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自宅を購入した時の話 その1

不動産投資のためにはじめたnote ですが、最近はまったく不動産関係のことを書いてない今日このごろ。

仕事がようやく落ち着いてきて、時間が取れるようになってきたので、頑張って記事投稿したいなと思います。

せっかくなので、不動産についての話を一つ。
今回は、「自宅を購入したときの話」。


新卒で入社してすぐに東京配属になった私は、3年ほど東京で生活をしていました。

入社3年目で結婚。そして、結婚から1年経たずに会社をやめて、実家の稼業を注ぐことを決断しました。

今から思えば、よく嫁はついてきてくれたなと思います。

姉夫婦が住んでいた母所有の物件が実家近くにあったのですが、ちょうど姉夫婦が別の家に引っ越すこととなり、空き家となっていたその家に当座住むということになりました。

その家には、5年程度住んだでしょうか。その間に二人の子供にも恵まれて、それなりに幸せな生活を送っていました。

しかし、その家には小さな不満をずーと抱えていました。

もともと、その家は姉夫婦のために、母が買った家。
姉夫婦は、さらにいい家にステップアップするために引っ越したわけですが、姉夫婦のいらなくなったお下がりに住んでいるというような、忸怩たる思いが私にはありました。

また妻も、陽当たりが悪く、少し湿気が強くてカビが生えやすいこの家に満足をしてはいなかったのでした。

とはいえ、母親の厚意で提供してくれた家ということもあり、ある程度お金がまとまった段階でこの家を買い取ろうと計画をしていました。

少し話は変わりますが、その家から仕事場である実家までは、自転車で5分程度の場所にありました。

毎日、雨の日も風の日も同じルートで自宅と仕事場の往復をしていたのですが、そのルートの途中に一軒の気になる家がありました。

その家は、それほど大きな建物ではなかったものの、しっかりとした作りをした3階建ての建物でした。

何よりも魅力的だったのが、一階に小さな事務所スペースがあったこと。
事務所スペースの出窓には、いつも造花のバラの花瓶が置かれていました。

将来的に独立して、自分で事業をしたいと考えていた私に取ってはうってつけの場所のように思えていました。

毎日の通勤途中、バラの花瓶を横目で見ながら、「こんな家に住めたら、やりたいことがあれもこれも叶うのにな・・・」
そんなふうに思っていたのでした。他人の家になぜそんな思いを抱いたのか、今から思えば不思議です。

話を戻しますが、そんなこんなで5年が経ち、ようやく目標としていた金額に達したため、両親に今住んでいる母親所有の物件を買い取りたい、との打診をしました。

両親は快くその申し出を受け入れてくれ、私に負担にならないような金額を提示してくれたのでした。

順調に交渉は進み、いよいよ購入の手続きをしようとしていたところに、一枚の不動産会社からのチラシがポスティングされたのでした。

そのチラシに書かれていたのは、私がずーと気になっていたあのバラの花瓶の家だったのです。

つづく・・



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