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人が苦手な大学生と心が折れた社会人の話

「どうも」  ただいま、と言うには馴れ馴れしすぎる。お邪魔します、と言うには他人行儀だ。だから私はそう言って、従姉妹と同居するマンションの一室に帰ってきた。  当…

seizansou
2年前
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人を殺してはいけない理由を考える

「なぜ人を殺してはいけないの?」という問いに対して、「厳しく禁止しておかないと社会が不安定になるから」という答えはどうだろうか? 他人を殺しても咎められない社会…

seizansou
5か月前

疲れない歩き方

へその下辺りが前から引っ張られるような意識を持つ。 上半身が前に引っ張られるので、体が倒れないように脚を出して支える。 引っ張られて前に倒れようとする上半身を、右…

seizansou
1年前

LGBTという概念自身が、型にはめようとしていないか?

「男で無いなら女である」「女で無いなら男である」「どちらでも無いならXジェンダーである」という、ガチッと枠にはめようとする考え自体がなんか違うのでは無いか? お…

seizansou
1年前
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メディアの偏向報道の理由:客商売だから

メディアの報道が偏るのは、お客様の満足度を高めるためではないか。 メディアは基本的に営利企業である。 お金になる様な仕事をしないと、その企業は潰れてしまう。 だか…

seizansou
1年前
5

夏休み

学校に行く用事もない 家にいたら追い出される 遊ぶ友達もいない 田んぼを歩き 川面を見つめ 木々に混じる 親が出かけたら 家に置いてある本を漁る 楽しかったのかはわ…

seizansou
1年前

慣れないことをする 初めてのことをする このやり方で良かったんだろうか 違うやり方があったんじゃないか 間違っていないか 迷惑をかけていないか 自分が愚かに見えるん…

seizansou
2年前
1

理解

全ての理解の根底には 体験だけがある 体験的に納得したことだけが 理解のパーツに用いられる 体験的に納得したことを繋げて 理解をする そうして得た理解を繋げて 別の理…

seizansou
2年前
1

ピエロ

私を笑え 私を笑え さあほらどうした いいから笑え なぜお前は笑わない そうかお前私を馬鹿にしているな 俺は笑われているんじゃない 笑わせているんだ いいから笑え さあ…

seizansou
2年前
1

何かを得たとき どこかから奪っている 何かを与えられたとき どこかから奪われている 誰も不幸には見えないとき 不幸な人は巧妙に隠されている 周りの皆がいつも笑顔の…

seizansou
2年前

平行線

男は男こそが人間だという 女は女こそが人間だという 男は女のことがわからない 女は男のことがわからない 父は母の苦労がわからない 母は父の苦労がわからない 父は母の生…

seizansou
2年前
1

あなたはすべての人に愛される あなたの未来は希望に包まれている あなたの名誉は語り継がれる あなたはすべての人に疎まれる あなたの未来は絶望で満たされている あなた…

seizansou
2年前

あちらこちらに空蝉のこして 穢して歩くこの現し身 日差しに焼かれて声張り上げて 止まり木探すこの夏の世

seizansou
2年前

予定

立てる目指す修正する 立てる目指す修正する たまに休む 立てる目指す修正する 立てる目指す修正する 小さなものから大きなものまで 毎日いくつもぐるぐる回す

seizansou
2年前

意気地

心に一本立てた柱 折れず曲がらずぶれもせず それを目指して補強して 明けても暮れても補強して 堅くしたはずの柱は 堅すぎたゆえに全てを受けとめ 音を立ててくずおれた …

seizansou
2年前

ミャクミャク様の歌

清き流れに生まれ出る そのお体や美しき 脈打つみたまの気高きを 命脈をもって崇め奉る さりとては穢れをはらいたまえ さりとては病をはらいたまえ そのむつましきしょ…

seizansou
2年前
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人が苦手な大学生と心が折れた社会人の話

「どうも」
 ただいま、と言うには馴れ馴れしすぎる。お邪魔します、と言うには他人行儀だ。だから私はそう言って、従姉妹と同居するマンションの一室に帰ってきた。
 当たり前のように従姉妹はいない。社会人二年目の彼女は、いつも日付が変わる頃に帰ってくる。
 大学から帰ってきた私は、講義用のノートや筆記具が入ったバッグをテーブルに置いて、シンクに向かう。洗っておいたコップを手に取り、水道水で満たして喉に流

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人を殺してはいけない理由を考える

「なぜ人を殺してはいけないの?」という問いに対して、「厳しく禁止しておかないと社会が不安定になるから」という答えはどうだろうか?
他人を殺しても咎められない社会では、「自分は殺されるかもしれない」という可能性がそこそこ起こりえることとして、いつも頭に存在することになる。
「相手の機嫌を損ねたら殺しにかかってくるかもしれない」「外を出歩いていたら気まぐれに殺されるかもしれない」「家で寝ていたら殺しに

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疲れない歩き方

へその下辺りが前から引っ張られるような意識を持つ。
上半身が前に引っ張られるので、体が倒れないように脚を出して支える。
引っ張られて前に倒れようとする上半身を、右脚、左足と順番に支える。
へその下が引っ張られるといっても、後ろにのけぞるような姿勢にならない。
僅かに前傾する。ただし顎を出してはならない。顎を出すと、脚を突いたときに頭にかかる下方向の衝撃を、背中側の筋肉で支える必要があり、筋肉に負担

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LGBTという概念自身が、型にはめようとしていないか?

「男で無いなら女である」「女で無いなら男である」「どちらでも無いならXジェンダーである」という、ガチッと枠にはめようとする考え自体がなんか違うのでは無いか?

おそらく、男性の遺伝子を持っていると多くみられる傾向がある性質(好み、認知の傾向など)を男性的と人間は感じ、女性の遺伝子を持っていると多くみられる傾向がある性質を女性的と感じるのではないか?

とはいえ、それはあくまで傾向でしかなく、男性が

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メディアの偏向報道の理由:客商売だから

メディアの報道が偏るのは、お客様の満足度を高めるためではないか。

メディアは基本的に営利企業である。
お金になる様な仕事をしないと、その企業は潰れてしまう。
だからメディアはお金を出して貰える様な報道に偏る。

メディアの首根っこを掴んでいるのは、メディアにお金を出す一般の人達である。
メディアは一般の人達の中でも、自分達にお金を出してくれる人達にできるだけ刺さるような報道をする。
そうしないと

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夏休み

学校に行く用事もない
家にいたら追い出される
遊ぶ友達もいない

田んぼを歩き
川面を見つめ
木々に混じる

親が出かけたら
家に置いてある本を漁る

楽しかったのかはわからないが
人間に邪魔をされなかったのは気楽だった

慣れないことをする
初めてのことをする

このやり方で良かったんだろうか
違うやり方があったんじゃないか
間違っていないか
迷惑をかけていないか
自分が愚かに見えるんじゃないか
そういう不安で憂鬱になる

その憂鬱さこそ
自分を成長させる
私にはそういう信仰がある

理解

全ての理解の根底には
体験だけがある
体験的に納得したことだけが
理解のパーツに用いられる
体験的に納得したことを繋げて
理解をする
そうして得た理解を繋げて
別の理解をする

全ての理解の出発点には
体験だけがある

多くの理解をするために
多くの体験をしたい

ピエロ

私を笑え
私を笑え
さあほらどうした
いいから笑え
なぜお前は笑わない
そうかお前私を馬鹿にしているな
俺は笑われているんじゃない
笑わせているんだ
いいから笑え
さあほら早く

何かを得たとき
どこかから奪っている

何かを与えられたとき
どこかから奪われている

誰も不幸には見えないとき
不幸な人は巧妙に隠されている

周りの皆がいつも笑顔のとき
遠くの人々が険しい顔で働いている

そのバランスは技術で壊せる
だから私は技術を前進させたい

平行線

男は男こそが人間だという
女は女こそが人間だという
男は女のことがわからない
女は男のことがわからない
父は母の苦労がわからない
母は父の苦労がわからない
父は母の生きがいがわからない
母は父の生きがいがわからない

男女は交わらない
しばしば近付いて並行する

あなたはすべての人に愛される
あなたの未来は希望に包まれている
あなたの名誉は語り継がれる

あなたはすべての人に疎まれる
あなたの未来は絶望で満たされている
あなたの不名誉は刻まれる

ぜんぶうそ

あちらこちらに空蝉のこして
穢して歩くこの現し身
日差しに焼かれて声張り上げて
止まり木探すこの夏の世

予定

立てる目指す修正する
立てる目指す修正する
たまに休む
立てる目指す修正する
立てる目指す修正する
小さなものから大きなものまで
毎日いくつもぐるぐる回す

意気地

心に一本立てた柱
折れず曲がらずぶれもせず
それを目指して補強して
明けても暮れても補強して
堅くしたはずの柱は
堅すぎたゆえに全てを受けとめ
音を立ててくずおれた

粉々になった柱の残骸
横に並べて床とする
もはや高くはなれないが
それでもまだまだ役に立つ

ミャクミャク様の歌

清き流れに生まれ出る
そのお体や美しき

脈打つみたまの気高きを
命脈をもって崇め奉る

さりとては穢れをはらいたまえ
さりとては病をはらいたまえ

そのむつましきしょさによりて
まもりたまえ
さきわえたまえ