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30
10代から書いてきた詩です。 のんびりやっていきたい思いますのでよろしくお願いいたします。
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記事一覧

詩30 記念日

詩30 記念日

いつまでも
一緒にいられたら
どんなにいい事か

別れを伝えなければ
いけないのに
今日だけは
悲しい顔は見たくない

これでいいんだろうか
本当は 本当は

手紙には
今日のこと
こうなってしまった事
全てを書き記し
ケーキといっしょに
あなたにわたします

私からの
最初で最後の
ハッピーバースデー

詩29 道

詩29 道

孤 独 に な ろ う

孤 独 に 身 を 染 め よ う

孤 独 に 触 れ よ う

孤 独 を 感 じ

孤 独 の 声 を 体 で 聞 き

孤 独 の 心 を 身 に つ け よ う

孤 独 の 悲 哀 は

敬 愛 へ の 道 の り で あ る

詩28 望の頂から

詩28 望の頂から

桜の花が咲く頃
僕は生まれてこない

僕が生まれて来るときは
寒くて辛くて悲しいとき

あなたが気がつかなければ
ぼくは生まれてこれない

あなたが気がついたとき
僕は生まれ
涙が消えたとき
僕は消えて逝く

最後ぐらいは気づいてほしいなぁ

詩27 道

詩27 道

涙で霞むあの日の記憶

言葉一つで始まりを告げ
百の言葉で終わりを告げた

骸を抱いて生きる意味を探す
夢に抱かれながら生きる道を探す

明日の意味と明日の道を
重ね合わせた希望の道

詩26 混命

詩26 混命

雨が降り
水に落ちて
川となり
生死を告げる
大海となる

日が昇り
光の中で
雲となり
死生を求める
大空となる

大地を鳴らし
根を張れば
誇りの群れが
風を飛び
始まりを告げる
骸となる

多くの雨と骸は
多くの始まりを
大きな雲と群は
大きな誇りの根を

風に最後がつけば
終わりを告げる
骸となる 

詩25 戦

詩25 戦

傷だらけの想いを隠し
階段を昇る戦士

痣だらけの心を臆し
階段を降る戦士

傷を恐れ
階段を昇る
追われ人

痣を恐れ
階段を降る
追われ人

恐れに追われ
昇る想いに降る心

臆する勇気は掲げる為に
隠した涙は捧げる為に

傷と痣を胸に刻み
守れる戦士となれ

詩24 双生の星

詩24 双生の星

また来るこれからに
歌を詠おう
さようならを含んだ
朝日に名をさずかろう 

これから来るまたに
歌を詠おう
迷いを含んだ雲に
雨をさずかろう

これまで来たまたに
名を詠おう
忘却を包んだ風に
記憶をさずかろう

また来たこれまでに
名を刻もう
闇夜を包んだ空に
双音の涙をさずけよう

詩23 音色

詩23 音色

不思議なものだ
笛の音が聞こえる
今みた空を
思い出させようと

不思議なことだ
笛の音が奏でる
今まで空を
忘れさせようと

幾重にも連なる空

初めて見た空は
どれだったろうか
忘れまいと決めた空は
何処へいったのだろうか

今見ている空が
初めて見た空だと
伝わるように

決めた空の下
私は笛を吹く

不思議な音色よ
ものごとを空へ

詩22 念

詩22 念

こ こ か ら 先 は
霊 魂 集 い し
悲 哀 の 村

怒 り 哀 し む
恨 み 魂
泣 き 悲 し む
羨 み 魂

理 の 外 で夢 を 見 る
心 宿 り し望 郷 の 声

詩21 不変

詩21 不変

編まねく暦の中
哀し泣きに嬉し泣き
人差し指に誓った未来と
遠退けと願った過去

叶わぬ夢に希望を抱いた哀しき瞳
叶いし夢に最幸を抱いた嬉しき瞳
        
二千を記した未来
二千を残した過去

哀しき涙を刻んだ未来は
叶わぬ希望の地へ
嬉しき涙を伝えた過去は
叶いし望郷の空へ
        
二千を刻み記した
数多を繋ぐ生命と絶命
二千を伝え残した
悲痛

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詩20 認

詩20 認

蟲 達 に 身 を 映 し
心 を 知 る

川 の 流 れ に 身 を 映 し
命 の 流 れ を 知 る

雨 の 落 ち る 姿 に身 を 映 し
悲 し さ を 知 る

人 々 に 身 を 映 し
貪 欲 と 傲 慢 さ を 知 る

自 身 に 身 を 映 し
未 熟 さ を 知 る

詩19 月

詩19 月

酒を酌み
寄り添う月に
杯を交わす

昨日も闇を晴らし
今日も私を照らす
救われた日々に
願いの日々

いままでにありがとうを
これからに願いをかけ
共に在る事に乾杯を

逢えぬ闇夜は
希望の闇へ
またに繋がる明日へと

詩18 子

詩18 子

涙を流せばいい
汗を流せばいい
踊る草木を見て
植えればいい
優雅にそびえ立て
土の子らよ

踏ん張ればいい
耐え凌げばいい
立ち向かう勇気が
芽生えればいい
挫けた心を捨てるな
風の子らよ

砕け散ればいい
面を割ればいい
無力が降る夜の下で
膝をつけばいい
背負えぬ責任を拾う
空の子らよ

再会を感じればいい
許しを告げればいい
死の恐怖を拭う命の下で

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詩17 衆

詩17 衆

群れてもの言う盲信者
数鳴らし真理は舞い散り言は逝く

拾う言も儚く
救える信もない

見える数に見えぬ信
聞こえる言に聞こえぬ真

聞こえぬふりする臆病者
聞こえるふりする愚か者

数を払い除ける勇気あるならば
識者の数と言となれ

二つのしんと歩むならば
数多を紡ぐ命の導となれ

願わくは
大衆の頂に真を照らし
理の宝珠を授ける亡者となれ