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思い出話

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自宅を購入した時の話 その4

自宅を購入した時の話 その4

手に入ると思っていたものが、スルリと逃げていく。
しかも、2度も。

この時はがっかりというよりも、不安な気持ちでいっぱいでした。

「結局、家は買えるの?」
「買えなかったとして、手付金の100万円は戻ってくるの?」
「ひょっとして、何かの詐欺にひっかかった?」
ぐるぐると頭の中をネガティブな思いが巡ります。

「とりあえず、詳細分かりましたら、ご報告いたします。」
との不動産屋さんからの連絡も

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自宅を購入した時の話 その3

自宅を購入した時の話 その3

「一度は諦めかけていたものが、手に入るかもしれない」

不動産屋さんからの電話をもらうやいなや、
「ぜひ購入したいと思います!」
と、先方に伝えました。

前回の二の舞にならないように、
先越されまいと少し気が早っていたようにも思います。
「物件に惚れ込んだ」という状態だったかもしれません。

とにかく、人生最大の買い物である、
不動産購入に向けて大きな一歩を踏み出したのでした。

父親の紹介で、

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自宅を購入した時の話 その2

自宅を購入した時の話 その2

チラシを手にした私は、興奮気味に妻に「あの物件が売りに出ているよ!」と伝えました。

何事にも慎重派な妻ですが、この時はすぐに物件を見に行こうということになり、早速、チラシに載っている不動産屋さんに電話をしてみました。

すぐに、不動産屋さんの営業マンがやってきて、物件の案内をしてくれました。

物件は、築十数年たっていましたが、それほどの傷みはないように見えました。
この物件はいわゆる注文住宅で

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自宅を購入した時の話 その1

自宅を購入した時の話 その1

不動産投資のためにはじめたnote ですが、最近はまったく不動産関係のことを書いてない今日このごろ。

仕事がようやく落ち着いてきて、時間が取れるようになってきたので、頑張って記事投稿したいなと思います。

せっかくなので、不動産についての話を一つ。
今回は、「自宅を購入したときの話」。

新卒で入社してすぐに東京配属になった私は、3年ほど東京で生活をしていました。

入社3年目で結婚。そして、結

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祖父との思い出 番外編

祖父との思い出 番外編

亡くなる2日前のこと、私は妻と娘を連れ立って、祖父に会いに行きました。

近々、危ないかもしれない・・

そう聞いていながら、会うのが怖い気がしてなかなか足を運べなかったのですが、妻から背を押されたこともあって、祖父のいる高齢者施設へと向かったのでした。

やせ細った祖父はベッドで横たわっていました。
私たち家族が部屋に入ると、少し笑顔を向けてくれました。

その頃は認知症も進んでおり、息子である

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祖父との思い出 後編

祖父との思い出 後編

帰りの車内は最悪の雰囲気でした。

運転席から伝わってくるトゲトゲしい感情が、後部座席に座っている私にもビンビンと伝わってきます。
(30年前は飲酒運転も今ほど厳しいものではなかったです。あしからず・・)

祖父の家から自宅までは車で5分ほどですが、非常に長く感じられました。祖父からもらったガラス細工を2つ抱えた私は、早く家についてくれとただただ祈るだけでした。

何度かの信号待ちを過ぎ、ようやく

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祖父との思い出 中編

祖父との思い出 中編

前編からの続き

私が小学生のころの一大イベントといえば、祖父の家で行うクリスマスパーティでした。

母方の親戚は、母が少し年の離れた三姉妹の末っ子だったこともあり、やや年の離れた従兄弟が多かったのですが、
父方の従兄弟たちは、私たち姉弟とも年が近く、そんな従兄弟との集まりは大変待ち遠しいイベントでした。

3つ上の従兄弟(兄)
2つ上の姉
1つ上の従兄弟(妹)

そして、5-6歳ほど離れた従兄

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祖父の思い出 前編

祖父の思い出 前編

前回の投稿で、父母との話を書いたのですが、書いているうちに当時のことがいろいろと思いだされてきました。

今回は、“不動産投資に至ったわけ”からは逸れてしまいますが、書きたい気持ちが抑えられなくなったので、少し寄り道をしてみたいと思います。
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父方の祖父は、今から1年程前に亡くなりました。
亡くなったのが92歳だったかと思うので、大往生と

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