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ひよこクラブVol.008 〜 PBL型授業・アクティブラーニングがどうしても必要な理由 #1 〜

①必ずチャイムと同時に授業開始する。
②毎休み時間に教室に行って生徒とおしゃべりする。
③毎朝、早めに教室前やフロアに立って生徒に「おはよう」する。
④がんがん授業見学する。
⑤HR見学する。
⑥いろんな授業法を試してみる。
⑦何でもばしばし動く。
⑧授業やHRの始業と終業の挨拶は、必ず全身を生徒に見せて行う。
⑨毎回、必ずフルネームで生徒の出席を取る。
⑩問いかけ以外は「わかりやすさ」が大切。

 ひよこクラブの基本精神《4 ベテランにはできないことをやれ 》 について

の続きですが、内容をわかりやすくしようと思ってタイトルをいじりました。

今回は
⑥いろんな授業法を試してみる
についてお話しいたします。

 昔と違って、今はさまざまな授業法がありますが、主に次の2つの事柄に集約できます。

1 ICT教育
2 PBL型授業

 これまでの講義型の授業は知識の伝達には有効でしたが、得た知識を活用していくことを授業のメインにしたとき、主体が授業者である教員から、授業を受ける生徒へと移行します。

 先輩教員は往々にして年長であればあるほど、昔ながらの授業を若手に推奨します。たしかに伝統的な講義型授業にもメリットはあります。例えば、既存の知識の伝達には有効です。そこでは授業の主体は教員で、いかに効率よく知識を伝達し、定着できるかが重要です。問いと、それに対する正解は一対のものとしてあらかじめ準備されています。ある問いに対して、最小限の労力と最短時間で正解するための最良の方法と手続きが、例えば「公式」とか一覧表で示され、生徒はこれを覚え、ケースごとに最適な公式や事項を引き出してあてはめていきます。
 それは60年代70年代の大量生産で日本経済が成り立っていた時代には有効でした。できるだけ短い時間で、できるだけ多くの同じ物を生産することが「世界の工場」「世界の加工国」たる日本の目標でした。

 効率と合理性が正義だったのです。

 ですから、戦後長く続いた従来型の教育も、効率と合理性を第1に考え、行動できる人をつくるために腐心しました。

 けれど今は違います。ちょうど80年代のバブル経済と相俟って、日本の社会が成熟し、「世界の工場」「世界の加工国」は近隣の東南アジアの国々へと移行しました。その過渡期に倒産したメーカーも数知れずありました。もちろんバブル崩壊やリーマンショックも重なったことが根本的な原因だったと思います。それがなければ、日本のメーカーや工場の多くは、何とかうまく方向転換して乗り切れただろうと思います。

 いずれにしても、1980~2000年代にかけて日本の産業構造は大きく変化しました。生産も大量生産の時代から多品種少量生産に移行しました。そして1番の変化は、扱うものが目に見える製品とかではなく、情報だとか、企画だとか、創造的で定式のない(教育業界では「正解のない」と言われていますが)問いを扱う時代に突入したことです。

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