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クーリエジャポンの記事から考察

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2021年5月の記事一覧

「美人は辛いよ」実はブスのほうが“お得”かもしれない【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.59】

「美人は辛いよ」実はブスのほうが“お得”かもしれない【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.59】

今回のテーマは「外見に魅力がなくても良いことがあるのか」。
実は美男・美女であることのメリットに関する心理学的研究は多いものの、ブサイクであっても、メリットはたくさんある。

ということで、それぞれのメリットやデメリットについて解説をしていく。

まず容姿が整っている人のメリットだが、美人のほうが、道を尋ねたときに人が立ち止まって助けてくれるという面白い実験がある。また、外見が良い人のほうが刑が軽

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「パエリアが食べたい」宇宙飛行士のツイートがスペインで“炎上”した理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.58】

「パエリアが食べたい」宇宙飛行士のツイートがスペインで“炎上”した理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.58】

現在、ISSに長期滞在しているシェーン・キンブローはスペイン語も交えて「オラ! エスパーニャ!(こんにちは! スペイン!) 先日、サラマンカ上空を通過しましたが、トルメス川が目に飛び込んできました」と、宇宙から撮影した写真を添えてツイッターに投稿した。

だが、そのツイートの2文目が問題となった。

「宇宙食でパエリアが食べられればいいのに……」

スペイン紙「バングアルディア」によると、この一文

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近い将来、世界中の人間に必要となる「アシスティブ・テクノロジー」とは【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.57】

近い将来、世界中の人間に必要となる「アシスティブ・テクノロジー」とは【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.57】

「ウォール・ストリート・ジャーナル」によると、スポティファイはポッドキャストの自動文字起こし機能を追加することを、マイクロソフトはWindows10の視覚障がい者向け機能を更新することを発表した。

テクノロジーに特化したメディア「レスト・オブ・ワールド」によると、グーグルは昨年「Sound Notifications(音検知通知)」をリリースしている。これは特定の物音に限って常時検出し、スマホユ

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「女王様、僕の全財産をむしりとってください」 金融SMで快感を覚える男たち【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.56】

「女王様、僕の全財産をむしりとってください」 金融SMで快感を覚える男たち【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.56】

フィンドムはBDSM(緊縛、調教、サディズム、マゾヒズム)の一形態で、多くのセックスワーカーとその顧客がソーシャルディスタンスの必要に迫られてオンラインに移動したコロナ禍のなか、盛り上がりを見せている。

コンセプトは単純。「貢ぎマゾ」や「貢ぎブタ」とも呼ばれる従属者は女王様に金品を「貢ぎ物」として捧げ、辱めてもらう。

調教はたいていオンラインで行われるが、対面式もある。数分で終わることもあれば

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「新垣結衣ロス」で飲食店が休業⁉︎─台湾人のユーモアはコロナ禍でも健在だった【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.55】

「新垣結衣ロス」で飲食店が休業⁉︎─台湾人のユーモアはコロナ禍でも健在だった【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.55】

「新垣結衣さんの結婚により、店主はショックに耐えられず、仕事ができなくなったので刺身も扱えません。5月28日までは、テイクアウト用の調理済み料理しか提供できません」

5月20日、台北市内の寿司店店頭にこんな公告が掲げられた。「聯合報」ほか台湾各紙によると、新型コロナウイルス感染対策のため、店舗営業を自粛し、テイクアウトに切り替えざるを得なくなった店主の悲鳴を、前日の19日に結婚を発表した女優・新

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闇業者が「コロナ患者に酸素売ります」とまで… 医療崩壊で地獄化するインド【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.54】

闇業者が「コロナ患者に酸素売ります」とまで… 医療崩壊で地獄化するインド【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.54】

東京や大阪などを対象に、3度目となる「緊急事態宣言」が出されるなか、懸念されているのが新型コロナウイルスの変異株の拡大だ。インド由来のものは感染力が強く、ワクチンが効きにくいとされ、日本でも感染者が確認された。

「発信源」であるインドでは、感染者が急速に拡大。2021年5月上旬には1日当たりの新規感染者数が40万人、死者は4000人を超え、世界最悪の感染ペースを記録している。「二重変異株」のほか

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英紙が報道した新橋の飲食店のいま「政治家はもう私たちの声に耳を傾けてくれません」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.53】

英紙が報道した新橋の飲食店のいま「政治家はもう私たちの声に耳を傾けてくれません」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.53】

英紙「ガーディアン」は19日、「東京のレストランが『飲食店のアルコール飲料の提供禁止』という政策に反発している」という内容の記事を掲載した。

記事では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐべく、日本政府が酒類の提供や営業時間の短縮を要請していることを報道。自粛期間と自由に移動できる期間を“いったりきたり”していることや、ワクチン接種の遅れなどが原因で、感染者数が多くなっていることについても触れてい

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「友達の上限は150人」は間違いだった? 「ダンバー数の法則」を巡る論争が白熱【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.52】

「友達の上限は150人」は間違いだった? 「ダンバー数の法則」を巡る論争が白熱【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.52】

今回の記事は長らく唱えられてきた人間関係を構築できる数についての議論に関しての記事だ。

「友達や有意義な人間関係を築くことができるのは、150人まで。」
これは、イギリスの人類学者でオックスフォード大学のロビン・ダンバー教授が1993年に発表した「ダンバー数の法則」として知られている。

ところが、最近になってストックホルム大学の研究者たちが、人間は「努力次第で」150人以上の友人を持つことがで

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乗客の忘れ物から「牛糞ケーキ」を2つ発見してしまった米空港職員【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.51】

乗客の忘れ物から「牛糞ケーキ」を2つ発見してしまった米空港職員【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.51】

インドでは、牛が称賛や論争、珍ニュースの的になることも珍しくない。米メディア「ヴァイス」は次のように報じている。

「牛はヒンドゥー教徒にとって神聖な動物で、その尿や糞には恩恵が詰まっていると考えられている。同国の大臣たちも『牛の乳が黄色いのは金を含んでいるからだ』『牛の尿を飲んだら癌が治った』などと怪しげな主張をしている」

「しかしこの度、エア・インディア航空の乗客が牛のウンコを次のレベルへと

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ウェブ百科事典「ウィキペディア」はなぜこれほど世界で評価されているのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.50】

ウェブ百科事典「ウィキペディア」はなぜこれほど世界で評価されているのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.50】

2021年1月15日、オンライン百科事典「ウィキペディア」は設立20周年を迎えた。「誰でも編集可能なフリー百科事典」としてスタートしたウィキペディアは、世界最大にして、世界でもっとも読まれている百科事典として記念すべき日を祝ったのである。

ウィキペディアに掲載された記事の総数は世界数百言語で5500万を超え、しかも記事を書いたり編集したりしているのはすべてボランティアのアマチュアだ。ウィキペディ

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“新しい働き方”をもっと社会に浸透させるサービスを創りたい【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.49】

“新しい働き方”をもっと社会に浸透させるサービスを創りたい【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.49】

リモートアワーは、オンライン上でビジネスパートナーや顧客などとの「常時接続」を可能にするツールだ。利用者は、自分の“部屋”をオンライン上に設け、対応可能な時間を周囲に通知できる。

オンライン会議ツールが空きの会議室だとするならば、リモートアワーは“会いたい人”が常駐している部屋のようなものだ。いまでは多くの学生に対応する大学教授たちや、メイクアップ用品の販売店のように、顧客のために常駐する必要の

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「人間らしく生きられる働き方」ができる未来をどう実現すればいいのか?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.48】

「人間らしく生きられる働き方」ができる未来をどう実現すればいいのか?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.48】

スペイン政府は、パンデミック後に「週4日勤務(週32時間労働)」制を本格導入して経済再建を目指すと発表した。すでに企業に補助金を支給して、従業員の賃金はカットすることなく、勤務時間のみを削減する試験導入に踏み切っている。

こうしたスペインの取り組みは「人間らしい生き方」ができる未来を我々に示している。人間にとってもっとも限られた資源である「時間」を資本家の手から取り戻し、新たに生まれた時間をゆっ

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ピザの上のパイナップルが許せない? 人はなぜハワイアンピザに過剰反応するのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.47】

ピザの上のパイナップルが許せない? 人はなぜハワイアンピザに過剰反応するのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.47】

ピザの上のパイナップルの話となると、人はなぜかムキになる。嫌う者、好む者、どちらの反応も仰々しい。しかも、このピザの上のパイナップルを支持するか否かの議論に人は自ら進んで参入する。

このピザの上のパイナップル論争は、40年以上前からあったようだが、インターネットの出現により、事あるごとに論争の的になるようになってしまった。

ネット上での議論が異様なまでに白熱してしまったきっかけは、2017年に

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知らない人の名前がなんとなく「顔」でわかるのにはわけがある【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.46】

知らない人の名前がなんとなく「顔」でわかるのにはわけがある【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.46】

「人格と社会心理学ジャーナル」に掲載された論文は、社会が名前に対して持つ「イメージ」が、その名前の人物の「顔」に影響を与えることを示した。簡単に言うと、「私たちは自分の名前に似てくる」ということだ。

人々は、面識のない人物の証明写真を見せられても、その人物の名前を偶然以上の確率で当てることができる。

たとえば、クレールという人物の写真を見せられたとしよう。写真の下には、クレール、シャルロット、

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