マガジンのカバー画像

クーリエジャポンの記事から考察

222
運営しているクリエイター

#note初心者

アマゾンから頼んでいない荷物が大量に届く「謎」 家主が考えた再利用の心温まるアイデア【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.95】

アマゾンから頼んでいない荷物が大量に届く「謎」 家主が考えた再利用の心温まるアイデア【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.95】

アマゾンから、頼んでもいない大量のフェイスマスク用のシリコン製サポートフレームの入ったパッケージが、女性の元に届けられた。その数は100個以上に及んだという。

女性の名はジリアン・カンナといい、米ニューヨーク州バッファローに住んでいる。小さなビジネスを経営しており、ビジネスのためにときどき荷物を注文していたという。だが、6月5日頃から、頼んだ覚えのない荷物がアマゾンから届けられるようになったとい

もっとみる
「檻の時代」の終焉──EUが家畜動物のケージ使用を全面禁止へ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.94】

「檻の時代」の終焉──EUが家畜動物のケージ使用を全面禁止へ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.94】

EUが「家畜動物のケージ飼育禁止」に向け、動きはじめた。欧州委員会は、家畜を飼育するためのすべての檻や子牛用ペン(牛房)の使用を2027年までに禁止する計画を発表した。

これにより、動物福祉向上を訴える活動家たちの長年の主張が聞き入れられ、ヨーロッパの3億羽を超える雌鶏、母豚、子牛、ウサギ、カモ、ガチョウやその他の家畜動物が恩恵を受けることになる。

仏放送局「ユーロニュース」によると、この動き

もっとみる
あなたの友達は陰口を叩くクズ! ティックトック上での公開「被害者探し」が呼んだ奇跡【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.77】

あなたの友達は陰口を叩くクズ! ティックトック上での公開「被害者探し」が呼んだ奇跡【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.77】

レストランや公園で、たまたま近くに居合わせたグループが、人目を憚らず誰かの悪口を言っているという境遇に出くわしたことはないだろうか。

ついつい聞き耳を立ててしまうような話もあれば、耳を塞ぎたくなる話もあるかもしれない。だが、どちらであれ、たいていの人は、聞いて聞かぬふりをしてやり過ごすのではないだろうか。

ある日、ドリューという名の男性は、悪口で盛り上がる見知らぬ女性グループに公園で遭遇した。

もっとみる
「仕事の半分は米国政府」パランティアがホワイトハウスに近づくワケ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.76】

「仕事の半分は米国政府」パランティアがホワイトハウスに近づくワケ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.76】

パランティアが自分たちの技術を米軍に売り込むようになったのは2000年代後半だった。

米国の陸軍の部隊には、すでに別の戦場情報のプラットフォームが導入されていたが、それは戦場で部隊を守る役目をあまり果たしていなかった。そこでパランティアはイラクやアフガニスタンに駐留する大隊に直接、ソフトウェアを提供し始めた。2011年末の時点で、米軍の約30隊がパランティアを使っていたという。

2012年、米

もっとみる
中国の牛肉消費が予想超え 牛肉消費量世界一のアルゼンチンが価格上昇に耐えられず輸出を1ヵ月ストップ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.72】

中国の牛肉消費が予想超え 牛肉消費量世界一のアルゼンチンが価格上昇に耐えられず輸出を1ヵ月ストップ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.72】

アルゼンチンで牛肉価格の高騰が止まらず、5月19日、同国政府は国内の市場価格を調整するため、暫定的に牛肉の輸出を30日間停止することを決定した。牛肉が“主食”とも言えるアルゼンチンで、国民は災難に直面している。

牧畜大国であるアルゼンチンは「一人当たりの牛肉消費量」が世界で最も多い国だが、牛肉の「総消費量」の世界一は中国である。今回の高騰の原因の一つは中国の食生活の変化によって牛肉輸入の需要が業

もっとみる
日々の「挫折」と上手く付き合えば、なりたい自分になれる【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.71】

日々の「挫折」と上手く付き合えば、なりたい自分になれる【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.71】

挫折とは、私たちの望み通りにならなかったときに起きる感情的な反応。「そうなって欲しい」という思いは、期待と結びついており、期待が高ければ高いほど、それが実現しなかったときの挫折感も大きくなる。

現代では、自分ではコントロールできないくらい、多くの分野に乗り出していかなければいけない。つまり、自分ですべて操縦しきることができない。ごく普通のある日、両親や恋人、友人などから30件近い電話がかかってき

もっとみる
中国の若者に広がる「寝そべり族」  向上心がなく消費もしない寝そべっているだけ主義【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.70】

中国の若者に広がる「寝そべり族」  向上心がなく消費もしない寝そべっているだけ主義【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.70】

中国の若者の間に「ねそべり主義」が流行していると台湾紙「自由時報」は伝える。彼らは結婚せず、子供も持たず、マンションも車も買わず、起業もしない。なるべく仕事の時間を減らし、最低限の生活をする。そして誰も愛さず自分の為だけに生きる。

あるネットユーザーが、「寝そべりは正義だ」という文章を発表し、寝そべりブームを起こした。作者はいまや「寝そべり学の先生」とされている。彼は文章で「2年も仕事をしていな

もっとみる
社員全員が“同じ屋根の下”で暮らすスタートアップの社員に「本音」を聞いてみた【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.62】

社員全員が“同じ屋根の下”で暮らすスタートアップの社員に「本音」を聞いてみた【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.62】

米教育系スタートアップ企業ファイバブルでは、5人の従業員が同じ家に住み、寝食を共にする。「コスト削減」と「他社との差別化」を考えた結果、共同生活という形態に行き着いたと話すのはCEOのアマンダ・ドゥアマレル。1年間の家賃は無料で、“会社”までの引っ越し費用も負担してくれるという。

とはいえ「上司と住む」という環境は果たして快適なのだろうか? 仕事以外の自由時間やお金の使い方、あるいは交友関係まで

もっとみる
世界中のブランドからラブコール! 大坂なおみが引っ張りだこのワケ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.61】

世界中のブランドからラブコール! 大坂なおみが引っ張りだこのワケ【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.61】

スポーツブランドはもちろん、メットガラからサラダのチェーン店まで、ありとあらゆる場面でテニスの女王の姿を目にするようになった。なぜ今、多くの企業が大坂なおみのスポンサーになりたがっているのか。

大坂は現在、あらゆる商品とコラボしている。「ビーツ」とはヘッドフォンを、ナイキとはアスリージャーウェアを開発し、「リーバイス」とはデニムを作った。

一方ドレスはというと、アメリカと日本に拠点を置くブラン

もっとみる
ピーター・ティールが立ち上げた謎のデータ分析企業「パランティア」の実態に迫る【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.60】

ピーター・ティールが立ち上げた謎のデータ分析企業「パランティア」の実態に迫る【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.60】

パランティア・テクノロジーズ。この社名はJ・R・R・トールキンの長編小説『指輪物語』に出てくる遠見の石「パランティア」から採られた。

同社の主要ソフトウェアは「ゴッサム」と「ファウンドリー」の2種類だ。いずれも膨大な量のデータを集めて処理し、人間のアナリストが見落としてしまいがちなつながりやパターン、トレンドを見つけ出す。

「データ統合」によって組織がいい決断を下せるようにするのがこの会社の目

もっとみる
“新しい働き方”をもっと社会に浸透させるサービスを創りたい【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.49】

“新しい働き方”をもっと社会に浸透させるサービスを創りたい【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.49】

リモートアワーは、オンライン上でビジネスパートナーや顧客などとの「常時接続」を可能にするツールだ。利用者は、自分の“部屋”をオンライン上に設け、対応可能な時間を周囲に通知できる。

オンライン会議ツールが空きの会議室だとするならば、リモートアワーは“会いたい人”が常駐している部屋のようなものだ。いまでは多くの学生に対応する大学教授たちや、メイクアップ用品の販売店のように、顧客のために常駐する必要の

もっとみる
「人間らしく生きられる働き方」ができる未来をどう実現すればいいのか?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.48】

「人間らしく生きられる働き方」ができる未来をどう実現すればいいのか?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.48】

スペイン政府は、パンデミック後に「週4日勤務(週32時間労働)」制を本格導入して経済再建を目指すと発表した。すでに企業に補助金を支給して、従業員の賃金はカットすることなく、勤務時間のみを削減する試験導入に踏み切っている。

こうしたスペインの取り組みは「人間らしい生き方」ができる未来を我々に示している。人間にとってもっとも限られた資源である「時間」を資本家の手から取り戻し、新たに生まれた時間をゆっ

もっとみる
ピザの上のパイナップルが許せない? 人はなぜハワイアンピザに過剰反応するのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.47】

ピザの上のパイナップルが許せない? 人はなぜハワイアンピザに過剰反応するのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.47】

ピザの上のパイナップルの話となると、人はなぜかムキになる。嫌う者、好む者、どちらの反応も仰々しい。しかも、このピザの上のパイナップルを支持するか否かの議論に人は自ら進んで参入する。

このピザの上のパイナップル論争は、40年以上前からあったようだが、インターネットの出現により、事あるごとに論争の的になるようになってしまった。

ネット上での議論が異様なまでに白熱してしまったきっかけは、2017年に

もっとみる
知らない人の名前がなんとなく「顔」でわかるのにはわけがある【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.46】

知らない人の名前がなんとなく「顔」でわかるのにはわけがある【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.46】

「人格と社会心理学ジャーナル」に掲載された論文は、社会が名前に対して持つ「イメージ」が、その名前の人物の「顔」に影響を与えることを示した。簡単に言うと、「私たちは自分の名前に似てくる」ということだ。

人々は、面識のない人物の証明写真を見せられても、その人物の名前を偶然以上の確率で当てることができる。

たとえば、クレールという人物の写真を見せられたとしよう。写真の下には、クレール、シャルロット、

もっとみる