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自主映画を、撮る。その28


元・監督、コロナ罹患(1月4日執筆)

シーズン3、いよいよ始動です。と言っても入稿時は2023年が明けたばかりの時期で。なぜこの段から書き残しておかねばならなくなったかといえば、ついに我々映画部そしてOrange Candy House界隈に陽性者。しかも忘年会間際というタイミングでしたので、グループLINEには激震が走りました。変に煽るつもりもありませんし、彼は品行方正を地で行く人間ですから。

誰がいつ罹患してもおかしくない状況。もう何年もずっと、むしろここまで無傷で来られていたのが奇跡だった。自宅療養とのことですが、幸い出口が見え始めている状態ですのでまずは一安心。後遺症が残らないことを祈る。主宰とて年末にデカめの扁桃炎をやりましたが、あれだっていよいよコロナでなかったと言い切れる自信がない。咳込み過ぎて肋も折れました。

年末年始のモキュメンタリーが、まさかの大豊作

他方、明るい話題も多かった。22年暮れから年明けにかけ久し振りに地上波をザッピングしていたところ、なかなか面白い番組に数多く出会えました。図らずもその共通点が「モキュメンタリー」テイストであったこと、若手のクリエイター達によって生み出された非常に実験色の強い作品群だった事実はしっかり記録として刻んでおくべき。いくつか抜粋でご紹介します。

まずは『カワシマの穴』。最新鋭のディープフェイク技術を駆使し「出演者全員川島明の顔をしている」VTRをパンサー向井、峯岸みなみと3人で観る。一体誰が、何のために、どうしてこの年末ぶち込んだのか、等々含めまして非常に総合点の高い番組でした。絶妙に精度の低い合成と冴え渡るツッコミそして編成部はよくGOサインを出せたな、というスレスレ感も含めて。

映画部及びOrange Candy Houseとは一切関係なく、あくまで個人的意見を述べさせて下さい。松本まりかさん、超怖いです。昔からすごく苦手です。それが本来持つ彼女の素顔なのか、あるいは作為的な動きなのかもいよいよ最近判別がつかなくなってきている。そこに目を付けた、主宰と近しい感覚のディレクターが制作したと思われる『夜の顔』こちらも秀作でしたね。

フェイクドキュメンタリー「Q」も結構お気に入り

2023の展望(1月28日執筆)

元・監督の回復を待ち新年会として再集合することに一応なっているはずの時期から原稿を書き始めています。いつにも増して歯切れが悪いのは、本当に先が見通せていないから。48時間映画祭参加メンバーの大半を占めたのは学生。就職その他諸々の事情で、今春一大ガチャを引く流れが待ち受ける。気が付いたら誰一人、知った顔は残っていないかもしれない。

主宰は最後の打ち上げに参加できてませんので、現場がどんな雰囲気でまた本戦へ向けどのくらいの温度で挑んでいくものなのか。それもわからない。関西人のキラーワード「行けたら行くわ」ならぬ「来年も撮れたらいいね」的流れも全然なくはないと思っている。新シーズン初っ端から何やら空気が重い、激動の年になっていくのだろうなという根拠のない怯え。

「再始動タイミングは3~5月頃目安」

案の定、主宰が盛大に胃腸風邪を引きまして、また旧友もなお陽性が続いているということで。忘年会改め新年会も無期限延期。ようやくグループLINEに動きが見えたのは1月暮れ、我々のデビュー作である『おにまる神療所』のオンライン上映が開始されたとのアナウンスでした。改めて観返しましたが相当に異彩を放っている。異臭を放っていると言う方が正確かもしれない。

ただ難しい塩梅なのは、例えば悪意を描くにしたって限度がありますし風刺も行き過ぎるといよいよ笑えない。ラインを引いたり、わきまえたりできるのが大人ってものです。年明けから足繁く映画館に通い始めて尚更身に沁みました。「撮りたい」という熱意ばかりが高まり「観たい」画づくりのための技量が足りていない。映画部に関わって15年の節目、新たな気持ちで。

映画祭にて、モチベ爆アゲ(3月15日執筆)

詳細は別稿にて。1日に映画を4本も観たのは人生初だったかもわからない。アジア映画のボトムアップ感、ジェンダー観やセクシャリティーの切り口。心地良い実験性と裏切り、最前列のサクラっぽいお客さん。シネ・リーブル梅田で声を詰まらせて泣く壮年男性をあれだけの数生み出すパゾリーニは、やっぱり本物だと思います。本当に記憶に残る1日でした。モチベ爆アゲ。

シーズン3は日記形式でお届け(3月17日執筆)

グループLINEが突如動いたり止まったりを繰り返しそうなシーズン3ですので日付入りで、その日あった出来事を漏れなく書き残すスタイルで臨みたいと思います。この度、元・プロデューサーから東京大会への参戦が計画されていること、つまり2023年は東京・大阪の二本立てとのアナウンスが。寝耳に水。最年長にもこう、個人LINEとか事前にちょうだいな。らしさ全開やぞ。

この春から散り散りになってしまった戦友達は5/26〜28という微妙な時期、果たしてどのくらい集まれるものなのか。いかんせん仕事だモンで出たとこ勝負の感は否めず、とはいえ隔地からの出展も可能というのが48時間の魅力ですよねえ。そういえば前回の舞台挨拶でも全国制覇します勢がちらほら。時に映画は人を狂わせるもの、眠れないあの日々を年2ペースでやるとは…

次回、早くもZoom打ち合わせ編(4月12日執筆)

なんて言っているうち、東京大会の参加メンバーがやんわり確定。前回大会経験者が6割出席可ならまずまずか、とはいえ各人多忙の合間を縫って本戦に臨む訳ですから会議日アンケートにも自然と△マークが並ぶ。5月7日までの景色と8日からの景色がどんな風に変わるか。花粉症とのダブルパンチ、黄砂も合わせりゃトリプルパンチな昨今。どうか撮影へは影響しないで。

それにしたってやにテンポ良いぞシーズン3、テンポも良いけど第1四半期の報告としてはふんわり感凄えな。結局何にも進んでいないし決まってない、でも前回は割とカッチリ行きましたから今回ヤワメに出してみるのもアリ。次期監督はこの4月、運良く激務の部署に異動となったそうですから尚更にゆったりまったりやってきましょうや。次回更新が滞ったらそういうこと。

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