佐々木十四

佐々木十四

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pure

窓の外猫みたいな声聞こえても僕は寝ている目を開けながら 盛り上がるリズムは泥を押しのけて会社の隅でフリスク振る 受話器からおやすみの電子音聞き嫌いなところ数える…

佐々木十四
12日前
3

formal

天井に付いてる傷を眺めてる君が見て「痛そう」と呟く 被写体は喋らないよね被害者は傷の話をする今日も大きく 海は続く「空はもっとだ」目配せをして君のそういうとこが…

佐々木十四
3週間前
2

光ってたいスベってたい

あの音楽が好き、この絵が好き。から派生したこれは知らないといけないだろうとか言うやつ。あれは嫌いだ。お前らはいつまでだってはみ出し者のロック好きだったんじゃない…

佐々木十四
1か月前

祈祷

光の影を見ている光の影をみている。 幾許か許された破ってしまった約束は雨になって散りゆく。 パラシュートを得た好奇心が落ちてる。 嫌な匂いが染み付いていくのが分か…

佐々木十四
1か月前
1

【連作10首】独身

何年も黙ったままのガンプラは一人のままの僕あるいは君 ワンピース着てるマネキンにすら恋をする友達へ 生きてもいいか? 家族だと、同じマスクをつけていてわかるあの…

佐々木十四
1か月前
2

cover

いなくなった少女のキス痕 限りなく小さな遺恨必然性は? 頭痛がし会いたくなった名前などしらない声もしらないあいつ メロンパンはあまり美味しくないと思う 私もと言…

佐々木十四
2か月前
3

いつまででも

いつまででもくれない夕焼けはブランコの軋む音を破壊していった こんな日があっても良い、こんな日が続いたって良い 飽きてしまっても良い カラスを狙うパチンコの右手…

佐々木十四
2か月前

ZOO

ざらついた鳥肌に触れ削られゆく精神の躁 過食症のバク だってだってだってだってとだけ残し脱兎の如く走った上司 どこにでもいるし、どこにでも来てあげるパンダの目元…

佐々木十四
4か月前
2

音楽隊と子供たち

歌います、鶏の爪が刺さっても川をながれる石になっても DEAD OR ALIVE希望、花を胸に、27までなんてダサいね 師はいつも過去を後悔しています。時々僕が吹く笛に嗚咽 …

佐々木十四
4か月前
2

祈りみたいなもの。

イントロが長い曲が好きだった。長ければ長いほど彼らに夢中になれるからあのイントロというものはそれはもう祈りみたいなものに近いんだと思う。 君が好きな歌は流行りの…

佐々木十四
4か月前

自慰(だったもの)

群青が溢れ出すなら良いじゃない?付けられたら舐め合おうね、傷 無機質な君の名前に触れるマウス1ピクセルが放った火花 生ボーイ・ミーツ・死ガール 水風船の様な回想 …

佐々木十四
4か月前
5

定時後アナーキー・クラブ

三権の間で歌うNewWave 弾丸の様な言葉でトリップ 白壁と臍にピアスを刺した女子 対抗しうるはボロ光線銃 ケチャップも生クリームもなんだって付けてあげるよ、ここでキ…

佐々木十四
4か月前
2

自薦10首

芸術は爆発だなんて君の口から聞きたくなかったなって メルヘンに生きてしまったせいからか預金通帳で天使になる ホッカイロ、後付のハードディスク炭素があなたみたいに…

佐々木十四
5か月前

雪が降っていると思う

新幹線に乗って青森に帰るとき、雪が降ってるんじゃないかって思う。雪がまだ降らない夏や秋でもそう感じた。これはきっと初めて乗った新幹線が、高校2年生の12月だったか…

佐々木十四
6か月前
1

味がしないアイスクリーム

 センセイは笑って私の手を握った。私、本当は朗らかな夜の街灯にもよく似たセンセイの顔に触れたかった。香水の匂いがしない、香料ゼロの柔軟剤で洗われた無益な匂いがし…

佐々木十四
6か月前

愛してくれよ六畳一間

アイスクリームは溶けるし僕の声は掠れる。 塩塚モエカになりたかった。男とか女とかそういうのは一旦なしにしてあの声に僕はなりたかった。草野マサムネとか藤原基央とか…

佐々木十四
9か月前

pure

窓の外猫みたいな声聞こえても僕は寝ている目を開けながら

盛り上がるリズムは泥を押しのけて会社の隅でフリスク振る

受話器からおやすみの電子音聞き嫌いなところ数える5月

溺れてるけれどあったかい幸せで薪を割る手をふやかしていく

遠回りするときの虚はあのピアスホールに似ている夏は白くなってる

道端に軍手を落とす仕事です 電柱はずっと黙ったままです

ささくれができる理由は分からない水曜日だけど

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formal

天井に付いてる傷を眺めてる君が見て「痛そう」と呟く

被写体は喋らないよね被害者は傷の話をする今日も大きく

海は続く「空はもっとだ」目配せをして君のそういうとこが好き

トランペット 世界の中心に馬鹿なフリして君を連れ歩いても良い?

君の絵にいつもでてくる男の名を知ることのないように生きてる

鼻セレブ 耳が嫉妬して君の声を聞こえなくする、目も見えなくなる

夏が死にました突然、変わらない君の

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光ってたいスベってたい

光ってたいスベってたい

あの音楽が好き、この絵が好き。から派生したこれは知らないといけないだろうとか言うやつ。あれは嫌いだ。お前らはいつまでだってはみ出し者のロック好きだったんじゃないのか?と思う。
自分の好きに軸を持てなくなって、人の好きが自分の好きになってしまった奴らの哀れな姿は結局でかいでかい自意識になって結局はゼロだ。
作り始めた人間は1かもしれないがゼロでは無い。
良い意味で開き直ってるのかもしれないが、そんな

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祈祷

光の影を見ている光の影をみている。
幾許か許された破ってしまった約束は雨になって散りゆく。
パラシュートを得た好奇心が落ちてる。
嫌な匂いが染み付いていくのが分かり、走り出してもより強い膜になるだけだ。
薬は僕を救わない。
僕は嘘をついてる。
一生この膜からは抜け出せない。

開かない花を想う夏は悲しくなってしまうだけだ。
毒ばかり飲ました彼は幸せになるだろうか。幸せになってほしい。
stepを踏

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【連作10首】独身

何年も黙ったままのガンプラは一人のままの僕あるいは君

ワンピース着てるマネキンにすら恋をする友達へ 生きてもいいか?

家族だと、同じマスクをつけていてわかるあの集団 あれになりたい

将来二重にしたいあの子は僕と見えてるものが違うの

何年も何十年もかけてあの小児科に吹く風が光る

携帯を見ているうちに受付で言い争う人居なくなってた

ただただ営みをする シナモンでむせたみたいに金を貰ってる

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cover

いなくなった少女のキス痕 限りなく小さな遺恨必然性は?

頭痛がし会いたくなった名前などしらない声もしらないあいつ

メロンパンはあまり美味しくないと思う 私もと言うのがわかってる

三分の間にキミにキスをしたあったかい顔したカップラーメン

さえずってる小鳥が愛し愛されてると分かったようにそう思ってる

明確に違う理由があるけれどどうだって良いサイダーとソーダ

レシートが濡れるのをじっと見てい

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いつまででも

いつまででも

いつまででもくれない夕焼けはブランコの軋む音を破壊していった

こんな日があっても良い、こんな日が続いたって良い

飽きてしまっても良い

カラスを狙うパチンコの右手の皺消えることはないんだそう

殺すことを小さい頃から覚え始めている、あの時の輝きを忘れられないでいる

きらめきってそんなもんだ、殺すことで光る

だからきっとあの夕焼けはあのまま消えない

ZOO

ざらついた鳥肌に触れ削られゆく精神の躁 過食症のバク

だってだってだってだってとだけ残し脱兎の如く走った上司

どこにでもいるし、どこにでも来てあげるパンダの目元はアイドルだってこと

過干渉なオシドリ夫婦餌を取る隙も無くなる下流下流へ

倫理とは悟るアナグマ柿喰う客 行為と行為のその間で

薬飲む、低気圧が運ぶ呪いあのモルモットの温かい匂い

僕の夢、空を飛び駆けるペンギン、草を食べ生き永らえ

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音楽隊と子供たち

歌います、鶏の爪が刺さっても川をながれる石になっても

DEAD OR ALIVE希望、花を胸に、27までなんてダサいね

師はいつも過去を後悔しています。時々僕が吹く笛に嗚咽

禁煙が是とされていて喫煙が非とされていて、声を枯らす(今日も)

合唱は嫌なくせにカラオケで歌うあいつとポテト食う犬

放課後君を思っているを殺したい誰かがいるよみたいに歌う

鉄塊を打つ、光る車、こんなにも世界が暗く見

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祈りみたいなもの。

祈りみたいなもの。

イントロが長い曲が好きだった。長ければ長いほど彼らに夢中になれるからあのイントロというものはそれはもう祈りみたいなものに近いんだと思う。

君が好きな歌は流行りのラヴソングだね。

人が嫌いなのに人が好きだという矛盾を抱えたまま歩いている。ただ、僕の求める好きは綺麗さはなくて支配欲が皮を被っているみたいなものだろう。なんなら見えているかもしれない。自分の予想の範疇を超えてほしくない。僕の中で収まる

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自慰(だったもの)

群青が溢れ出すなら良いじゃない?付けられたら舐め合おうね、傷

無機質な君の名前に触れるマウス1ピクセルが放った火花

生ボーイ・ミーツ・死ガール 水風船の様な回想

ビニールの中の金魚は火傷した ルールブックは君を守らない

死ぬことを目標にして生きてるって言ったら君は笑うのかい?

王様に信者がいればよかったのに涙拭く裾もない裸で

助手席の窓からばらの花を振る泣いたっていいぜ弱いんだから

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定時後アナーキー・クラブ

三権の間で歌うNewWave 弾丸の様な言葉でトリップ

白壁と臍にピアスを刺した女子 対抗しうるはボロ光線銃

ケチャップも生クリームもなんだって付けてあげるよ、ここでキスして

「命短し恋せよ乙女」分かんない 水銀を飲んだ様な顔して

機関銃を女子高生は携えた いつもナイフを振ってるくせに

皆には言えない趣味が増えてきて 「音楽鑑賞とかっすかねー」

1Kの6畳で言う死にたいはお前らが好きな

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自薦10首

自薦10首

芸術は爆発だなんて君の口から聞きたくなかったなって

メルヘンに生きてしまったせいからか預金通帳で天使になる

ホッカイロ、後付のハードディスク炭素があなたみたいに光る

聞こえてる?未知の惑星の君へと送るシンパシーmp3

大人ってソフトクリーム食べないんだ食べない割には冷たいけれど

世界から隔離するため体丸め タオルケットFake依り代

犬みたい、博愛主義じゃないけれど八方美人の愛されまち

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雪が降っていると思う

雪が降っていると思う

新幹線に乗って青森に帰るとき、雪が降ってるんじゃないかって思う。雪がまだ降らない夏や秋でもそう感じた。これはきっと初めて乗った新幹線が、高校2年生の12月だったからだと思う。修学旅行で大阪から青森に帰ってくると行くときよりも沢山の雪が降っていて、行きたくなかった修学旅行の筈なのに夢から覚めたような清々しさがあった。
それから高校を卒業してすぐに社会人になった僕は横浜で暮らす兄に会いに行った。コロナ

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味がしないアイスクリーム

 センセイは笑って私の手を握った。私、本当は朗らかな夜の街灯にもよく似たセンセイの顔に触れたかった。香水の匂いがしない、香料ゼロの柔軟剤で洗われた無益な匂いがした白衣。その匂いが好き。白衣にはちゃんとアイロンがされているのに、白衣の下のシャツには細かい皺が目を凝らすと見える。センセイのこういうところがとても好き。

 幸せは輝くものじゃないと、私が思っていることをセンセイは知っている。それでも、私

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愛してくれよ六畳一間

アイスクリームは溶けるし僕の声は掠れる。

塩塚モエカになりたかった。男とか女とかそういうのは一旦なしにしてあの声に僕はなりたかった。草野マサムネとか藤原基央とか昔なりたかった人は沢山。結局は過去になるのだろう。狭い部屋の中、ベットを置けばそれで完結するような小さくて僕だけの部屋。叫べば壁を叩く音がする。何かになりたくて、何もしなかった夏はもう戻ってきてはくれない。秋の冷たさに勝てるものは一個もな

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