罪悪感

みはながいなかったあのカラオケでの夜


太輔に惹かれている自分に

私は気づいてしまった


最初は一途な太輔に同情したのかもしれない

みはなをうらやましく思っただけなのかもしれない


それでも私は、あの日からずっと太輔のことを考えていた



みはなが外を向いているとは言え

友人の彼氏を好きになるなんて良くないことだ


みはなを友人として大事に思っていたし

失いたくなかった

それでも私は、その気持ちをなかったことにするつもりはなかった

好きだと思った人への気持ちを無理に抑え込もうともしなかった


みはなのことも自分の気持ちも大事だった


もちろん罪悪感もあった



そうこうしているうちに、

みはなの恋が実った


もう1人の友人が、


付き合うならそろそろ太輔と別れた方がいい

長くなればなるほど、傷つけることになる

友だちに戻った方がいいんじゃない?


とみはなに言った

友人には私の気持ちを話してなかったが、良いことを言ってくれた

わたしも、


そうだね、その方がいいかもね


と同調した


みはなも、


そうだよね。太輔には悪いけど

別れて友達に戻ろうって伝えるわ


と言った。


そしてその夜、みはなから


太輔に別れようって言ったよ~


と連絡がきた


内心、ホッとした


太輔は落ち込んでるかな。。


連絡しようと思ったが、太輔から話してくるのを待とうと思った


数日後、大学で太輔と話した


みはなと別れたよ

 そっか 大丈夫?

うん、なんとなくこうなること予想してたし

 そか。。

朔には色々協力してもらってわるかったね、ありがと

 ううん、全然





ごめん、早めに別れるように言ったのわたしたちなんだ

そんな風に心の中で謝った






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