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「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読んだ

「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を読んだ

芸能人でもミュージシャンでも友人でも、好きの次の段階として「この人についていこう」「信じてみよう」と決心する、更に惚れ込むような瞬間が度々あるけれど、オードリーの場合のそれは鮮明に覚えている。

2016年10月下旬のオードリーANN。その日はスペシャルウィークで、ふつおた祭りと題しリトルトゥース(番組リスナーの呼称)からの質問に2人が答える回だった。

番組の最後に「ダヴィンチの連載に『死んだ親

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セブンイレブンの日の日記

一回書くのをサボると平気で2週間とか空いてしまう。

最近ずっと内側にこもっていた。外の喧騒を感じつつも、自分の輪郭の内側に肉体が崩れ落ち飲み込まれるような、そういう引きこもり方をしていた。

特段何かあった訳でもなく、考え事してたり夢中になるとそうなる。いい加減直した方が良いのだろうけど、癖なのかも。

可能なら小説とか短歌とか音楽とか、そういうもののことばかり考えて生活していきたいけど、結局そ

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日記

昨日友人と、大した話もせずただひたすら夜通し散歩をした。

iPhoneで現在地を確認しながら、「あっち行ってみよう」「あれなんだろうね」などと話しながら知らない街を思いつくままに歩いた。

悩みとか不安とか人並みにあるけれど、言葉にせずにただ一緒に、言葉以前の体験を共有するのは大事だと思ったし、楽しかった。

思い込んでガチガチになったりこねくり回して腐りかけてたりする頭をシンプルにしてくれるも

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「悲しい」だけでは片付けられない

よくあること。当然のこと。
全員に必ず訪れること。

だけどちっとも慣れないこと。

唐突に突きつけられる冷めきった事実を受け入れられないうちに、時間が進んでいくのはありがたかったけれど、我に返った瞬間を思うと怖くて仕方なかった。

ぼーっとすることで自分を守っていたんだなと、今ならよくわかる。

聡明で美しく何より強い人だったことが文面から十分わかるような、そんな人の訃報が流れるTV画面を見てい

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強さの種類

強さってなんだろうなと時々考える。

小学生低学年の頃は男の子と競って傷だらけになって帰ってくるような負けず嫌いだったし、漠然とだけど「強くなりたい」といつも思っていた気がする。

10代の頃は少年ジャンプの主人公のような強さこそが真の強さだと思っていた。

明るく頑丈で、攻撃を受けても決して壊れないことこそが強さだと信じて疑わなかった。というか他の種類があるなんて考える余地もなかった。

これを

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脳のキャパオーバー

何か作業をしていると、どうもキリキリと頭が痛くなる。

これは自分の脳のキャパオーバーの証拠で、耐えたらキャパが今より広がるかなと思ってしばらく耐えるんだけど、3分も経たずに力尽きる。

もしかしたらこの天候のせいもあるのかもしれない。

頭が痛いときに考え事していても「頭が痛い」ということしか考えられなくなる。

痛覚に支配され、思考力が低下し、「もうやだよ〜お菓子食べようよ〜」と小学生くらい

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古くならない

古くならない

音楽を聴いていると、よく聴いていた曲がいつの間にか古く感じることがある。初めは鮮やかに感じたものが、ストローで吸うだけ吸った後のかき氷みたいに味気なく感じてしまうようになる。

歳月が経ち、自分も変わっていく上でそれは自然なことなのかもしれないけれど、やっぱりどこか寂しい。

その一方で昔の、10年、15年前のものなのにとても新鮮に感じる曲やアーティストもいる。懐かしさからじゃなく、新鮮な気持ちで

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枠と枠との隙間に

友人、知り合い、同期、恋人、家族。

関係性を表す言葉は沢山あって、大体はそのうちの一つ、ないしは二つくらいに当てはまる。というか当てはめることで人間関係をわかりやすくしている側面が少なからずあるのではないだろうか。

上司だから敬え、家族だから大切にする、そういうのを鵜呑みにして考えることを放棄してないか?と思うのだ。

名前を付けることによって失われているものはないだろうか、と。

例えば同性

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やめる勇気

何か新しいことを始める時、それが習慣になるまでが一番大変だ。

習慣というのはどうもやっかいで、それが今の自分に必要かどうかという頭での判断ではなく、「それをやり続けないと気持ち悪い」という身体の反射でぬるりと続いてしまうし、その数が多く確固としていればいるほど新しい習慣は身につけ辛い。

逆に言えば、習慣になってしまえば勝ちということでもある。

私が予定のない週末にやることは大体決まっていて、

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オリジナルとは

文章でも音楽でも絵やデザインでも恐らくそうなのだろうけど、革新的に新しいものって出てきづらいというか、もう殆どやり尽くされてしまっていると思うんです。

背景や過去の積み重ねがあって初めて新しいものが生み出されるというか、自分が今までに見てきた色んなものの中からヒントを得て生み出すことしか出来ない。

音楽や絵はわからないけれど、少なくとも文章の場合極端な話、自分が知らない単語は書けないし。

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現実が正解

これは「赤めだか」に出てくる故立川談志の言葉。今手元にないので曖昧だけれど、この後に続くのは「現実を受け入れろ。そしてどうしてそうなったのかを考えろ。」というようなものだったと思う。

そういえば昔、学生の頃「どうしてあの人はあんなに美人で愛嬌もあって賢いんだろう?」と思う先輩に、色々聞いてみたことがあった。

それまでは「天は二物を与えてるじゃん。不公平だなー」なんて思っていたけれど、そこにはち

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知っているという感覚

知っているって大事だ。

対人関係においては「信じる」の前段階にあるのが「知っている」だと思う。

経験知という言葉もあるし、知っているものが多ければ多いほど、いざという時の選択肢も増える。

勿論知っているだけではどうにもならない場合も多い。理解までして初めて実践に落とし込めるからだ。

一方で知らないことによる幸せ、平穏のようなものもあるだろう。

それでも、やっぱり知っていたいと思う。その事

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体はえらい

突然だけど体調が悪い。最初はコーヒーの飲みすぎかなと思っていたけど、どうもお腹が痛い。

いつも風邪をひくときは頭痛や鼻水からなのでわたしには対腹痛スキルが全然なく、中々辛い。

普段心(という概念)で色んなことを感じ、頭で何かと考えていると思っているからか、自分の体は自分の意思の支配下にあるつもりでいた。

だけど違う。

体があって初めて意思が役立つ。
切ってもきれない。どちらもえらい。

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悩みはとける

昨日書いた記事( https://note.mu/st6g_00/n/nba93f142dda9 )に“悩みがとける”と書きながら考えていたこと。

悩みには解決する、なくなるという動詞が一般的にセットで使われることが多いけど、どうもそれだと自分が感じた感触とは違っていて。

何て書けばその感触を出来る限り取りこぼさずに文章にのせられるかって考えた時に「とけるだ!」と思ったわけです。

漢字で言う

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