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公立中学教員。2023年度より放送大学大学院文化科学研究科に在籍(全科生)。 大学院、…

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公立中学教員。2023年度より放送大学大学院文化科学研究科に在籍(全科生)。 大学院、自分の子供に伝えたいこと、専門分野等について投稿しています。 ターゲットは、大学院、学校教育、教育におけるICT活用、初等中等教育、特別支援教育、生涯学習、家庭教育。

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    放送大学大学院の授業から試験、入学理由まで。

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#33 大学に訪問して

 先日、大学でお世話になった先生に現状報告と修士論文についての助言を頂きに行きました。 当初は1時間程度のお話ができればと考えていたのですが、話したい事が多すぎて、気づいたら2時間半も話をしていました。 在学生でもないのに、これだけのお時間を取らせてしまった事は大変恐縮ではあります。しかし、非常に有意義な時間を送らせていただく事ができました。 いや、いくらでも時間があるなら、2時間半どころか、1日かけても足りないくらい…というのはここだけの話です。  もう随分と前に大学を卒

    • #32 北野生涯教育振興会〜中間報告〜

       先日、北野生涯教育振興会の中間報告書の提出が終わりました。 奨学生の応募をする前までは4000字程度の報告書なんて書けるのかと不安でしたが、実際はそれほど書く内容に困る事は感じませんでした。 というよりも、この1年で文章を書くという事に対して、随分と慣れてきたなと感じます。  中間報告では特に学んだ事として、放送大学大学院を通して様々な人がいる事、また研究に取り組むという事がどれだけ難しい事かを中心に書きました。 放送大学大学院には、パンフレットで書いてある事以上に、本当

      • #31 漠然とした、しかし着実に

         修士論文を書いている傍ら、考えている事があります。 その前に、まず修士号を取る事に、どのような意味があるのかという点です。 知る事や、新たな知見を手にする事が好きである事もそうですが、研究の方法を学ぶ事、次のステップに繋げていく事にあります。 それは、ひいては博士後期課程への進学、高等教育機関へのキャリアチェンジというものに繋がっていきます。  私が現職の公立学校教員となろうとした理由は、とにかくまずは現場の事を理解しようという理由でした。 勿論、学生時代から学習ボランテ

        • #30 大学院1年目が終わりに近づき

           久しぶりの投稿です。  大学院に入学してから、1年が経とうとしています。 結論から言うと、この1年間、本当に困難だらけでした。  研究のテーマや方法がある程度は定まった状態でスタートした大学院生活でしたが、いざ研究を始めるとなると、本当に上手くいかない事だらけです。 研究テーマを深堀りしていくほど、「いや、これはどうなのだろう(これを以て自身が他者に説明したとは言えないのでは。根拠としてこの文献を以て説明するだけでは不足しているのでは。)」といった事が沢山出てきてしまい

        #33 大学に訪問して

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          #29 放送大学大学院〜奨学金について〜

           この度、北野生涯教育振興会より、修士全科生給付型奨学金の決定通知がきました。 非常に嬉しい気持ちと、自身の研究に対する責任の大きさを感じるものです。 私自身、現在も大学の奨学金を返済しながら生活している身であり、今回の給付型奨学金の決定で研究意欲がより向上しました。  さて、本記事の本題についてですが、 放送大学HPの「奨学金制度について」では、「日本学生支援機構」と「北野生涯教育振興会」の2団体が紹介されています。  日本学生支援機構の奨学金は主に「第一種」「第二種」

          #29 放送大学大学院〜奨学金について〜

          #28 心理検査に関する疑問

           中学校の就学相談の資料として用いられる心理検査にはWISC-IVが用いられることが多いです。 しかし、WISC-IVは適用年齢が5〜16歳程度となっており、児童によっては計測ができない場合があります。 その場合、ビネー式やK式といった適用年齢がより低いものが用いられることもあります。 これらの検査は数値的な結果だけでなく、所見が記載されており、総合的に判断されるものです。  しかしながら、心理検査の結果だけで児童の能力を知ることは難しいです。 例えば、ある児童AがWISC

          #28 心理検査に関する疑問

          #27 特別支援学級における交流及び共同学習〜実践ベースから〜

           特別支援学級では、交流及び共同学習として通常学級生徒と一緒に学習する機会が少なからず設定されています。  文部科学省の「交流及び共同学習ガイド」では、交流及び共同学習の意義や目的について、本冊子の冒頭で  と説明しており、インクルーシブ教育の理念の実現に向けた取り組みの1つでもあります。  交流及び共同学習は、基本的な方向性は同じであっても、取り組みの程度や内容が学校によって様々です。 それは、仮に同じ自治体の隣接する学校であっても、取り組み方は全く異なるもので、学校

          #27 特別支援学級における交流及び共同学習〜実践ベースから〜

          #26 「障害受容」から「自己理解」へ

           本記事は、先日の記事「#24 「障害受容」というテーマ」を掘り下げた内容となります。    ある方と、「障害受容」というテーマについて話をしたときのことです。 「現在は「障害受容」というワードが使われなくなりつつある」という言葉を聞いて、ハッとし、自身の理解が不十分だったことを痛感しました。 「障害受容」という言葉は確かに世間一般ではよく用いられるものですが、突き詰めていけば「自己理解」であり、「受容」という言葉には「受け入れるべきもの」というニュアンスも含まれるものです

          #26 「障害受容」から「自己理解」へ

          #25 特別支援学校高等部(知的)の入試問題を比較してみる

           タイトルの通り、今回は4都道府県の教育委員会に公開される入試問題から、特別支援学校高等部において求められる能力を分析します。 (内容に関しては基本的に知的障害特別支援学校高等部になります)  また、本記事は以下の記事にある入試問題について、掘り下げた内容となります。 1 東京都  東京都では、特別支援教育の普通教育を施す「普通科」の他に、職業教育を専門とする「就業技術科」「職能開発科」があります。 この職業教育を専門とする科の入試問題は「適性検査」として公開がされていま

          #25 特別支援学校高等部(知的)の入試問題を比較してみる

          #24 「障害受容」というテーマ

          「私は、周りの人とちがう」 「私は、周りとちがって◯◯ができない」 「私は、私の周りの人と同じような(能力の低い)人間ではない」   自己理解をする上で、そのような思いをもつに至る人は一定数いるものであると思います。 私たちは何かと比べ、その類似点や相違点を考える中で自己や他者を理解していくものです。 建設的で、肯定的な考え方もあれば、否定的なものもあり、しばしば悩みとして表出することもあります。  自分が受け入れたくない、受け入れられない現実に対し、人は様々な方法で

          #24 「障害受容」というテーマ

          #23 大学院入学から1ヶ月が経過して

          放送大学大学院に入学してから1ヶ月が経ちました。 本記事では、この1ヶ月で起こった思考の変化、行動について書いていきます。 大学院生の立場を利用した情報収集 大学院に入学する前は実現不可能だったというものではありませんが、「私は研究を行う立場だ。」という意識は確かにもつようになりました。 その中で起こしたアクションとしては、 ・学会への入会 ・関連機関へのインタビュー ・文献リサーチの手段の多様化 などが挙げられます。 学会自体はこれまでも教育に関連する学会に入会

          #23 大学院入学から1ヶ月が経過して

          #22 専修免許状の取得について

          以前、放送大学大学院にて所定単位を修得し、専修免許状を取得しました。 私は現在、小学校一種、中学校専修、高等学校一種、特別支援学校二種(知的・肢体・視覚・聴覚)の免許状を所有しています。 様々な大学や大学院で教育職員免許状の取得に必要な単位を取ることが可能ですが、私の場合、中学校教諭専修免許状と特別支援学校教諭二種免許状については「教育職員検定」による方法で取得しました(下図)。 なお、小学校・中学校・高等学校の一種免許状は、学部時代に教員養成過程を通して取得しています。

          #22 専修免許状の取得について

          #21 放送大学大学院〜オリエンテーションを終えて〜

          放送大学大学院のオリエンテーションを受けてきました。 午前は全体のオリエンテーション、午後は個別での自己紹介等となっており、ともにオンラインによる実施。 指導担当教員は言うまでもなくですが、ゼミ生の方々についても専門分野に特化した一流の方々ばかりで、私自身恐れ多い気持ちになりました。 全体のガイダンスでは、主なところで ・大学とは異なり、学生は研究者としての意識をもつこと ・常に時間を意識して、研究に着手すること ・研究の新規性、独創性を大切にすること ・指導担当教員等

          #21 放送大学大学院〜オリエンテーションを終えて〜

          #20 放送大学大学院「アカデミック・スキルズ」を受講して

          本日より、放送大学のオンライン授業が受講可能となりました。 今年度より修士全科生として入学し、今期はオンライン授業で「アカデミック・スキルズ」を履修しています。 アカデミック・スキルズは1単位の科目となっており、全8回の構成。 シラバスは放送大学HPで確認できますが、第1〜6回は動画視聴と小テスト、7〜8回はレポート課題となっており、レポート課題は指導教員による評価となっています。 1〜6回の講義を通して感じたことは、自身が研究を進めていくための方法と技術が不足している

          #20 放送大学大学院「アカデミック・スキルズ」を受講して

          #19 特別支援教育:卒業後の雇用①(特例子会社)

          現在、障害者雇用についての理解を深めるため、インターネット上の情報を収集しています。 卒業後の進路を考えていく上で、多様な視点をもっておく事は非常に重要です。 雇用については厚生労働省が管轄する分野のため、自身理解が及んでいない部分もあります。 そのような溝を少しでも深めていきたいと考えての投稿です。 今回は特例子会社についてリサーチをしました。 特例子会社1.特例子会社の概要 障害者の雇用に特別な配慮をし、障害者の雇用促進のために設置される、厚生労働省が認可する会

          #19 特別支援教育:卒業後の雇用①(特例子会社)

          #18 【特別支援】中学校を卒業後の進路

          進路を考える上で最も意識する点は、 「本人がそこで学ぶ事で、何を得て、卒業後にどのような道に進めるか」 に尽きます。 高卒、大卒資格を得るにしても、高卒資格によって本人が自立できるか、といった視点は非常に重要です。 後にも記載する通り、特別支援学校高等部を卒業する事でその先の進学が制限されるという事はありません(仮にそのような事があれば、それは明確な障害者差別です)。 また何より、資格だけでは働いてはいけません。何を学び、何ができるかという事は切り離せないものです。 特別

          #18 【特別支援】中学校を卒業後の進路