楽小説は、読みおわった後に「面白かったー!」とか「読んだぞ!」いう充実感で満たされますが、少し難しめの本や

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お金よりも読書

お金よりも読書

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

先日、大きな出張買取がありエネルギーを使いはたしました。まだ気力が回復しておりません。しかし、お店を維持するためには売上を上げなければいけません。ここぞという時は馬車馬のように働きます。

話は変わりますが、僕はわかいとき(10~20代)、優秀な人間になりたいと理想をいだいておりました。また、自分は優秀な人間に、なり得るとも考えていました。起業家となり、

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本の字が大きくなるデメリット

本の字が大きくなるデメリット

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

最近の本は活字が大きいですよね。目に優しいのでオジサンには助かりますが、活字が大きい本はすぐに読み終わってしまうので、本好きのかたには物足りないですよね?

僕の尊敬する齋藤孝先生の本でさえも、最近は字が大きめです。昔は文庫本ですら読むのに2週間ほどかかったのですが、最近の著作はスキマ時間があれば3日で読み終わってしまいます。これはちょっと残念。

かつ

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本と本棚はその人を形づくるもの

本と本棚はその人を形づくるもの

こんばんわ。しびれる古本屋でございます。

現代は「モノを減らす」という時代です。僕は3・11東北大震災をきっかけに、この流れが進んだと感じています。「本が本棚から落ちてきた」と本を売りにくるひとが増えましたし、こんまりさんの「人生がときめく片づけの魔法」という本もベストセラーになりました。

しかし、僕は減らすときに注意してほしいと考えている「モノ」があります。それが本であり、本棚です。最近は本

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小説に好き嫌いがある理由

小説に好き嫌いがある理由

こんばんは。しびれる古本屋でございます。

本好きを自負している僕ですが、なかなか読めない本もあるんです。一般的なところでは、女流作家の長編小説などがそうでした。なぜか途中で止まってしまうんです。

この苦手な理由を言語化することが難しく、僕の中ではずーっとモヤモヤしているものがありました。しかし先日、小説の書き方の本をひとつひとつ読んでいたところ、閃めきました。

「会話」や「情景描写」や「風景

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