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おとなの読みもの

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おとなにおすすめの本。 いつか、おとなになる子供におすすめの本。
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#読書

鬼平犯科帳

鬼平犯科帳

📘『鬼平犯科帳』
池波正太郎
「オール讀物」連載 1967〜1989
全135話(作者の死去により未完)

・・・
江戸の火付盗賊改方の長官・長谷川平蔵を主人公とした捕物帳。配下の同心や密偵、或いは彼らと敵対する盗賊どもを、主人公と同等、もしくは時としてそれ以上の比重で描き、これまでの捕物帳にはなかったリアルな人間関係を打ち出すことに成功している。
・・・

👹
「むかしの女」
長谷川平蔵が、

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異人たちとの夏

異人たちとの夏

📗『異人たちとの夏』

山田太一
1987

1988:映画化・監督大林宣彦
2023:イギリスで再映画化

🥂
人気シナリオライターである原田は妻子と別れ、マンションに一人暮らし。ある晩、同じマンションの住人であるというケイという女性が、飲みかけのシャンパンを手に部屋を訪ねてきた。「お近づきのしるしに、と思って」。一晩一緒に過ごしたいと言う。この日に仕事をも失いかけ、不機嫌だった原田は、彼女

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わたしを離さないで

わたしを離さないで

📓『わたしを離さないで』
(原題:Never Let Me Go)
カズオ・イシグロ
2005年

2010年 イギリスにて映画化。
2016年 TBS テレビドラマ化。

📖
1990年代末のイギリス。幸福な少年時代を持たない臓器提供者が、語り手である介護人のキャシー(31歳)に、子供時代の思い出を話してくれとねだる。「薬と痛みと疲労で朦朧とした瞬間に、わたし(キャシー)の記憶と自分の記憶の

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ナジャ

ナジャ

📙『ナジャ Nadja』
アンドレ・ブルトン
André Breton
1928

🌹
「あの人には信じられないの。私たちが一緒にいるのを見ると落着かないのよ。それほど、あなたや私の目の中にある焰は珍しいの」

☕️
街の書店で買物をしたあと、オペラ座の方角に向かってぶらぶら歩いてゆく途中、一人のみすぼらしい身なりをした、金髪の若い女とすれちがう。「私」は、こんな眼はこれまで見たことがないと思

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土を喰らう十二ヶ月

土を喰らう十二ヶ月

📗【土を喰らう十二ヶ月】
中江裕司 2022

🌾
淘米調菜等
自手親見
精勤誠心而作
不町一念疎怠機慢
🌾

・・・「山の中で畑を作って、旬のおいしいものを食べて、好き勝手に生きるのって素敵じゃない!」ここは妻の本家なのだ。廃村になって誰も住まなくなった茅葺きの古民家を安く譲り受けた。・・・家も整い、畑ができて、これからという時に妻は死んだ。山の生活を楽しみにしていた妻は亡く、私とさんしょ

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昭和の洋食 平成のカフェ飯 家庭料理の80年

昭和の洋食 平成のカフェ飯 家庭料理の80年

📚【昭和の洋食 平成のカフェ飯 家庭料理の80年】
阿古真里 2013

阿古真里さん、食文化を中心に暮らしの来歴や生活誌を研究している作家さんです。
2017「料理は女の義務ですか」
2021「日本外食全史」
2023「おいしい食の流行史」
2024「日本の台所とキッチン一〇〇年物語」
令和の現在も書籍の発行は進んでいますが、今回は「2013年」の書籍。こちら、上野千鶴子さんがエッセイの中で取

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私の好きな名人たち

私の好きな名人たち

📕『私の好きな名人たち』
三宅菊子 1979

「名人・達人を訪ねて」と題して「家庭画報」などに連載していた人物ルポ。滅びゆく仕事の職人たちに、愛情を傾けて取材している。
・・・
八十五歳の自転車乗り・ムツゴロー釣り四十年・巨大な磨崖仏に挑む老石工・大川(隅田川)川並衆の長老格・鳶職、梯子乗り・打ち上げ花火一筋・法隆寺大工・初節句を祝うブカ凧づくり・夫婦で掘り続けた三千体の仏像・女文楽の座長・船

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半月

半月

🌓『KUROSOLO壱番「半月」』
黒谷都 1995 発表
演劇(ソロ)

・・・
黒いベールをかぶった女が、薄い布を一枚一枚とりだして、ていねいに並べ、並べかえ、結び合わせ、包み、抱き、立たせ、人形に着せ付ける。薄暗い世界に幼い赤ずきんが誕生する。女は人形に与えた「生」を言葉でなく動きで語る。人形たちの運命を背負い、ときに人形と向き合ってきた女の存在自体がこの物語となり、人形と人形遣いは「生」

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古代ワインの謎を追う

古代ワインの謎を追う

📕『古代ワインの謎を追う』
ケヴィン・べゴス 2022

著者べゴス氏は2008年の春、ヨルダンの首都アンマンのホテルで、ある「客室備え付けのワイン」に出会う。その赤ワインの「文字も絵も古風な見慣れないラベル」にはこう書かれていた。〈製造・瓶詰め クレミザン・セラーズ/聖地-ベツレヘム〉。どのワイン事典にも掲載されていないばかりか、聖地一帯の葡萄畑は途絶えていると書かれている。カルベネ、シャルド

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花物語

花物語

📚『花物語』
吉屋信子

🎀
第一話「鈴蘭」の初出は「少女画報」大正5年(1916)、以後断続的に大正13年(1924)年に至るまでに、現在確認されている限りで全52話が書き継がれた。(掲載された最後の2作である「薊の花」「からたちの花」が含まれていないため)。初版は「花物語」大正9年。少女たちの愛や友情、憧れなどを抒情的な筆致でとらえ、当時の少女読者たちを魅了した。
🎀
初夏の夕べ、七人の

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知々夫紀行

知々夫紀行

📘『知々夫紀行』
幸田露伴

1899(明治32)年2月

我邦には獅子虎の如きものなければ、獣には先ず狼熊を最も猛しとす。されば狼を恐れて大神とするも然るべきことにて、熊野は神野の義、神稲をくましねと訓むたぐいを思うに、熊をくまと訓むはあるいは神の義なるや知るべからず。(或曰、くまは韓語、或曰、くまは暈にて月の輪のくま也。)ただ狼という文字は悪きかたにのみ用いらるるならいにて、豺狼、虎狼、狼声

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居酒屋兆治

居酒屋兆治

居酒屋兆治
山口瞳 1979

東京郊外の小さな町にある「居酒屋兆治」。店主の本名は藤野伝吉だが、客は皆彼を兆治と呼ぶ。彼は若い頃はプロの野球選手になることを期待される程の腕を持っていた。しかし、倒我によりその夢を諦め、サラリーマンとして生きてきた。上司とのトラブルに悩んだ彼は、職を辞し、幼い頃から住む町にカウンターだけの小さな店「兆治」を始める。そこに集まる客は、昔からこの町に住む顔なじみばかり

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オリエント急行殺人事件

オリエント急行殺人事件

📓『オリエント急行殺人事件』
アガサクリスティ 1934

「警察だったら使えるような操作手段が我々にはひとつもないということです。推理に頼るしかありません。」

シリアでの仕事を終え、イスタンブールに滞在していたポワロに、至急ロンドンに戻れという電報が届いた。ところが不思議なことに、オリエント急行の一等寝台は、この冬の季節には異例の満員である。ポワロは、知り合いの国際寝台会社の重役に頼み込み、

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『楽園のカンヴァス』

『楽園のカンヴァス』

📒『楽園のカンヴァス』
(La toile du paradis)

原田マハ 2012

・・・
Yadwigha dans un beau rêve
S'étant endormie doucement
Entendait les sons d'une musette
甘き夢の中 ヤドヴィガは
やすらかに眠りに落ちてゆく
聴こえてくるのは思慮深き蛇使いの笛の音
・・・

「2000年 倉敷」

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