中傷

あるとき、事件が起きた

大学構内でゆうすけの友達が私の元に慌てて駆け寄ってきた

朔ちゃん！大変だよ、ゆうすけが。。

ゆうすけがあいさんにキレて掴みかかりそうになった

えっ？？なに？どういうこと？

友人の話によると

あいはネット上の大学の掲示板のようなところに、私の悪口を書いていたらしい。

学部、名前(１文字だけ伏字)、特徴と、あることないこと書き込んでいた。

それをゆうすけの友人が見つけ、

これ朔ちゃんのことじゃない？

とゆうすけに伝え、その内容から、あいがやったんだと推測し問い詰めたら認めたとのことだった

ゆうすけは見たこともないほどキレていて、あいの座っていた机を蹴り、掴みかかりそうになったそうだ

あいによる中傷は驚いたし傷ついたけど、それよりも、あいにキレてくれたゆうすけの気持ちがうれしかった

それ以来、あいがゆうすけに近づくことはなかった

ゆうすけの友人たちにもあいのやったことは知られてしまい、あいは居づらそうにしていた

学部内でのかわいいという評価もがた落ちだったようだ

あいはもう、私の敵ではなくなった

視界にいれることさえ、なくなっていた

それでも、

目に焼き付いたあの日の映像だけは、

私の中から消えることはなかった