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読書記録

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これまで読んだ本たちです📚
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#小説

幸福は、疲れてしまうこともある / 平野啓一郎 『空白を満たしなさい』

幸福は、疲れてしまうこともある / 平野啓一郎 『空白を満たしなさい』

気づくと久々の投稿になりました。古本屋で出会い、なんとなく表紙に惹かれ買ってしまったこの本🎨 死とは何か、生きるとは何かについても考えさせられる、印象的な本でした。今回はそんな読書感想文を綴っていきます✏️

この本の主人公は復生者。つまり、一度死んだ人間が生き返ったところから始まります。本人も、周りもその状況に戸惑います。そして1番驚いていたのは復生者の徹生自身、なぜなら自分は自殺したと聞かさ

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阪急電車が運ぶ想い

阪急電車が運ぶ想い

こんにちは。こうのさきです。

最近肌寒くなり、読書の秋の到来を感じる今日この頃です🍁 電車に揺られながら読書、というのもまた一興ですね。

今回はそんな電車にまつわる本を紹介します。たまたま乗り合わせた人々の人生が少しずつ重なり、彼らのドラマを築いてゆきます。そして人数分のドラマを乗せた電車は決まった線路を走り続けるのです。

そんな本がこちら。

阪急列車 / 有川浩

こちらの本の目次には

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カミツレティーと図書館戦争と

カミツレティーと図書館戦争と

こんにちは。大学1年生のこうのさきです。

私の人生で最も読んだ小説「図書館戦争」シリーズについて1冊ずつ語っていきたいと思います📚 この小説での恋の鍵を握るカミツレティー。そんな紅茶を飲みながら綴っていきます。最後まで読んでいただけると嬉しいです。

では1作目。「図書館戦争」

公序良俗を乱す言葉を取り締まるメディア良化法。そんな法律から本を守ために発足した図書隊のお話です。無鉄砲で考えたら

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この本を夜中に読んではいけません

この本を夜中に読んではいけません

こんにちは。こうのさきです。

現在大学1年生の私は読書が大好きで、月に10冊ほど読んでいます📚 読書の秋、そして食欲の秋ということもあり、食べ物に関連する本に興味をもち始めた今日この頃です。

そんな私が今日紹介する本はこちら。

BUTTER / 柚月麻子

そうです。この本はタイトルの通り、バターが使われた料理がたくさん登場するのです。綴られているバターの香りや旨味、そしてコクまで伝わって

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様々な愛のかたち

様々な愛のかたち

こんにちは。こうのさきです。

「きみはポラリス」この本のタイトルを聞いて、どのような内容を思い浮かべるでしょうか。星に関する話かな?それとも何か神秘的な話かな? そう思うかもしれません。どちらも近いようで少し違います。これは様々な愛のかたちを表現した本なのです。

それでは始めます。

きみはポラリス / 三浦しをん

まずこの素敵な表紙にうっとりします。どんな想像の宇宙が待っているんだろう、そ

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言葉で人を、心を動かす

言葉で人を、心を動かす

こんにちは。大学1年生のこうのさきです。

最近夜は寒くなってきましたね。そんなときはお家で心温まる本を読みたいものです📚 ちなみに私は寝る前の読書する時間が最高に幸せです。

では今日はそんな本を紹介します。

本日は、お日柄もよく / 原田マハ

スピーチで人を感動させる、人を動かす。空気を一変させることもできる。そんな言葉の力を感じる作品です。

このお話は、OLの二ノ宮こと葉がスピーチラ

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吾輩は猫である サトルと共に生きる

吾輩は猫である サトルと共に生きる

こんにちは。こうのさきです🍁

今日は猫と人間の絆に触れた本を紹介しようと思います。猫好きさんは必見、そしてそうではない方も心温まること間違いなしの本です🐱

それではこちら。

旅猫リポート / 有川浩

これは元野良猫のナナと飼い主のサトルの物語です。

猫バカと言ってもいいほど猫が好きなサトルは、ずっとナナと生活してしまいました。しかし突然仕事を辞めることになり、ナナを手放す決意をします

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〜砂漠〜 伊坂幸太郎が綴る青春

〜砂漠〜 伊坂幸太郎が綴る青春

こんにちは。こうのさきです🌼

先日初めて伊坂幸太郎さんの本を読みました。ミステリー作家だと思っていたものの、今回読んだ「砂漠」はどこか身近で、どこか非現実的で引き込まれる青春小説でした。

それでは今日はそんな本を紹介したいと思います。

砂漠 / 伊坂幸太郎

これは大学生5人組を中心としたお話です。

大学1年生の春、彼らは飲み会で出会います。

周りを俯瞰する鳥瞰型の北村に、行動力のある

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<植物図鑑>拾ったのは、料理上手な彼でした

<植物図鑑>拾ったのは、料理上手な彼でした

こんにちは。こうのさきです。

今回は先日読んだ「植物図鑑 / 有川浩」について綴ってゆきます。有川ひろさんの作品の中でも特にベタ甘で、キュンキュンが止まらない一冊になっています🌼

映画化もされており、ご存知の方も多い作品ではないでしょうか。それでは、好きなセリフ、そして料理を紹介していきます。

まずはあらすじ。

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません。躾のできた良い子です

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兄からの手紙が、人生を狂わせる

兄からの手紙が、人生を狂わせる

こんにちは😌 大学1年生のこうのさきです。

最近、「差別」について考えさせられる小説を読みました。重く、でもどこか感動もする作品です。

それでは始めます。

東野圭吾 / 手紙

この物語は、兄である剛志が事件を起こす場面から始まります。父も母も失い、お金もない。だが弟である直貴を大学に行かせてやりたい。そんな思いから、強盗を行うのです。

もちろん剛志に、殺人を起こすつもりはありませんでし

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嫌いだった沖縄が、奇跡を生む

嫌いだった沖縄が、奇跡を生む

こんにちは。こうのさきです。

今回は沖縄を舞台にした小説を紹介しようと思います。家族との思い出の場所を巡り、そして過去も巡っていく、不思議で素敵な作品です🌺

それでは始めます。

アンマーとぼくら / 有川ひろ

これは母と出かけるために里帰りしたリョウのお話です。その母とは実は血が繋がっておらず、実の母の死後、父が再婚した相手だったのです。

リョウが小学4年生の頃、彼は実の母を亡くしまし

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これは音楽物語でありミステリーです

これは音楽物語でありミステリーです

こんにちは。こうのさきです🌱

ただいま私はラフマニノフの名曲メドレーを聴きながらこの記事を書いています。というのも、今回紹介する本にはラフマニノフが大きく関わっているからです。

それでは今日も本の紹介を始めていきます。

おやすみラフマニノフ / 中山七里

ここは多くのメロディが行き交う音学校。学長は国内屈指のピアニスト。そこである日突然時価2億円のチェロ、ストラディバリウスが姿を消しまし

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私がクリスマスに読んだ本

私がクリスマスに読んだ本

今日はクリスマスですね🎄 皆さんどのように過ごしましたか?

大学生になって初めてのクリスマス。私は1人でステーキを焼き、クッキーを食べ、小説を読んで過ごしました(笑)

かなり充実した1日だったのでは、と我ながら思っています。

ではそんなクリスマス気分を盛り上げてくれた本を紹介します。

X'mas Stories 〜一年でいちばん奇跡が起こる日〜

朝井リョウ、恩田陸、あさのあつこ、白河三

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2020年の私的ベストブックス!

2020年の私的ベストブックス!

こんばんは🌔 こうのさきです。

今日で2020年も終わり。そんな最後の日に、今年読んだ本を数えてみるとなんと124冊でした!コロナ渦ということもあり、読書を楽しんだ1年だったなぁと思います。

そこで今日は様々な部門での1位の本たちを紹介していきます。

2021年の読書の参考になると嬉しいです。それではスタート!

読書家になるきっかけになった本アウトプット大全 / 樺沢紫苑

これは私の人

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