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スーパー・らくだの渋滞レジ(短編小説;6200文字)
「1286円になります」
そう言いながら、アタシの右手は既に次のお客さんのバスケットを引き寄せていた。川が流れるように前のお客の支払いと次のお客の商品スキャン準備を平行して進めていかないと捌けない。
「……えーと、確か1円玉が6つぐらいあったような……」
大きめのがま口財布を開いて中身をかき分ける鳥山のお婆さんに、既にリズムは崩れかけていた。
でも、お年寄りの脳活性化のためには、時間がかか
有能なキミたちをどう活用するか?
先週、衝撃的な出来事があった。
山あいのゴルフ場でいつものようにグリーン上を右往左往した後、カートに戻ろうとした時のこと、
「あ、カラス!」
同行者が叫んだ。
黒い影がカートから飛び去って行く。
「何かくわえていった!」
急いで戻ると、カートに置いたバッグがひっくり返されている。
そのバッグはファスナーがついていたが、端の部分が3センチほど開いており、そこから嘴を入れたらしい。
── それはわかる
応援消費Ⅳ;富山新湊港の『ホタルイカ刺身』に黒部の『宇奈月ビール』モーツァルト仕込み
だいぶ間が空きましたが、今回は富山どうし……です。
先月(3月)終わりだったか、富山の新湊でホタルイカが豊漁、というニュースを見ました。それ以来、確かにどの店でもボイルホタルイカがよく売られています。酢味噌で食べると美味いですが、硬い目玉を除くのが面倒ですね。
富山を地盤とする魚屋系スーパーで、新湊港で揚がったホタルイカの刺身が出ていました。生ホタルイカは時折寿司屋でつまみますが、これは、さら
常套句『大暴れ』に「ゴジラじゃないんだから!」
「また、これだよ! ……ゴジラじゃないんだから!」
野球記事を読んでいた同居人が叫んだ。
「『大暴れ』って何? バット振り回して球場の照明でも叩き割ったのならともかくさあ……」
そういえば、大谷サンも頻繁に暴れ回るようですね。困ったものです……:
「『大暴れ』じゃなくて、『大活躍』でしょう!」
「ま、そうなんだけど……インパクト強めに書きたいのだろうね……」
「ホントの意味で球場で『大暴れ』
アートとタイパについて考えさせられたモノクロのハンガリー映画『ヴェルクマイスター・ハーモニー』(ネタバレ:ほぼなし)
今年の目標『月イチの劇場映画』達成のため(というわけでもないけれど)、復活したミニシアター・今池のナゴヤシネマ・ノイに行きました。
復活した直後でその日の朝にTVニュースでも話題になっていた先月はほぼ満席でしたが……
その熱が冷めたのか、あるいは掛けられる映画の個性によるものか、この日この時間は観客数10人ほどで……再びのピンチがやってくるのではないかと心配だ。
この日観たのはハンガリーのタル
再勉生活! 「I don't need your help」Baby sitter を見つけられなかった助教授は教室で学生がまだ写し終えていない板書を消した小学生の娘に言った
渡米して数か月が経った頃、私と妻は3歳と5歳の子供をアパートに置いて出かけたスーパーマーケットで、米国人の知り合いに会った。
「子供たちはどうしたの?」
「2人で家にいるよ」
「2人だけで?」
「ええ」
すると、知人は怖い顔で,
「It's against law(法律違反だ)」
と宣告した。
イリノイ州では12歳以下の子供だけを家に残すのは犯罪なのだそうだ。
「早く帰った方がいい。もし隣人が警察
再勉生活! 『詳細なカンニングペーパーを念入りに作っているうちに、試験中それが必要でなくなるほど、その内容が既に頭に入ってしまっている』というのは本当か?
のび太が試験の前日に一生懸命小さな字でカンニングペーパーを作っている。
それを見たドラえもん:
「のび太くーん、そんな苦労するよりも、ちゃんと勉強した方がよっぽど楽だと思うんだけど……」
ドラえもんは、ある意味正しく、ある意味では間違っている。
おそらくのび太は、明日の試験ではカンニングペーパーを見る必要がないほど、試験範囲の公式を暗記してしまっている。
でも、『カンニングペーパーを作る』という極
Beatlesが流れる居心地の良い喫茶店
個人経営の食料品店がどんどん減っています:
レストランや喫茶店も、気がつけばチェーン店ばかりになっていますね。
いずれも、仕入れなどのコストと効率など《量》の効果が大きいのでしょう。
あとは、チェーン店なら期待どうりの同じサービスが受けられるので『失敗がない』── だから、リスク回避の時代に好まれるからなのかもしれない。
名古屋は、かつては喫茶店の多い街でした。繁華街はもちろんのこと、住宅街に
再勉生活! 円安からの急変で『給料がどんどん減っていく』
昨年の終わり頃には、日銀の政策変更で円安が収まるのでは、というような予測記事も見られたけれど、それどころかNISAでも海外投信を買う人が多かったり、米国FRBも利下げに踏み切らないなどで、円売りドル買いの勢いが衰えず、34年ぶりという『歴史的円安』になっています。
本日は1ドル=154.75円までイキました。
では、その34年前(1990年春)は、どうだったのか?
下図は1990年代のドル円レー
買い物カゴと町内市場の時代
父が単身赴任、母は教師としてフルタイムで働き、祖母が高齢だったため、小学校低学年の頃からたびたび町内の市場へ買い物のお使いをさせられました。子供には大きなプラスチック・ストローで編んだ『買い物カゴ』を下げ、新聞広告の裏などに鉛筆で走り書きされた『リスト』に従って、野菜、肉、乾物などを買っていく。
この頃から『人間観察』が好きだったのでお使い自体はそれほど嫌ではなかったものの、この、いかにも『主婦用