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特別支援教育

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#特別支援教育

#27 特別支援学級における交流及び共同学習〜実践ベースから〜

#27 特別支援学級における交流及び共同学習〜実践ベースから〜

 特別支援学級では、交流及び共同学習として通常学級生徒と一緒に学習する機会が少なからず設定されています。

 文部科学省の「交流及び共同学習ガイド」では、交流及び共同学習の意義や目的について、本冊子の冒頭で

 と説明しており、インクルーシブ教育の理念の実現に向けた取り組みの1つでもあります。

 交流及び共同学習は、基本的な方向性は同じであっても、取り組みの程度や内容が学校によって様々です。

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#19 特別支援教育:卒業後の雇用①(特例子会社)

#19 特別支援教育:卒業後の雇用①(特例子会社)

現在、障害者雇用についての理解を深めるため、インターネット上の情報を収集しています。

卒業後の進路を考えていく上で、多様な視点をもっておく事は非常に重要です。

雇用については厚生労働省が管轄する分野のため、自身理解が及んでいない部分もあります。
そのような溝を少しでも深めていきたいと考えての投稿です。

今回は特例子会社についてリサーチをしました。

特例子会社1.特例子会社の概要

障害者の

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#17 特別支援教育と研修、目指すきっかけ

#17 特別支援教育と研修、目指すきっかけ

教員人生を歩む前までの私は、どの校種の教員になるかが定まっていませんでした。
ただ、教員という仕事への意義は感じており、広く社会貢献的な側面を有する仕事に就きたいという考えから、教職課程に進みました。

思い返せば、教員としての出発前から校種への拘りはなく、経験を積む中で少しずつ「何の教育」への焦点が絞られていったものです。

これまでの学び

私自身の特別支援教育への学びを振り返っていくと、

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#11 場面緘黙 ~図書館での偶然の出会い~

#11 場面緘黙 ~図書館での偶然の出会い~

本記事は、図書館を利用する中で面白い本を見つけ、借りてみることにしたのがきっかけです。

本書では、場面緘黙の定義から、場面緘黙支援に必要な知識や具体例などが記載されており、現場で指導にあたる立場としても非常に学びあるものでした。

本書では「幼稚園や学校」というキーワードを使っており、初見では「幼稚園も学校では?」と思ったのですが、これは場面緘黙の発症年齢が「2~5歳頃」が多いことから、あえて分

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#6 就学相談に迷ったなら

#6 就学相談に迷ったなら

保育園や公民館の掲示板等に貼られている「就学相談の案内」

これは平たく言うと、
「学校生活を送っていく上で心配な点がある場合に相談するところ」
といったものです。

多くの場合、何かしらの病気や障害がある、またはその可能性がある事から相談に行く、それか子供を近くで見ている人からの勧めで行くといったパターンなのかなと思われます。

就学相談に関して思うのは、

相談した方が良いか迷うなら行くべき

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#12 特別支援学級(知的障害)のアウトライン

#12 特別支援学級(知的障害)のアウトライン

はじめに

近年、特別支援学級は在籍者数・学級数ともに急速に増加しており、特別支援における専門的知識をもつ人が不足している事が課題とされています。

筆者自身も特別支援教育における専門性向上に努めており、その一環としての本記事執筆となります。

そもそも特別支援学級とは何か、という点に関してはこの記事では述べませんが、主に公開されているデータや情報を示す中で、特別支援学級のアウトラインが少しでも見

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#10 学校教育におけるABA(応用行動分析)的アプローチの検討① ~応用行動分析を知る

#10 学校教育におけるABA(応用行動分析)的アプローチの検討① ~応用行動分析を知る

本記事は、応用行動分析(以下、ABAと記述)への知見がない筆者が、ABAの概要を知るとともに、特別支援教育におけるABAの活用を検討していく過程を記述したものになります。
そのため、理解が不十分な点があること、記事の中で加筆・修正が行われることがある点を予めご了承ください。

はじめに

最近、ABAについて知る機会があり、そこでABAに対して興味をもちました。
「行動分析」という言葉を聞いて、当

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