周庭さんの逮捕について

今回の周庭(アグネス・チョウ)さんの逮捕に対しての#FreeAgnesのハッシュタグでの抗議について、周庭さんは香港でリーダーでもないし逮捕されたのは彼女だけではなく、彼女の逮捕だけを問題にするのはおかしい、旨の抗議に批判するツイートをちらほら見かけました‥

個人的な感想としては、それは現地ではそういう評価なのかもしれませんが、逮捕された直後に言う話ではないのではと‥

彼女が日本語で、香港の「一国二制度」を壊そうとしている中国政府や香港政府の問題をずっと発信して来て、日本において重要な存在だった事を思えば、彼女の逮捕に抗議している日本の人達が沢山いる事は全く正当な行為だと思われます‥

その抗議を彼女だけではないと結果否定する事は、中国政府や香港政府への批判を逆に抑制する事にしか働かないかと‥
(それを狙っているのであれば別ですが‥)

彼女の逮捕に対する抗議を肯定した上で、「一国二制度」や香港国家安全維持法(国安法)の問題、香港での様々な状況の中身を更に論じれば良いのではと‥

ただ中国政府は、一般の人々に銃を向けた天安門事件から本質は何も変わっていない個人的な印象です‥
中国での政府批判などの言論の自由は基本元々ないと考えて良く、中国の経済発展の為に、国際社会も私達も中国政府による中国一般人々に対する言論の自由での抑圧、ウイグルでの人権抑圧、チベットや内モンゴルでのかつての虐殺と抑圧、を見過ごして来ただけで、何を今更の感も‥

中国政府に対し今まで批判せず、何を今回だけ良い子になろうとしているのかという識者の人達もちらほらいるのではと‥

そして今回も国際社会は長期的には本質的には香港の人々を見捨てるだろうと私的には思われています‥
(もちろん外れて欲しいですが‥)
当然、しばらくしたら日本の多くの識者も中国政府に対する批判はしなくなると思われます‥

なので香港の人々は言論の自由を求めるのであれば(台湾やイギリスが許せば)台湾やイギリスなどに移民をする他ないと私的には思われています‥
(もちろん言論の自由に関して口をつぐんで経済的に生きて行く事も可能でしょうけれど‥天安門事件での死者を忘れて過ごす今の経済発展した中国の様に‥)

シリアでの平和デモに政府から銃を撃ち込まれ捕らえられ虐殺され仕方なく自分達も銃を取って戦ったシリアの一般人々に関しても、国際社会はほぼ彼らを結果見捨てました‥
シリア政府はロシアと協力して彼らに何年も空爆を続けていたのに、日本ではほとんどそんなシリアに対して関心すら寄せていません‥

私達は、一般人々の声が届かない独裁的国家の一般人々に対する振る舞いを見ています‥

個人的には、そんな独裁的国家政府とそこに暮らす一般の人々を区別しない粗雑な糾弾をする人達とは全く相入れません‥
しかし一方で、きちんとした民主主義や法治が機能していない独裁的国家政府の振る舞いに対してこれまでも批判せず目をつぶり続けて来た人達に対しても静かな怒りを持ち続けてはいます‥

そして独裁的国家政府の(背後の国関係含めた)力の大きさから、結果そこに暮らす一般人々を見捨てるだろう国際社会など当てにせず、香港の人々もなんとかこの先も生き延びて欲しいとは、個人的には‥

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