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私たちの一輪の花を咲かした間柄

稀にピントが合う人に出会う。
相手も同じ気持ちの、通り雨。

一期一会のふたりは、蜉蝣(カゲロウ)のよう
節度を持って咲かせる、一輪の徒花(あだばな)

名前は言わず、聞いてはならぬ
お互いに名無しの、権兵衛。

どこの誰かを知ってしまったら
互いに心を閉じてしまう、団子虫。


連絡先を聞くのも再会を約束するのも、野暮のこと。


人生の時計の針がちょうど重なっただけ
咲かせた花を愛でただけの、つがいの燕(ツバメ)。

期待も抱くことなき「じゃぁいつかまたね」
脱け殻の言葉が最期の別れの、傘仕舞い。

名残り惜しさも、はかなさもない 
水辺に交差したふたりは、蛍の光。

もう顔も話した内容も、霧の中
心地良かったという、時鳥(ホトトギス)

遠い記憶を羽ばたかせる、黒揚羽(クロアゲハ)
淡い思い出を消していく、蝉の声。


同じ場所に寄り道してしまう私は、鬼ヤンマ。


メンヘラで引きこもり生活困窮者です、生活保護を申請中です。ガスも止めてスポーツジムで最低限の筋トレとお風呂生活をしています。少しでも食費の足しにしたいのが本音です。生恥を重ねるようで情けないのですがお慰みを切にお願いします。