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映画「PERFECT DAYS」
カンヌ映画祭で役所広司が主演男優賞を受賞した映画である。それを理由に鑑賞した。監督はビム・ベンダース。最近は映画をAmazon PrimeやApple TVでタブレットでみることが多いのだが、今回は映画館で見た。見たのは2月中旬、場所は渋谷でみた。
第一印象は「散文詩のように美しい作品」である。映画の舞台は東京・渋谷であって、公衆トイレの清掃員:平山の生活ルーチーンを描いている。すなわち、毎
「万事快調<オールグリーンズ>」波木銅 文藝春秋 2021/7、ポップでアングラ。女子高生が大麻を育てる話として紹介されていることが多いが、閉塞感たっぷりな高校生活や田舎を抜け出すためにもがく、痛々しい青春小説にみえる。決して賛成できる所業じゃないけど、読後は彼女らが愛おしい。
Goodbye Happiness/宇多田ヒカル(2010/11)
最近、Youtube「ほんタメ」をよく見ている。MCはたくみとあかりん、こと齊藤明里。あかりんの読書量がすごいんだが、本の紹介も上手でひきこまれる。読みたくなってしまう、というわけで図書館に行ってあかりんの勧める本を見つけると借りている。
「ひきなみ」著:千早 茜、角川書店、2021/4 は、そんな小説の一つ。主人公は女性で少女の時に両親の都合で瀬戸内海の小島に移り、友人を得る。ある事件のあ
映画「ベル・エポックでもう一度」
映画「ベル・エポックでもう一度」をみた。フランス映画だ。フランスというだけで、おしゃれ感があるが、実際におしゃれな映画である。
映画を見たきっかけは多部未華子主演ドラマ「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」から「シラノ・ド・ベルジュラック」を調べていたら、ベル・エポックという語呂の良い単語がでてきたので、さらに調べていたらこの映画にたどり着いた。Wikipediaによるとベル・エポ
映画「15年後のラブソング」
映画「15年後のラブソング」を見た。主演女優はローズ・バーン。何だか意味のわからない邦題だが、原題は「Juliet, Naked」。原題の方が内容に寄り添う良い題名だが、このフレーズを日本語字幕では「裸のジュリエット」と訳している。このタイトルでは、女の人の裸がでてくる映画みたいで、確かに具合が悪い。
題名はともかく、ストーリーは良い映画だった。決してスペクタルなシーンがあるわけでも、深く感
さよならの今日に/あいみょん(2020/2)
あいみょんを知ったのはnews zeroをエンディングで「さよならの今日に」が流れたのをきいたのが初めてだ。もちろん「マリーゴールド」は知っていたし、TVなどでその曲の断片を耳にしたりしていたと思う。だけども、”あいみょん”という名前がなんとなくふざけた感じをうけて、食わず嫌いでいた。
だから、news zeroで「さよならの今日に」を聞いた時は、すごく損をした気になった。もっと、早く聴けば