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医師としての臨床と研究

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臨床と研究をどっちもしたい、と思っている駆け出し未満の臨床研究医です。
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プロフィール

プロフィール

はじめまして。

日本の高校を普通に出て、東京大学に進学したものの3.11をきっかけにオーストラリア(パース)での語学留学、イギリス(ケンブリッジ)でのA-level(高校のようなもの)、再びオーストラリア(アデレード)でのワーホリ(資金稼ぎと入試準備、また医学部進学までに介護士の資格を取って仕事をしたいという気持ちがありました)を経てケンブリッジ大学医学部進学。現在医学部と博士号をどちらも取って

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ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(3)

ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(3)

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MBPhDの合格通知をもらって周りの自分に対する目がガラッと変わったことに気づきました。絶対に受からないだろうと思っていたであろう進路相談の先生からおめでとうのメールが届き、先生方はキャリア志向の優秀な生徒として見ているような幹事でした。友人から色々聞かれることも増えました。私自身は何も変わっていないので、すごく変な気分でした。

夏のインターンでは、肥満症を神

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ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(2)

ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(2)

(1)はこちらです。

ラボに所属させてもらえることになった私はものすごくうれしくて、学べる事をすべて学ぼうと貪欲に様々な実験手法を教えてもらいました。サルの行動学の実験は面白くて、リアルな人の被り物をしてケージの前に立ちサルの怯え具合を見たり、マシュマロを与えたときの興奮具合を心拍数や行動の変化から計測したりします。私の熱心さは教授も認めるところだったようで、よく褒めてもらいました。そもそもの発

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ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(1)

ほんとうに研究者になっていいのかという葛藤と、自分に合った研究分野を見つけるまで(1)

私は昔から研究がしたいと思い続けてきたものの、どの分野の研究がしたいかなど全くわかりませんでした。現在いわゆる遺伝学の解析の博士号をしているわけですが、やっとやりたい分野が見つかったという気がしています。今回はここに行きつくまでの経緯を書いてみたいと思います。

私は高校のころからずっと研究にあこがれていて、でも具体的に何の研究といわれるとわかりませんでした。どれも面白いけれど、どれが特に面白いか

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臨床と研究を両立して成功するには

臨床と研究を両立して成功するには

アメリカとイギリスのMBPhDの生徒が招待される、Academic Clinicianの先生方からアドバイスのトークに行ってきました。
放射線科, 腎臓外科, 消化器内科を専門として自らのラボをもつ先生方がそれぞれ自らのキャリアパスと、後進のための5つのアドバイスを下さる形で進行しました。

心に残ったことをメモに残しておこうと思います。

1)家庭と研究、臨床の両立は可能女性の教授が子供さんが4

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