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安心安全な消費者人生を送るために心掛けること

5月6日。
世間的にはゴールデンウイークの最終日。
時刻は19時19分。
母からLINEの着信がありました。

ご存知の方はおられるかもしれませんが
父を失くしてから
母は実家でひとり暮らし
をしております。

1月1日の能登半島地震のときも
富山県はかなり揺れましたので
僕が帰省している間の出来事でよかったと
ひとりのときに起きなくて
ある意味不幸中の幸いでよかったなぁ

思っていたのですが

やはり
そこそこの
高齢者のひとり暮らしは
想定内のことが
想定外に発生する


ということを
お話していきます。

その着信は
トイレの調子が芳しくなく

「業者を呼んでしまったあと」



の連絡でした。

スマホの検索で

「安い」「迅速」の謳い文句を信じ
そのまま依頼。


結果的に

高額請求されるに至ってしまった


という

「事後報告」


でした。

排水管等の工事明細



120万円!!!!!!!


やっちまったなぁ~



どう考えても
やられとるがな。


僕との電話の前後で
僕の弟にも連絡をし
その業者と交渉させていたみたいですが
(弟はこういった交渉ごとに
 非常に長けているので)

①「事前に」見積もりが出なかったこと

②電話でのやり取りで作業工程が出てこなかったこと

③トイレの交換の際にトイレのカタログなどがなく
 「上から2番目のランクのトイレ」といった
 価格提示・トイレの機能などの具体性に欠ける
 商品選択をさせられたこと

④母の身の安全を重視したこと

などにより
とりあえず工事を終わらせることを
認めざるを得ませんでした。


弟は全額
自分で支払うつもりでいたようです。


僕としては
錯誤に基づいて
意思表示を取り消すなどができないかと
考えていたのですが

訪問販売などと異なり
自ら修理を依頼していることや

言質も記載されている


「見積書提示し息子様(弟)とも
 お電話にて金額、 作業内容、支払い方法
 打ち合わせをし~」


書かれてしまっていることや

消しているのですが

この押印不要時代に
めちゃくちゃたくさん印鑑を
押印させられている
ところに

「意思があった」と
思われるような行為が
こちらにもあったこともあり
あまりにも
不利だと思っていたのです。


とりあえず
別件で帰省する用事もあったので
5月8日に早々に帰省。

そしてトイレ工事に掛かる
諸々の契約書等を
見ることになりました。


高すぎるトイレ本体代

まだありました。

そうです。

トイレ本体とその周辺の代金。



総額23万円。


こちらは当日に
ATMが閉まるギリギリの時間に
おろしに行って支払い済みでした...。

つまるところ
トイレの工事に
全部で

143万円です。



なんでやねん。



そもそも
母はトイレの交換じゃなく
修理を望んでいた
はずであって

そこからなぜか

トイレ本体の交換に
ハナシが飛び



挙句の果てに

排管の修理にまで
事態が大事になっていること

がおかしい。


僕もこのような仕事をしているので
高齢者への
悪質な消費者被害の注意喚起なども
やっているわけですが


いざ自分の立場となると
頭の回転が鈍ってしまっていましたが


もうこりゃやるしかないわけです。


『クーリングオフ』





そのやり方は知ってましたが
公的機関を巻き込んでやろうと
5月9日に市役所内の
消費生活センターへ相談に行きました。

僕の相談内容は

①母の書類への押印や
 息子の了解といった言質を
 取られていても
 クーリングオフが可能か否か

②120万円の工事代は
 あまりにも法外であるため
 支払いを拒否したいが
 一連の流れ
 (工事そのものに一旦YESと言ってしまったこと)
 からそれは可能か否か

③支払い済みの23万円は
 最悪諦めても構わないこと

④支払いを拒否することで
 「一人暮らしの」母への
 電話や自宅への
 「報復行為」とも取れる
 心配ごとは発生しないか。

結果的に可能でした。



その場で
ハガキにクーリングオフの意向を書き連ね
特定記録郵便で出すことにしました。

驚いたことにこの業者。


クレーム多発業者として
消費生活センターがマークしている
極めて黒に近い
グレーな会社とのことでした。


センターからの
地域への注意が
該当会社への
「営業妨害」となりかねないことから
手を出せないでいるようなことを
仰っていました。

ひとまず経緯としては
以上の内容が
ここ数日で発生しておりましたことを
報告と備忘録として
明記しておきます。

まだ話は続きます。



5月9日午前中のうちに
郵便局から送った
特定記録郵便は

翌10日の午前中には
先方に到着していました。



この特定記録も
正直
ちゃんと先方の手元に届くのか
一抹の不安がありました。

最初にその業者を調べたときに
その住所が
「バーチャルオフィス」
もしくは
「レンタルオフィス」
であり
連絡先電話番号も
携帯しか記載されていないため
僕自身最初から

実体の不明な会社としての
認識をもっていたため


この旨も
消費生活センターの担当者には
お伝えしていたのですが
到着したことで

第一関門は突破です。


 バーチャルオフィスや
 レンタルオフィスが
 怪しいという決めつけではなく
 実家は富山県の
 東側の地域にあるにもかかわらず
 来た業者の名刺が石川県金沢市。

 実家付近に支店を構えていたとしても
 聞いたこともない会社。
 
 ちなみに交換のための
 新品トイレも
 「倉庫に取りに行く」
 と言っていたらしく
 それも母が23万円を
 ATMに用立てに行った
 数十分で
 トイレを持って戻ってきたことが
 実家の地理的要件から考えても
 かなり不審。

 
 この点僕は
 「倉庫」とは
 家電量販店に
 トイレを買いに行った
ことと
 思っています。

特定記録が届いた20分後に
母のスマホに
施行担当者から入電。

消費者センターからは
電話には出なくて構わない旨
聞いていたので
出なかったのですが

その10分後に
消費者センターから入電。

「半額の60万でもいいから
 払うように言って欲しい。」
「30万円でもいいから  
 払うように言って欲しい。」


と連絡があったとのことでした。


クーリングオフしているということは


本来は
支払い済みの
お金を返してもらうことと
請求されている料金は
支払いを拒否するということ。


こちらとしては
仮に
不要かつ高額であったとしても
トイレの交換をしてもらった部分に関しては
返金してもらうことまでは
求めない
ことにしました。



その部分は
目に見えて
工事は完了してますからね。



排管部分は
実際にやったかどうかも不明ですし
センターの方も
工事はしていない可能性が高い
と仰っていました。


実際
例の請求書の項目も
詳しい友人に聞いたところ
作業項目の書き方が
スキルを疑うようなレベルであり
料金も総じて
高すぎる判断をしてくれたので
120万円を支払わないことだけは
死守しようと考えています。

5月13日現在で
この件の着地点が
どのようになるのかが
今ひとつわかっていないため
引き続き随時確認していきますが

とはいえ
母の行動にも
落ち度はあると思っています。

後から冷静になれば
その点は理解していましたが。

①修理目的であったはずなのに
 トイレの交換を
 すべきであったのかの
 判断の是非
 (実家にはもうひとつトイレがあるため
  特に急ぐ理由はなかったはず)

②事前に
 書面での工事の見積もりを取ったかが曖昧

③先方が着手してから
 僕らに連絡してきても
 ある意味
 本来であれば
 「時すでに遅し」であること

亡くなった父のデザインで建築された自宅は
家電製品の一切を
パナソニック製品で統一する
こだわりがあったにもかかわらず


「工事をしなければならない」
という急に発生した
イベントで
パニックになっていたのでしょう。


他社製のトイレを導入することになってしまい
事後この部分が
一番後悔の元になっていました。


『父の想いを踏みにじってしまった』


と。

でも実際に
「高齢者を騙す人がいるかもしれない」
ということが
わかっていたとしても
いざそのような場面に遭遇すると
いろんなことが
頭から抜けてしまうのでしょうね。


トイレのみならず
お風呂やキッチン
外壁や屋根
バリアフリー仕様への増改築など
自宅にまつわることに関しては
たくさんの業者が存在し
ある程度の費用が掛かります。

ですが
そのようなときには

落ち着いて
冷静に自問自答します。



それが本当に
必要なものなのか

 高いお金を出して安いモノやサービスを
 買うことがないように。

依頼する業者は
適切かどうか

 業者の選択に関しては
 自治体と連携している業者が
 必ず存在し
 その業者経由で依頼することが
 費用的にも安心度的にも群を抜いています。

相談できる人が
おられるのであれば
ひとりで決めないこと  

 もしかすると
 認知症を疑われたくなく
 ひとりで判断し
 ひとりで決断する
ことも
 あるでしょう。
 理解できます。
 それでも
 情報の入手の手順を
 少し間違うことにより
 思わぬ大失態を招くこととなり
 逆にその判断と決断に疑い
を掛けられます。

 ひとりで決めることは素晴らしいこと。
 しかしその「答え合わせ」ができる人を
 捕まえておいてください。


あとは
もし
「おかしいな」
とか
「心配だな」
と思うことがあれば
市役所などの相談できる場所に
すぐに相談に行ってください。



実際今回も相談は無料。
クーリングオフのハガキも
その場で書かせていただいたため
センターに頂戴しました。

実質相談に掛かった費用は
特定記録郵便代の160円のみです。

自分ひとりで行動し
判断と決断をしていくことは
何歳になっても
諦めたくないことですが

そのために
なにかに違和感を感じ
自分の人生に
不利益が起こるようであれば
相談と連絡は必ずするべきです。


以下に
このような学びをまとめた記事を
置いておきます。

是非ともご覧ください。







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