朔【Saku】

過去にあった経験を浄化したく小説のようにしています。 とっくに乗り越えたと思っているこ…

朔【Saku】

過去にあった経験を浄化したく小説のようにしています。 とっくに乗り越えたと思っていることも、書き始めるとその時の感情が蘇ってきて泣きながら書いたりしています。 いつか、心から過去のことと思えるといいな。そう思っています。 今は妻となり、母となっています。

記事一覧

進展

私のアパートはそのとき6帖のワンルームだった。 ベットとテレビとテーブルでもう部屋はいっぱいで 当たり前にベットに座って話した。 夕方は一緒に私が作った料理を食…

朔【Saku】
3年前
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おうちデート

まだ付き合ってもいないのだから おうちデートなんていっていいのかもわからないが 太輔が私のアパートに来た 昨日の夜から眠れなくて、 部屋の片づけは一通り終わった…

朔【Saku】
3年前
1

告白

駅に着いて電車を待ちながら私は言った 太輔・・ あのさ 私、太輔のこと好きになっちゃったみたい 太輔は私じゃだめ?  んーーーダメっていうか、  んんーーーーー…

朔【Saku】
3年前

友人から彼女へ

太輔とみはなが別れたことにより 私の恋の妨げはなくなった さすがに今すぐには無理だろうから 太輔の女友達として トップの位置に立つことを当面の目標とした それで…

朔【Saku】
3年前

罪悪感

みはながいなかったあのカラオケでの夜 太輔に惹かれている自分に 私は気づいてしまった 最初は一途な太輔に同情したのかもしれない みはなをうらやましく思っただけな…

朔【Saku】
3年前

行く先

あるとき、学部の飲み会があった 数十人単位の飲み会がおわり21時過ぎから二次会という流れになった 二次会への参加は20人弱だった 太輔もみはなも私も二次会に行く予定…

朔【Saku】
3年前
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プレゼント

みはなの誕生日 太輔はプレゼントを渡したらしい とりあえず、無事に渡せたということにホッとした みはなの恋が実るかもわからないし そのうち太輔に気持ちが戻るかも…

朔【Saku】
3年前
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気持ちの変化

1人になってからは、 適当な人と遊ぶのはやめた もうこれ以上、自分を堕とすことはない 傷つくこともないのだから 自分を下げるのはやめようと思った 自分はこの先、…

朔【Saku】
3年前
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空っぽ

私はからっぽになった 今まで常にゆうすけ優先だった生活が 全て自分の好きなように過ごせるようになった 自由だった でも、自由を感じれば感じるほど 孤独も感じた …

朔【Saku】
3年前
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別れ

付き合って6年が経とうとしていたころ ついに別れようと思った ゆうすけがバイト先の女の先輩と遊びに行ったことが発覚した 怒りはそれほどなかった そっか、またやっ…

朔【Saku】
3年前
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もう私の中のモラルなんてものは 消え去っていた ナンパされた人について行ったり 妻子のある男性とも何度も会った そのときだけでも、チヤホヤされてればそれでよかっ…

朔【Saku】
3年前
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諦め

二階堂先輩との一件以来 ゆうすけに興味がわかなくなっている自分に気づいた 二階堂先輩の事を 好きになったわけでもなかった 恋愛することを諦めたというか 意味を見…

朔【Saku】
3年前
2

仕返し

その後、ゆうすけとは何も変わらず過ごしていた ゆうすけの浮ついた気持ちも落ち着いたところで、私の中である気持ちが芽生えていた 仕返し 自分だけが傷ついたまま、付…

朔【Saku】
3年前
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中傷

あるとき、事件が起きた 大学構内でゆうすけの友達が私の元に慌てて駆け寄ってきた 朔ちゃん!大変だよ、ゆうすけが。。 ゆうすけがあいさんにキレて掴みかかりそうにな…

朔【Saku】
3年前

トラウマ

その後、またゆうすけとの暮らしが続いていた 結局あの日のことは、何もなかったということになっている 私の中の疑念は拭えないけれど、それでも私はゆうすけといること…

朔【Saku】
3年前
1

そうこうしているうちに、ゆうすけはバイトに行った ゆうすけの部屋でリクと2人、これからどうするか話した リクは 朔が信じられるなら信じればいいんじゃない? 結局…

朔【Saku】
3年前
2

進展

私のアパートはそのとき6帖のワンルームだった。

ベットとテレビとテーブルでもう部屋はいっぱいで

当たり前にベットに座って話した。

夕方は一緒に私が作った料理を食べ、またテレビをみて過ごした。

そろそろ帰ろうかな~という太輔。

それでも本当に帰る気は無さそうだった。

帰るの~?泊ればいいじゃん。

 でも俺たち付き合ってないしな~泊るのはちょっとあれじゃん?

何がダメなの??太輔、私に

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おうちデート

まだ付き合ってもいないのだから

おうちデートなんていっていいのかもわからないが

太輔が私のアパートに来た

昨日の夜から眠れなくて、

部屋の片づけは一通り終わったはずなのに

何度も何度も私は部屋を確認した

どうしよう。この気持ちを誰かに話したい

学部の仲の良い友人はみはなともうひとりだけ

でもみはなと太輔が別れてまだ3か月もたっていない

別れているとは言え、私はまだ言い出せずにいた

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告白

駅に着いて電車を待ちながら私は言った

太輔・・

あのさ

私、太輔のこと好きになっちゃったみたい

太輔は私じゃだめ?

 んーーーダメっていうか、

 んんーーーーーなんか早くない??

早いってことはダメじゃないってこと?

いつだったらいいの?

私、もっと太輔と一緒に居たいんだけど。。

 ちょっと考えさして。俺これからバイトだし

うん。じゃあ、明日バイト終わったら家来れる?

太輔

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友人から彼女へ

太輔とみはなが別れたことにより

私の恋の妨げはなくなった

さすがに今すぐには無理だろうから

太輔の女友達として

トップの位置に立つことを当面の目標とした

それでも、完全な友だちになってしまうと恋愛対象から外れる恐れがある

危うい、ちょっと心配になるような弱さも見せつつ

いつも近くにいて話を聞いてくれるような存在を目指そう

学校ではよく話し、甘えるように腕を掴んだり、それなりにアピー

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罪悪感

みはながいなかったあのカラオケでの夜

太輔に惹かれている自分に

私は気づいてしまった

最初は一途な太輔に同情したのかもしれない

みはなをうらやましく思っただけなのかもしれない

それでも私は、あの日からずっと太輔のことを考えていた

みはなが外を向いているとは言え

友人の彼氏を好きになるなんて良くないことだ

みはなを友人として大事に思っていたし

失いたくなかった

それでも私は、その

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行く先

あるとき、学部の飲み会があった

数十人単位の飲み会がおわり21時過ぎから二次会という流れになった

二次会への参加は20人弱だった

太輔もみはなも私も二次会に行く予定でいた

幹事が先にカラオケ店へ行き、交渉をしていた

私たち3人は、カラオケ店の隣のゲームセンターで時間をつぶした

すると、みはなの携帯がなった

あっ!

嬉しそうに画面をみつめるみはな

急いで私たちの元から離れ電話に出た

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プレゼント

みはなの誕生日

太輔はプレゼントを渡したらしい

とりあえず、無事に渡せたということにホッとした

みはなの恋が実るかもわからないし

そのうち太輔に気持ちが戻るかもしれない

それならそれでハッピーエンドだと思った

私は正解の道ばかりを歩いてきたわけではなかったから

みはなのように誰かと付き合いながら、

そのまま別な人に向かうのだって止める権利はなかったし

それはみはなが決めることだと

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気持ちの変化

1人になってからは、

適当な人と遊ぶのはやめた

もうこれ以上、自分を堕とすことはない

傷つくこともないのだから

自分を下げるのはやめようと思った

自分はこの先、しあわせになれるのかわからないけれど

自分から不幸になろうとするのはやめた

友人たちとの買い物や遊び、飲み会など

彼氏がいなくても楽しいことは沢山あった

自分の趣味にも十分な時間を使えたし

それなりに充実していた

ある

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空っぽ

私はからっぽになった

今まで常にゆうすけ優先だった生活が

全て自分の好きなように過ごせるようになった

自由だった

でも、自由を感じれば感じるほど

孤独も感じた

実家に帰って家族と過ごしても

地元で親友たちと会っても

全ての場所にゆうすけの影がちらついた

私たち2人が育った地元は

思い出が多すぎた

私の行動範囲と思い出の大半は

全てゆうすけと共有だった

一緒に過ごした地元の

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別れ

付き合って6年が経とうとしていたころ

ついに別れようと思った

ゆうすけがバイト先の女の先輩と遊びに行ったことが発覚した

怒りはそれほどなかった

そっか、またやったか

それだけだった

それ以上に自分も遊んでいたから

なんだかもう踏ん切りがついた

浮気されるにふさわしい、そんな女に自分もなっていたから、納得できた

その頃はもう、それぞれのアパートで過ごしていた

外でランチデートをし

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もう私の中のモラルなんてものは

消え去っていた

ナンパされた人について行ったり

妻子のある男性とも何度も会った

そのときだけでも、チヤホヤされてればそれでよかった

かわいい!とか 
好きだよ!とか
彼女や奥さんと別れて付き合いたいだとか
ほんとはそんな気ないのはわかっていたけど

その時だけは、自分は選ばれてると思いたかった

こんな日々に、未来はないとわかっていても

未来のことなんて

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諦め

二階堂先輩との一件以来

ゆうすけに興味がわかなくなっている自分に気づいた

二階堂先輩の事を

好きになったわけでもなかった

恋愛することを諦めたというか

意味を見出せなくなったというか

こんなに簡単に相手のことを裏切り

何事もなかったかのように過ごせる自分に驚いた

ゆうすけもあのとき

よく考えてなかったんだろう

その場の雰囲気でやってしまっただけなんだろうなと思った

それでも、

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仕返し

その後、ゆうすけとは何も変わらず過ごしていた

ゆうすけの浮ついた気持ちも落ち着いたところで、私の中である気持ちが芽生えていた

仕返し

自分だけが傷ついたまま、付き合い続けていることに疑問をもった

それなら別れればいいのだけれど、そう簡単には離れられなかった

でも、自分ばっかりこんな気持ちなのも嫌だった

そんなあるとき、バイト先の先輩たちと飲みに行った

みんな家が近く、

私とタメのさ

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中傷

あるとき、事件が起きた

大学構内でゆうすけの友達が私の元に慌てて駆け寄ってきた

朔ちゃん!大変だよ、ゆうすけが。。

ゆうすけがあいさんにキレて掴みかかりそうになった

えっ??なに?どういうこと?

友人の話によると

あいはネット上の大学の掲示板のようなところに、私の悪口を書いていたらしい。

学部、名前(1文字だけ伏字)、特徴と、あることないこと書き込んでいた。

それをゆうすけの友人が

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トラウマ

その後、またゆうすけとの暮らしが続いていた

結局あの日のことは、何もなかったということになっている

私の中の疑念は拭えないけれど、それでも私はゆうすけといることを選んだ

結局、一番悪いのは私の弱さだ

1人になるのが怖くて、ゆうすけを誰かに取られるのが怖くて

ましてや、ここで別れてしまったらあいと付き合うかもしれない

そう思うと意地でも別れないという気持ちになっていた

ゆうすけも反省は

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そうこうしているうちに、ゆうすけはバイトに行った

ゆうすけの部屋でリクと2人、これからどうするか話した

リクは

朔が信じられるなら信じればいいんじゃない?

結局見てないからほんとのことなんてわかんないし、朔がこのまま付き合っていきたいなら信じてくしかないじゃん?

俺の立場からはなんも言えねーけど、男ってバカだからさ

ゆうすけが、もしほんとはやっちゃってたんだとしても、ゆうすけを嫌いには

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