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Totemo512の映画レビュー考察⑥ 映画『デイアンドナイト』編
映画.com komagire23名義より
(ネタバレ感想なので映画を見てから参照下さい)
「踏み越える善悪の境界線と、到達した思考の渦」
ラスト近くの明石(阿部進之介さん)が三宅(田中哲司さん)を襲うシーンは、自分も見ていて、やれ、殺せ、越えてしまえ!と心の中で叫んでいました。
それほどそれまでこの作品の中で明石が小さく越えて来た善悪の境界線の重なりに説得力があったと思われました。
逆を
Totemo512の映画レビュー考察⑤ 映画『世界の終わりから』編
映画.com komagire23名義より
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい)
「この映画が描いていたこととは?私的考察」
この映画『世界の終わりから』は、やや抽象的ではと思われながら、映画が考え尽くされて作られていると感じ、感銘する場面もあり、非常に面白く見ました。
ところでこの作品は、以下の命題が映画の初めに示されているように感じました。
その命題とは、
<<子供の時に
Totemo512の映画レビュー考察④ 映画『ザ・ホエール』編
映画.com komagire23名義より
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい)
「この映画で描かれなかったこと、描かれたこと」
この映画は、(個人的に)描かれていないことと描かれていたことがある映画のように思われました。
私はこの映画の鑑賞後に、素晴らしく深い映画であると感じましたが、一方で大きな感銘や大感動の傑作とまでは思えないという感情もありました。
その理由は、この映
Totemo512の映画レビュー考察③ 映画『TAR ター』編
映画.com komagire23名義より
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい)
「主人公の独善と、芸術表現の根本を描いた秀作」
この映画『TAR ター』を、結論から言うと個人的には面白く見て、秀作だなと思われました。
特に主人公のリディア・ターを演じたケイト・ブランシェットさんの演技は説得力が図抜けていて、ベネチア国際映画祭の最優秀女優賞やゴールデングローブ賞の主演女優賞を受
Totemo512の映画レビュー考察② 映画『君たちはどう生きるか』編
映画.com komagire23名義より
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
「この映画の私的解釈と、感銘」
この映画『君たちはどう生きるか』を観ました。
結論から言うと非常に感銘を受けました。
しかし、この映画『君たちはどう生きるか』は、宮﨑駿(宮崎駿)監督が分かり易くは劇中で説明していないので、私的な解釈を交えて、なぜ私がこの映画を見て感銘を受けたのか、書いてみます。
Totemo512の映画レビュー考察① 映画『恋は光』、2回目鑑賞後の完全ネタバレ感想 (完全ネタバレですので絶対に映画を見てから読んで下さい、未見の方は先入観で鑑賞の妨げになります!!)
(完全ネタバレですので絶対に映画を見てから読んで下さい、未見の方は先入観で鑑賞の妨げになります!!)
※この文章は独自研究ではないか‥との反論があるかもしれません‥しかしその時はそれぞれの感想を優先させた方が良いと思われます。
なのでこの感想は1つの仮説として読んで下さってかまいませんし途中で投げ出しても良いと思われます。
何より重要なのは、この映画が正当にきちんと評価されることです。
-以下
[表現場面]について (人間の矛盾を理解出来なくなった私達へ〜現状の日本の左派右派の間違い本質~へ…の追論)
[表現場面]について「人間の矛盾を理解出来なくなった私達へ〜現状の日本の左派右派の間違い本質~…」では、(1-4.[蓄積された法秩序]についてで軽く触れたものの)人間の<表現>([表現場面])について、詳細な説明がないとの不満を持つ人もいたかもです。
人間の<表現>も大変重要な要素です。
また、<表現>されたものの背後に、([生産場面]、[寛容場面]、[消費場面]といった)<表現>とはズレている
ゲンロン、シラスの東浩紀さんの、最近の新型コロナやロシアに対する発言への強い違和感について ~(訂正可能性を否定し破壊している)全体主義的な国家や政権を肯定し準備してしまう危険性について~(「人間の矛盾を理解出来なくなった私達へ…」より抜粋)
※「人間の矛盾を理解出来なくなった私達へ〜現状の日本の左派右派の間違い本質~…」の※補論H-1~H-5の抜粋です。
抜粋にしても長いので、時間がある時に読んで下されば幸いです。
※この文章から読んだ人は、「人間の矛盾を理解出来なくなった私達へ〜現状の日本の左派右派の間違い本質~…」もその後に読めば、更に理解が深まるとは思われます。
※補論H-1:東浩紀さんへの違和感、新型コロナに関する発言につい
人間の矛盾を理解出来なくなった私達へ〜現状の日本の左派右派の間違い本質~(あるいは、東浩紀さんゲンロン、シラスと、堀潤さん「小さな主語」の共通点+最近の新型コロナやロシアに対する東浩紀さんへの強い違和感について)
※かなりの長文なので時間がある時に読んで下されば幸いです。
※「[表現場面]について」という1.に続く(あるいは2.も踏まえた)追論も別のnoteとして書いています。そちらも読んで下されば幸いです。
※「東浩紀さんゲンロン、シラスと、堀潤さん「小さな主語」、の共通点」については、「3-2.高度情報化での分断を乗り越える為の限定コンテンツ/小さな主語の方法論」で短く触れています。その意図は頭から読ん
Totemo512の映画レビュー考察⓪ 映画『パラサイト 半地下の家族』「人間の運命の底に到達した、まごうことなき傑作!」(再録)
映画.com komagire23名義(2020/2/9) 再録
(完全ネタバレですので、必ず映画を鑑賞してから読んで下さい)
この映画は絶賛されていると思われますので、今更自分が感想を書くこともないのですが、一般的ないわゆる格差社会の貧困を描いたから評価されている、というのはこの映画を正確には評価出来ていないと感じましたので、自分なりの感想を書いておきます。
この映画『パラサイト 半地下の
現在の日本の硬直化した左派と右派の間違い本質、私的解釈~現在の保守・リベラル配置図~(ゲンロン2020/10/13配信から)
1.ゲンロン2020年10月13日配信の「先崎彰容 × 與那覇潤 2011の震災から2020の疫病へ──「危機」と日本思想」について、個人的感想2020年10月13日にゲンロンで配信された先崎彰容さん(日本思想史・日本大学教授)と與那覇潤さん(日本近代史・歴史学者)の「2011の震災から2020の疫病へ─「危機」と日本思想」は、大変現在状況理解にとっても示唆に富んで個人的も大変面白かったです‥
(補足)日本学術会議における<バランス>の私的解釈(以前のツイート修正まとめ)
※日本学術会議における<バランス>の私的解釈について、以前一連ツイートの修正まとめ
日本学術会議の問題は、個人的には、これは<バランス>の問題だと‥
法律では日本学術会議は総理の所轄(日本学術会議法 第一条2)の行政機関なので、国民からは国民の<常識的バランス>ある機関として期待され、その<バランス>を是正するのは任命権者の総理なのは、私的には納得感あるとは‥
ところで、学者側からは、国民の<
私的、日本学術会議の問題本質
1.総理に、日本学術会議における任命拒否権はあるのか、個人的意見日本学術会議の総理任命拒否の第1の問題は、法的に(日本学術会議から推薦された105人の会員候補の内の6人を)総理が任命拒否出来るのかとの議論だと思われます‥
日本学術会議の法律(日本学術会議法)によると、(推薦に基づいた)任命権者は総理にある(同第七条2)ので、個人的には、<会員のバランスを取る>ことが理由であれば、総理の任命拒否は認