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2022年12月の記事一覧

風に任せて 《詩》

風に任せて 《詩》

「風に任せて」

地図も何も無く 
ただ飛び続けた

風に任せて
 
投獄 脱獄 
どちらも変わりはしない

天国と地獄が同じ様に

足枷 鎖 罪隠し息絶えても

空は青く高く手は届かない

破り捨てた嘘 
切り裂いた明日

行方 道の正しさ

まやかしの空に消えた月
輝く孤独は反逆の星

最後の過去と最初の未来 
それが今

風は変わらず吹いている

Photo : Seiji Arita

死 《詩》

死 《詩》

「死」

其処に花は咲いていますか

其処に風は吹いていますか

其処に恋人は居ますか

抱きしめ合ったり
愛し合ったり出来ますか

僕を独り置いて行くのですか

離しません 
僕が守ります

死に勝てるものなんて
愛しか無い

Photo : Seiji Arita

曇り硝子 《詩》

曇り硝子 《詩》

「曇り硝子」

真夜中過ぎても光を求めて

貴方が染めた優しさの色彩
その輝き

帰したくない 
そんな事 言えない

行かないで 心の中で
小さく囁き 笑顔で誤魔化す

曇り硝子の外
色さえ曖昧
幻の様に瞳に映る

それでも
貴方の好きな色で
ネイルを飾る

小さなため息と
曇り硝子に映る指先

ずっと見つめて

Photo : Seiji Arita

ショットガンとサリンジャー 《詩》

ショットガンとサリンジャー 《詩》

「ショットガンとサリンジャー」

人格の危機 思考殺人

純白のピエロ
夜を超えた先 続く孤独

ショットガンとサリンジャー

また見当違いなものに
拍手が送られている

消える静寂 

垂れ流しの作為的情報

ひしゃげた言葉だけが宙を舞う

俺に似てる
どうせ助からないなら
燃やしてくれよ

あの腐れビッチのイカサマ女とは
死んでも寝ない

極部にプラチナピアス
濡れて光ってる

独りで遊んでな

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月明かりの下 《詩》

月明かりの下 《詩》

「月明かりの下」

月明かり差し込む窓辺
書いた手紙 君に贈る詩

寂しさの予感なんて
全て消し去ってあげる

胸の奥 熱い想い

不安も涙の欠片もない

純粋と永遠と決して変わらない誓い

僕等が愛し合う為に
理由なんて要らない

陽が昇る様に 星が輝く様に
いつまでも変わらないもの

耳元囁く 魔法の言葉
世界で最も古い魔法

そんな言葉を独り綴り

読み返し 
少し恥ずかしくなって
胸にしま

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優しさの色 《詩》

優しさの色 《詩》

「優しさの色」

大丈夫だよ 
ずっと傍に居る 
嬉しかった 

本当だよ

あの時と今と 
何が違うの 

教えてよ

そのままで 
ありのままでいい

そう言って抱きしめられて

綺麗に咲いた

色鮮やかな色彩
貴方が染めた優しさの色

独り咲いた夢の中

散るくせに

Photo : Seiji Arita

襲撃 《詩》

襲撃 《詩》

「襲撃」

掃き溜め 糞溜めからの使者

百戦錬磨 叩き上げ

ごっこ遊びの坊ちゃん
相手が俺だって事を忘れるな

くだらない噂話 
tattooとweed
点と前 監視カメラ

狙われてるのはお前の方だ

襲撃 現場 street

星の様に散らばる硝子の欠片

赤く染まるギラギラと輝く月

Photo : Seiji Arita

風が止む 《詩》

風が止む 《詩》

「風が止む」

風が止んで朝が来て
何も無かった様に太陽が昇る

明るい陽が差す場所があれば
影となる場所だって必ずある

色褪せた現実と
逆さまになったままの景色

捨てて来た物 憧れていた事

遠回りし過ぎて来た道のり
全てを知る 

近づいては遠ざかる今

泥だらけの両手

あやふやな期待 
損得 本当に大切な事柄

見逃して来たチャンス
誰かのせい

全てを愛せなかった僕等

改めて誓う真

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月の感情 《詩》

月の感情 《詩》

「月の感情」

希望を捨て去れば
絶望は消えますか

夢を見なければ 
傷付く事は無くなりますか

信じる事を辞めれば 
裏切られませんか

涙が枯れるまで泣けば
もう涙は流れませんか

貴方の微笑みは 
誰の為にあるのですか

歩道に出来た小さな水溜り

独りぼっちの月が落ちてた

月の感情なんて誰も知らない

Photo : Seiji Arita

雪の結晶 《詩》

雪の結晶 《詩》

「雪の結晶」

花束に降り注ぐ雪の結晶

純白 純度 秘密 法律

CHANELの瓶に液状の大麻

アンダーワールド
品定め現金化 神の手

手の込んだ筋書き
飛ぶ旅 
アクリル板の向こう側

悟りの言葉 
吐き捨てた夜 虹の橋を渡る

道端独り 何故 何故 何故

繰り返す自問自答

勘繰り合い 真実
今と昔 記憶 揚げ足

永遠に回る 夢の結晶

生き様 人と成り 心の奥底

償いきれない傷 

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書かせろよ 《詩》

書かせろよ 《詩》

「書かせろよ」

何処まで行けるか賭けようぜ

心配するな 

命まで懸けろって
言ってる訳じゃ無い

殺してえ奴は沢山居るがな

背負ってる奴の瞳とその話し方

奴の綴り残した言葉
それが全てだ

言霊を舐めるな

言葉は生きたまま
人を殺す事だって出来る

必死でやってる奴等だって沢山居る

書かせろよ

良い悪いなんて 
読み手が決めれば良い事

邪魔をするな 書かせろよ

お前の血と肉と心

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俺達の旅路 《詩》

俺達の旅路 《詩》

「俺達の旅路」

狂い咲く様に描いた夢
日常で見る世界と幻想の狭間

大切なものは何か 
確かめ見極め

深く落とし込み掘り下げる日々

残す言葉の羅列

永遠に空を舞う女神 
見つめ
汚れた手を伸ばす

風に乗せて吐き出す想い
俺なりに

水面に映る己の姿 

お前に寄り添える場所
行き場の無い俺達 

交わした誓 その意味忘れない

血液の中に溶かし流れる結晶は純粋

終わるか 
終わらせない

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砕けた夜 《詩》

砕けた夜 《詩》

「砕けた夜」

高速道路高架下 淡い灯り
吹き付ける汚れた風 
街の喧騒

お前の指先と唇 

熱と粘膜 骨と肉 
血の通わない玩具

薬と酒で思考を殺した 

ジャンキー 別に構わない

少しでも楽にしてくれよ
何も考えられないほど
抱いてくれ

お前の思うまま 
欲望の限り
強く激しく 抱いてくれ

千切れた夜に 偽りの温もり
使い回された軋むベッド

新しい夜明けがあるなら見せてくれ

砕け

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