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詩に写真、写真に詩、ともかく短い言葉と少しの写真。
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#文学

『Sunny』2020.07.21

『Sunny』2020.07.21

Sunny day
外に出てみよう たまには
陽にあたり風にあたり
すこし歩いて花を見に、ゆこう。
たとえそれがどれだけ
きれいな紫をしていても
誰にも見せないで。

Oh,good sunny day
あなたの目に見える景色は
青く澄んだ空
赤や黄色
白やピンクの
美しい、花。

たとえそれがどれだけ
きれいな紫をしていても
誰にも見せないで。

Sunny day.
ただ、それだけの、こと。

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群れと離れて追い焚きの夜

群れと離れて追い焚きの夜

夜 渋滞をしている
オレンジの灯に囲まれ 連なる赤いテールランプ
そのうちのひとつの箱に居る
それぞれの箱に それぞれの人生が
工事の人には工事の人の人生が
整理の人には整理の人の人生が
事故の人には事故の人の人生が
それぞれ箱の中 連なって 互いを知らないまま
あぁ 誰のことも責めることができない

おそらく愛より切実なネガティブを叫ぶfelix labandのループする温度の低い箱の中で

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無題の街、無題の時間、無題の人。

無題の街、無題の時間、無題の人。



金曜の夜でした、
いそがしそな街でした、
溢れるヒトの往来、
あゞ 「誰かと誰かが共にいる」
(そこに僕は居ない)
ちょっとだけ うらやまし、
ちょっとだけ あほうらし。

雨が降っていた、傘を開いたら破けていた、
たまには濡れるのもよろし、
たまには打たれるのもよろし、
しかし、ま、そのよな気分でいても、
不快は不快である。

目眩のするような写真の多いこと
なぜこうなるか
それは撮る際、

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燃えない恋

燃えない恋

じりじりと冷たい
色々あって何もない
目と鼻が、ツーンとなって、熱くなる
ことしも7月が過去になる

記憶はいつか曖昧になります、ぼんやりしてゆきます、
ぼんやりしたよく晴れた日の記憶に、電線が邪魔です。
(或いは、よく晴れていた、と思いたい心が記憶を都合良く入れ換えます。)

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燃えるゴミの袋が入っている袋も最後はゴミになります

燃えるゴミの袋が入っている袋も最後はゴミになります

ゴミを捨てた。袋に入れて結わいてはいたものの何故か「捨てる」のが滞っていた燃えるゴミを、大袋で2つ。

どれくらいこの部屋にあったんだろう。今朝、突然「捨てることができた」。

こうした当たり前の日常が滞る。

ゴミ捨て場に置いて、部屋に戻って、大きな袋2つ分、少しだけ「片付いた」部屋がそこにある。さすがにゴミだから思い入れもないし、面影を感じることもない。「すっきりした」という感覚も、特にない。

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